Messier Objects

2023年5月20日 (土)

M61 (春の銀河祭りVol.4)

春の銀河祭りと書きながらも、投稿の間隔があいているせいかもう5月も後半となりました。

今週は真夏日の日もあって、すっかり梅雨&夏が迫ってきていますね。

 

3月、4月に撮影した銀河を処理していたのですが、晴れても黄砂の影響もあってかRGB合成をしてトーンカーブを調整しても

Bの色合いが出ない感じになってしまいます。PixinsightのSPCCをつかっても濁った色合いなので処理が進みません。

 

【M61銀河】

202304-m61

撮影時間は合計7時間 Bも2時間近く撮影しています。

まだ何とか色が出てくれてますが、RGB合成をしたときは色も薄くてPixinsightで彩度アップに苦慮していました(汗)

おとめ座の銀河密集地帯から南に外れたところにあるので、いくつかの銀河を一網打尽で撮影したら写っていた・・ということはありません。

気合を入れないと(?)撮影することが少ない対象ですね。

 

視直径は6.9' x 6.5' とやや小ぶりです。Vo.2とVol.3でアップしたM63、M64と比較すると半分くらいの面積(見た目)ですね。

【視直径比較】

 天体  視直径  実施等級
 M61  6.9’ x 6.5'  9.5等級
 M63  11.8’x 7.2'  8.5等級
 M64  10.5’x 5.3'    8.4等級

 

明るく大きな渦巻腕があって、観望をすると腕の構造がよく見えそうです。

スターバースト銀河として有名で、爆発的な星形成活動が起きているところが輝いているのでしょうか。

マルカリアンチェーンを構成しているぼんやりした地味な銀河(汗)と違って、力強さを感じますね。

そう思うと特徴的な銀河として少し愛着を持てました。

ただ写真だと銀河の淡い部分と輝度差があって、腕がどうしても飽和してしまう難易度の高い対象です。

ちょうど北東と北西に2つの銀河(NGC4292、NGC4303)があってクローズアップすると賑やかな領域ですね。


撮影データ
------

Title:M61
Optics:Vixen R200SS RED x Extender PH (f=1,120mm, F=5.6)
Camera:ASI294 Pro 1x1 bin /Gain120/ -10d
Mount:Vixen AXJ
AutoGuide:miniBorg45・QHY5Lii
Software:NINA,ASTAP,PHD2
Exposure:L 360secx27 <Bin2>
R 360sec x17, G x17, B x19 <Bin2>
Total Exposure:427min
Date: 2023/3/13,14,18,27 4.8 @UDAリモート天文台

| | | コメント (0)

2023年4月 9日 (日)

M63 (春の銀河祭りVol.2)

春の銀河祭り第2弾はM63 ひまわり銀河です。

この対象もこれまで何度か撮影してきました。Edge800 HDでの撮影が多かったので、R200SSで撮影したのは今年が初めてです。

SAc型の渦巻銀河で、花びらのような構造が美しいです。

 

【M63 ひまわり銀河】

M63-b 

気づけばL画像をかなりの枚数撮影してました(汗)

露光時間をかけるほどBlurXtermeterの効果を引き出せるように思います。

RGBも時間をかけて、PixinsightのSPCCを使い、銀河のカラーバランスを整えてから彩度をアップしています。

----

Title:M63
Optics:Vixen R200SS RED x Extender PH (f=1,120mm, F=5.6)
Camera:ASI294 Pro 1x1 bin /Gain120/ -10d
Mount:Vixen AXJ
AutoGuide:miniBorg45・QHY5Lii
Software:NINA,ASTAP,PHD2
Exposure:L 360secx58<Bin1>
R 360sec x17, G x16, B x16 <Bin2>
Total Exposure:612min
Date:2023/2/1,6,16,25 @UDAリモート天文台

 

----

こちらの作品は、天文ガイドさん(2023年5月号)に掲載いただきました。

天文ガイドさんは久しぶりに入選できたのでうれしいです。ちなみに同じページには神野山がま口壊れ隊の天文中年さんのM81,82も掲載されていました。いつもながら流石の作品です。

他にも神野山がま口壊れ隊からは、すさみでリモート撮影をされているKさんのM51が、最優秀賞はNさんのM1が選出されていました。
皆様おめでとうございます!!

 

Tenga202305

 

評者の方からは、「銀河の周りには淡いタイダルストリームが広範囲に広がっているのが知られていて、機会があればリモート撮影を生かして挑戦してみてください」・・・とコメントをいただきました。

タイダルストリーム(?)ってあまり耳慣れない言葉だったので、ChatGPT先生に聞いてみました。

Tidalstreamgpt

なるほど。。Tidalとは、潮汐作用のことみたいですね。ということは、M51子持ち銀河やからす座のアンテナ銀河とか2つの銀河とかみたいに2つの銀河が接近することで起きるダスト(星の帯状構造)ということですね。勉強になりました。

ついでに、タイダルストリーム現象がある銀河をお勧めしてもらいました。銀河名がちょっとわかりにくいものが紛れてますが(笑)

--
ムーンドロップ銀河(NGC 5985)
アンテナ銀河(NGC 4038/NGC 4039)
アトランティス座銀河(NGC 7252)
バタフライ銀河(NGC 6302)
サザンピンホール銀河(NGC 5128)
ウィップル銀河(NGC 7331)
セイファート銀河(NGC 5907)
NGC 4013銀河
NGC 4651銀河
NGC 6744銀河
NGC 7714銀河
IC 2163/NGC 2207銀河対
NGC 4676銀河対(「はしご銀河」)
NGC 3628銀河
--
いろいろありそうですね。アンテナ銀河やステファンの5つ子とかはこれまでも撮影しましたが、マニアックな対象もいくつかあったので機会があったら撮影したいです。

 

そして、M63のタイダルストリームですが、今回撮影のL画像だけを強調したらこんな感じでした。

【M63 L画像 TidalStream】

M63-tidal-stream

M63の周りには今見える限り大きな銀河はなさそうです。過去に銀河が通ったのか?

確かに銀河の右側には「く」を左右反転させた筋や、銀河の下には引っ搔いたような暗黒帯としっぽのような筋があって不思議な形をした銀河だと思ってましたが、いろいろと奥深いですね。

 

なかなか難易度が高そうですね(汗) 30時間くらい撮影しないとだめかなぁ。

 

| | | コメント (2)

2022年8月14日 (日)

M8 M20 定番構図(RGB Ha合成)

1か月半ぶりの投稿です。

撮影は続けているのですが、遠征と違って同じ対象を何日もにわたってちびちび撮影(1日1~2時間)するようになって画像処理がたまりがちです。

 

【リモート天文台 搭載システム変更】

 

リモート天文台での今夏の撮影システムは、短焦点2台載せとしました。(KASTECの同架プレート使用)

赤道儀:SXD2 (AXJは修理に出したため)

撮影システム:

鏡筒+カメラ①:FSQ85ED x Reducer + ASI 2600MCpro + LeXtreme or Clear Filter
鏡筒+カメラ②:RedCat51 + ASI 294MMpro +AstrodonFilter(LRGB HaO3S2)


ほぼ同じような画角となるので、パターンとしては

・FSQでカラー画像 + RedCatでL画像

・FSQでカラー画像(LeXtremeで星雲、Clearで星)+ RedCatでHaやナロー画像

といった撮影をするのが狙いです。

夏の定番対象をいくつか撮影しました。

 

【M8 M20 定番構図】

M8-m20-fsqredcat 

これは、FSQのカラー画像を中心に、RedCatのHa画像で味付け?をしたものです。

ちょっと処理過程の問題もあって、M8中心部が飽和美味ですね。

CMOSカラーカメラの処理はまだ慣れていなくて、どの程度強調していいのか迷いながらの処理となりました。

Haの協調は、PixinsightのPixelmath合成ではなくて、PhotoShopをつかってRチャネルの強調を行っています。

処理後の作品を見ると、M20の周りにある青い星雲部分もよく写っていますね。デジカメ(特にEOS6D解像)だと

なかなかこの青色表現がむつかしかったのですが、やはりカラーCMOSはバランスよくよく写ってくれます。

周りの天の川の濃い部分もなんとなく赤く写るのではなく、散光星雲の分布によって色合いが異なる表現ができてるかなぁ??

 

追伸:M8の赤色バランスは、大いに悩みますね。

   これを見るとずいぶん色合いが違っております。そして、やはり今回の作品は中心部が飽和していて失敗かな。

--------

Title:M8 M20
Optics:Takahashi FSQ-85ED x QE0.73(f=328mm/F=3.8)
Camera:ASI2600MC Pro 1x1 bin /Gain100/ -0d
Mount:Vixen SXD2
AutoGuide:miniBorg45・QHY5Lii
Software:NINA,ASTAP,PHD2
Exposure:240sec x 51 20sec x 8
Date:2022/5/28 30,6/3 @UDAリモート天文台

>>>
Optics:RedCat51(f=250mm/F=4.9)
Camera:ASI294 Pro 2x2 bin /Gain200/ -10d
Exposure:L 240sec x 16 Ha 240sec x 40

 

 

 

| | | コメント (2)

2016年6月 5日 (日)

それでも続く?メシエ天体-M5/M9/M16/M19/M44/M80/M94/M97/M108

すっかり更新が滞っていました。というかゴールデンウイークに撮影した対象の処理がなかなか進まなくて、ようやく一巡しそうなということで、、

梅雨入りして撮影にいけないのでまったりとアップをしていきます。(とか言いながら今は晴れていますね。でも日曜日ですorz...)

☆☆☆光軸調整途上のε130DとQHY9での撮影☆☆☆

光軸というか、主鏡の抑えの部分(サイドや上の3点止め)を少しやり直してリベンジしたものです。前回よりは改善したようにも見えますが、やっぱり丸くはうつらないんですね。

【M5 へび座の球状星団】

M5_qhy

430mmとフォーサーズサイズの組み合わせで、トリミングなしでも大きく写りますね。
よく見ると星がいびつですが・・・

---
Title:M5
Optics:Takahashi Epsilon 130D(f=430mm/F=3.3)
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:240secx4(1x1),RGB:240secx2 (1x1)
Date:2016/4/29@Mitsue



【M9 へびつかい座 球状星団】

M9

この対象は球状星団の中でも小さいですね。前回の撮影は家の近所からでかなりひどい作品でしたので、ちゃんとした場所と鏡筒とカメラで狙ってみました。
さすがに430mmだと小さいですが、周りの暗黒帯とかが見えていて雰囲気がでてますね。
調べてみると、M9の下(座標は西)にあるのがB64、左上に見えている(座標は南)のが、B259とNGC6342の球状星団です。
Barnard'sの         dark nebulaeとかも狙ってみたい対象ですね。この南側には有名なPipe nebulaがあります。(NZではキウイと呼んでました)

---
Title:M9
Optics:Takahashi Epsilon 130D(f=430mm/F=3.3)
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:240secx4(1x1),RGB:240secx1 (1x1)
Date:2016/4/29@Mitsue

【M97とM108】

M97_108_qhy_2

最後は、春の代表選手?M97とM108です。
ノートリミングですが、あまりにもちっちゃいですね。
トリミングしてもあまり変わらないような気もしますが・・
このあたりはやはりEdgeで狙ったほうがよさそうです。

---

Title:M97 M108
Optics:Takahashi Epsilon 130D(f=430mm/F=3.3)
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:180secx13(1x1),RGB:180secx2 (1x1)
Date:2016/4/29 @Mitsue

☆☆☆光軸調整やり直しε130DとCanonX4での撮影☆☆☆

【M44 かに座プレセペ星団】

M44_x16

西に沈みかけるかに座のプレセペ星団です。
イプシロンでスパイダーキラリンを狙ったのですが、あいにく西はカブリがひどく長い時間の撮影は難しかったです。画像処理もそこそこで・・
星は前日のモノよりも幾分丸くなったかなぁという感じです。

---
Title:M44
Optics:Takahashi Epsilon 130D(f=430mm/F=3.3)
Camera:Canon Kiss X4 ISO1600
Exposure: 120sec x32
Date:2016/5/1@Mitsue

【M94 りょうけん座渦巻星雲】

M94x33

こちらはεでりょうけん座の銀河を放置モードで撮影しました。
対象は小さいのでDSSの2xDrizzleでスタックしています。
こういった撮影の仕方は相性がいいのか、EDGEの直焦点とかで撮るよりも
鮮明且つ周りの淡いところが見えてきますね。

---
Title:M94
Optics:Takahashi Epsilon 130D(f=430mm/F=3.3)
Camera:Canon Kiss X4 ISO3200
Exposure: 120sec x33
Date:2016/5/1@Mitsue



☆☆☆2台体制なのでお隣ではEdge直焦点とX4で撮影☆☆☆

【M16 いて座 わし星雲】

M16_edge2000_2

わし星雲中心部のアップ写真です。
ナローとかで撮影したものに比べるとぼやっと感が満載ですね。
中心部が飽和しないように処理しました。
創造の柱が見えています。
なぜか全体の色はBが抜けきらずマゼンダ色になっております。
できれば、QHY9で狙いたい場所ですね。

---
Title:M16 / Eagle nebula
Optics:EDGE HD 800 (f=2023mm/F=10)
Camera:Canon Kiss X4 ISO1600
Exposure: 120sec x24
Date:2016/5/1@Mitsue



【M19 へびつかい座の球状星団】

M19_x16edge

この球状星団は、扁平率が高くて面白い形をしています。
ちゃんととり直しをしたかった対象なので、ドアップ撮影を試みましたが、
何気にピントが甘いというか、2000mmだとこんな感じになってしまいますね。(汗)

球状星団だとレデューサを付けたほうがもうちょっとしまった画像になりそうです。

---
Title:M19
Optics:EDGE HD 800 (f=2023mm/F=10)
Camera:Canon Kiss X4 ISO1600
Exposure: 120sec x14
Date:2016/5/1@Mitsue


【M80 さそり座の球状星団】

M80edge_2

これまたマイナーな天体ですが、しっかりと取り直したかった対象です。
M19と同様にぼやっとした感じですね。なぜか、左が北の画角です。
コレクションとしては、こちらに置き換えとなりますね。

---
Title:M80
Optics:EDGE HD 800 (f=2023mm/F=10)
Camera:Canon Kiss X4 ISO1600
Exposure: 120sec x10
Date:2016/5/1@Mitsue


以上です。まだあと1日分が残っております(汗)

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2016年5月 6日 (金)

The Messier Objects

このブログでもご報告をしておりましたとおり、去年の5月から本格的に取り組んでいたメシエ天体撮影マラソンを今年の3月に110対象を撮り終えました。

それを記念?して、110天体を1つにまとめた作品を天文ガイドさんに応募したら、

なんと・・

「今月の最優秀賞」

をいただくことができました。

いやぁ。そもそもこんな110枚を連ねた作品なんて応募していいものか・・と悩んだのですが、娘の「応募しないの?」の一声がきっかけとなりこのような栄えある賞をいただくこととなりとても驚いております。

単体の対象では、皆様のレベルがとても高くて入選なんて夢のまた夢みたいな感じですが、たくさんの作品を撮り続けたことがよかったのでしょうか。

今月発売の6月号に手記も載せていただきましたのでもしよければご覧くださいませ。

ひとまとめにした作品はこちらです。(大きな画像はこちらへ)

【The Messier Objects】

M110_b


いつもご一緒する皆様や、こちらのブログをご覧いただいている皆様、Facebookのデジタル天体写真グループの皆様、そして家族に感謝です。。

| | | コメント (4) | トラックバック (0)

2016年3月11日 (金)

ε130Dのファーストライトは安定の神野山で

3月第1週の新月期は、あいにくの天気予報でした。
ただ何とか土曜日は晴れそう・・と直前の予報が好転したので、久しぶりに神野山に出かけました。

この日は、天文中年さんが不在でしたが、いつものMarkunさんに、グッチさん、NOBさん、ベアさん、シゲボンさんに、そしてしらびそいらいのたらちゃん!
ひさしぶりの、エクストレイルさん(すみません勝手に命名してます)や、EM200のFさん、以前大台ケ原でお目にかかった大マゼランさん小マゼランさんと大盛況でした。

皆さんとの再会を楽しむ間もなく、初めてのε130をSXD2にのせ、いまだにガイドが安定していないEdge800をEM200にのせて、2台体制の練習撮影スタートです。

いきなりQHY9を使うのはやめて、EOS KissX4での撮影です。
明るい空でかつ、かすんでいることもあるので、ISO1600で90秒露光を重ねることにしました。

【M13/Globular Cluster in Her】

M13_blog

北天最大級の球状星団です。まだ空が低いタイミングで撮影をしましたが、430mmとAPS-Cの組み合わせでとっても迫力がありますね。
そして憧れのキラリン十字スパイダーが入って嬉しいです(^u^)
大きな画像はこちら

--
撮影データ
Title:M13 /Globular Cluster in Hercules
Optics:Takahashi Epsilon 130D(f=430mm/F=3.3)
Camera:EOS KissX4 ISO1600
Exposure: 90sec x25
Date:2016/3/6 @Konoyama

画像処理をしたので光軸があっているのかどうか?この写真だけだとよくわかりません。
(星が処理過程で大きくなってしまっているので)
ということで、星像をみるために1枚ものライトフレームをチェック!

【M13 jpeg1枚もの】

M13

F3.3ということもありあっという間に飽和しそうです。背景がかなり明るかったので、レベル調整とカラーバランスだけ整えた画像です。
お恥ずかしながら、光軸があってるのか、あってないのか?この画像を見てもよくわかっておりません。そもそもピントの問題もありそうですが(汗)

お家に帰ってから、光軸をみたら少しずれているような感じでした。ただ、どのタイミングでずれたかわかりませんが・・

ただ、とても星像がシャープなのがわかります。FSQもそうですが、こちらのほうがさらに明るくシャープな気がしてきました。(気分的なモノ?)



【M83/The Souhern Pinwheel Galaxy・南の回転花火銀河】

M83_x47_2xdrizzleb

この時期は、430mmで狙う対象があまりないので、ちょうど南中直後の対象ということでM83を狙いました。
以前撮った時は、FSQで冷却CCDを使ったのですが、空が途中で曇り無理やりデジカメの画像を使って
仕上げて、そのまま放置気味にしていた対象です。
神野山の南から西にかけては、さそり座付近をとると色が出ないくらい明るい空で無謀なトライでしたが、安定したシーイングのおかげで銀河中心部はよく写ってくれたと思います。
大きめの系外銀河を狙うなら、εという選択肢もありますね。
それにしても、Facebookのグループでご教授いただいたDSSのDrizzleは、処理の新しい選択肢として重宝しております。

おおきな画像はこちら

--
撮影データ
Title:M83 /The Souhern Pinwheel Galaxy
Optics:Takahashi Epsilon 130D(f=430mm/F=3.3)
Camera:EOS KissX4 ISO1600
Exposure: 90sec x47
Process:DSS 2xDrizzle
Date:2016/3/6 @Konoyama



【M40/幻のメシエ天体】

M40b

そしてこちらはおまけ?のM40です。
メシエ天体撮影マラソンも後4つと完走間際です。
M40は中心付近にある2重星です。なぜこの対象がという感じですが、あまりにも撮り応えがないので、せめてもの十字スパイダーです。
オレンジの輝いている星は、北斗七星の真ん中にあたるδ星です。
3等星なのですが、こうやって見るとなかなかきれいですね。
お隣にちっちゃな銀河がうつってますね。ほかにもチラチラ銀河があります。
こちらも写野が広かったので、DSSで2xDrizzleです。

--
撮影データ
Title:M40
Optics:Takahashi Epsilon 130D(f=430mm/F=3.3)
Camera:EOS KissX4 ISO1600
Exposure: 90sec x11
Process:DSS 2xDrizzle
Date:2016/3/6 @Konoyama

さて、ファーストライトは無事?終了しました。
まだまだ手探りですが、頑張って撮影していきたいです。

| | | コメント (6) | トラックバック (0)

2016年2月21日 (日)

FSQ85 直焦点でのDSO for Messier Objects

限られたくらい夜でできる限りの作品を撮りたい・・ということもあり、最近は遠征をすると2台体制で撮影をする機会が増えています。

設営や後片付けが大変なのですが、ひと月に数日しか撮影できるチャンスがないことを考えると、つい欲張ってしまいます。

2月の熊野の遠征では、落ち着きがないEM200の隣で、すっかり慣れたSXD2を使ってFSQで春の銀河(広範囲)を放置モードで撮影していました。
メシエナンバーがつくだけで、8つと大漁です。

ところで、今回は初めてガイド鏡を軽量のものに変更しての撮影でした。
Kowaのf=100mm小型レンズWatec 910HXを、
Kastecの Q5L-100/75 GSS用フード・キャップ・リングセットにのせて、アルカスイスのアリガタアリミゾでFSQに取り付けます。

いつもは、Borg45ED(f=325mm)をガイド鏡に使っているのですが、今回はEdgeHD800用につかったため、小型化したガイド鏡で試しました。

100mmと1/2インチのセンサーということもあってか、アドバンスドユニットでのキャリブレーションでは、movement is too smallのエラーが出てなかなかキャリブレーションがおわりません。x4にしてなんとか終了しましたが、ガイド星の星像がかなりぼやっとしていて果たしてガイドできるのか・・という状況でした。

こちらの撮影セットは、そのまま放置でキャリブレーションも1度しかしなかったため?か、ガイドエラーが多発しておりました。orz...
2台体制も両方面倒を見るのはなかなか大変で、どうしても片方がおろそかになってしまいます。

とはいえ、一応処理したのでアップします。M天体番号の若い順にアップします。

【しし座のトリオ銀河 M65 M66 NGC3628】

M65_66_ngc3628_b

春の銀河の定番ですね。
去年は、EdgeHDxreducerの1400mmとQHY9で撮影したのでかなり窮屈でしたが、450mm+KissX4だと中心に小さく写ります。
もう少し焦点距離が長いといいのですが、800mm~1000mmのものは持っていなくてこんな感じになってしまいますね。

FSQで撮影したこともあってか、Edgeよりもシャープに写って、色もよく出ているようです。
銀河も無理しないでこんな感じでとってもいいんじゃないかと思えてきました。
もう少し大きく写るといいのですが。

--
Title:M65 M66 NGC3628
Optics:FSQ-85ED (f=450mm/F=5.3)
Camera:EOS KissX4 ISO3200
Exposure: 240sec x20
Date:2016/2/6 @Kumano



【M88 M91+M90】

M88_91b

こちらは、マルカリアンチェーンのはずれにある銀河です。
トリミングをしていないから、なおさら「ショボィ」写りですね。
それぞれを見ると、撮り応えがありそうな形をしていて、上にあるM88はグルグル渦巻がよく写ってくれそうです。
M91は謎の天体で、カタログに記載された位置には天体がなく長い間不明?だったそうですが、どうやらこのNGC4548であるというのが定説となっているようです。ちなみに一番下の中央に写っているNGC4571という説もあったようですね。

なんでこんな構図・・と思われるでしょうが、実は両方とも撮影したのは初めてなので、メシエ天体+2個ゲットです。(笑)
右下にM90が写ってます。ここに写るならもう少し構図を右にずらして縦位置にすればよかったかな。ともあれ、両方の銀河とも拡大してみるとなんとか形がわかるので、良しとしました。
3月時間があれば1個ずつデジカメで撮りたいですね。

---
Title:M88 M91
Optics:FSQ-85ED (f=450mm/F=5.3)
Camera:EOS KissX4 ISO3200
Exposure: 240sec x12
Date:2016/2/6 @Kumano



【もう一つのしし座のトリオ銀河 M95 M96 M105】

M95_96_105_b

しし座の前足寄りによるもう一つのトリオ銀河です。
上から、M95,M96で、下の3つの銀河団の中で大きくぼんやりと光っているのがM105です。
M95やM96はなかなか特徴的な形をしていて面白いです。

ただ、しし座のトリオと違ってこちらがわは、あまり色合いがなくて地味な印象です。
まあもう少し焦点距離を長くしないと、銀河の詳細は見えてこないですね。

--
Title:M95 M96 M105
Optics:FSQ-85ED (f=450mm/F=5.3)
Camera:EOS KissX4 ISO3200
Exposure: 240sec x8
Date:2016/2/6 @Kumano


【M106,NGC4210】

M106_b

最後はりょうけん座にある大型の渦巻銀河 M106です。
この対象が一番大きいです。
M106銀河群と呼ばれるだけあって、周りにはいろいろな銀河がたくさん写ってます。
特に唇みたいな形をしたNGC4217は特徴的ですね。
これまた横位置にしてみてもよかったかなと思える銀河の分布でした。

--
Title:M106 NGC4210
Optics:FSQ-85ED (f=450mm/F=5.3)
Camera:EOS KissX4 ISO3200
Exposure: 240sec x16
Date:2016/2/6 @Kumano

ということで、ガイドエラーを無理やり補正したりしてましたが、もっとちゃんと撮影しておけばよかったと後悔です。

そして最後は、早撮りのさそりを・・・

【M4とアンタレス】

M4_antares_b

色情報が増えるとすぐにファイルサイズが大きくなり、1M制限では窮屈なファイルしかアップロードできません。大きなファイルはこちらへ。

薄明までの1時間を使って、登ってきたさそりを撮影しました。
とはいえ、450mmでしたので、メインはちゃんと撮影できていなかったM4です。
お隣のアンタレス付近と上にある赤い散光星雲も構図内に収めてます。

輝星にはハロが出ちゃってますね。そして中心を外しているあたりが微妙です。
さて今季は、フルサイズでさそりを撮りたいのですがどんな写りになるやら。。

--
Title:M4
Optics:FSQ-85ED (f=450mm/F=5.3)
Camera:EOS KissX4 ISO3200
Exposure: 240sec x8 ,60sec x 5
Date:2016/2/6 @Kumano

ということで、メシエ天体はちびっこのM88、M91を加えて106対象となりました。

残る4つは、M91と同様に謎の天体?といわれている
 M40
 M102
と、春の銀河密集からやや離れたところにある
 M61
 M85

です。次回遠征には取れそうかなぁ。

| | | コメント (5) | トラックバック (0)

2016年1月20日 (水)

初撮りは尾鷲にて/M74,M108,M98,M99

2016年最初の新月期になる3連休には、三重県の尾鷲方面に遠征してきました。
海沿いは風がきつい・・という印象もありこれまであまり行ったことがなかったのですが
この時期の気候をみると晴れる確率が一番高そうです。

遠征にはいつもの皆様(天文中年さん、Markunさん、ぐっちさん、NOBさんと久しぶりにしゃーまんさんもご一緒しました)
真南に海が広がる素晴らしい景色をバックに今回も2台体制で臨みました。

年末から(というか最初から)なかなか決まらないEM200 temma2M+PHDでのオートガイド。今回はQHY5L-iiを購入して臨みました。

そして結果は、、今回も残念ながらトラブルを抱えたまま撮影を続けるといった状況となりました。起きた事象としては、

・少しの風でガイドが大幅に乱れる
・風もないのに突然ガイドが大幅にずれる(というかPHDがTargetを追いかけるのを放棄している?)

などなどですが、原因として考えられるのは(あとでわかったこともあります)

・ガイドケーブルがちゃんと固定されていなかった
・Temma2Mの赤道儀コントロールが、HS(HighSpeed)になっていた。 <NSが推奨?>
・PHDやAscomドライバーなどソフトウェアの問題  などです。

3つ目の課題は、この後の撮影でも大きな問題となっており、いまだ解決せず(というか悪化)ですがこのあたりはまた後日報告したいと思います。

ということで、なぜかQHY5iiにガイドカメラを戻して、春の銀河をいくつか撮影しました。

数を撮りたいということもあり、全体的に露出時間は短く、ガイドも微妙にずれていたり、
ガイドを気にするあまりピント合わせがおろそかになったり・・・
と踏んだり蹴ったりな作品ですが、せっかくとったのでコンポジット、処理をしました。

【M74/Face on Galaxy in Pisces】

M74_20160114_2

この対象は以前、透明度が悪い空でデジカメで撮影し撃沈した対象です。
その時よりは、形になったのでメシエ天体カタログをアップデートできそうです。

大きなフェイスオン銀河ですが、何とも淡くF値のくらい鏡筒では厳しいですね。
今回はレデューサをつけたので多少は明るくなったのですが・・
ピントが合っていないのか、シーイングが悪かったのか、何やらぼやけた作品となってしまいました。
もう少しシャープに移したいですね。短時間狙いならデジカメの高感度でとるほうが良いのかも?と思えてきました。

---
Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer  (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:360secx10(1x1),RGB:300sec*2(1x1)
Mount:Takahashi EM200 temma2M / QHY 5ii /PHD2
Date:2016/1/9 @Owase



【M108 galaxy in UMa】

M108b

こちらは、おおぐま座のエッジオン?銀河です。
形状からすると不規則銀河っぽいのですが、中には紋様が見えていて、渦巻銀河を横から見ているということらしいです。

よくM97フクロウ星雲とのツーショットでとられる対象ですが、なんともつかみどころがない・・かんじですね。
この対象を単体で撮影するケースは少ないのではないでしょうか。

ただ大口径で撮るともっと模様がくっきり出て、案外と面白い対象かもしれません。
地球からの距離は4000万光年くらいだそうです。そんな対象が見えていること自体がすごいかも!
人類どころか、霊長類すら登場しない頃の光を見ていると思うだけで、「銀河萌え~」ですね。

---
Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer  (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:360secx7(1x1),RGB:300sec*2(1x1)
Mount:Takahashi EM200 temma2M / QHY 5ii /PHD2
Date:2016/1/9 @Owase



【M98 galaxy in Com】

M98b_2

かみのけ座の銀河です。
ご存知の通りかみのけ座にはたくさんの銀河がありますね。
300mmで狙うと、M98,99,100が同一の視野に収まるようですが、いずれも小さいですね。
こちらも地球からの距離は6000万光年とはるかかなたです。

---
Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer  (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:360secx8(1x1),RGB:300sec*2(1x1)
Mount:Takahashi EM200 temma2M / QHY 5ii /PHD2
Date:2016/1/9 @Owase


【M99 galaxy in Com】

M99_ps2

もう一つのかみのけ座の銀河です。
FaceOnで面白い形の腕が見えます。ただやはり視直径が小さいですね。
ガイドがブレていたこともあって全体にぼやけている感じもします。もう少し詳細な様子をとらえたいものです。
お隣に見える明るい星が6等星くらいだそうで、そう思うと以下に淡いかがわかりますね。

ガイドが途中で頓挫?していたみたいで、大幅に南方向にカメラがずれていてorz...
中心部のみをコンポジット(結果としてはトリミング)しております。

---
Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer  (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:360secx10(1x1),RGB:300sec*2(1x1)
Mount:Takahashi EM200 temma2M / QHY 5ii /PHD2
Date:2016/1/9 @Owase



【Catalina C/2013 US10】

Catarina20160110b

春の銀河団を縦断しているカタリナ彗星です。
このあと、M51、M101とランデブーしたのですが撮影する機会がありませんでした。
ここにも小さな銀河がたくさん写ってますね。

---
Optics:FSQ-85ED x QE0.73(f=328mm/F=3.8)
Camera:EOS 6D SEO-SP4,ISO4000
Exposure:60sec * 16
Mount:Vixen SXD2 / Watec 910HX /Starbook10 AdvancedUnit
Date:2016/1/10@Owase

| | | コメント (6) | トラックバック (0)

2016年1月 3日 (日)

御杖高原での撮影(冬の散光星雲と春の銀河)

サボりがちだったblogも三が日で一気に更新です。(笑)

年末の御杖高原2夜遠征で撮影した作品をアップします。

1日目は、
1.Takahashi FSQ85EDx0.73RD+Canon EOS 6D / Vixen SXD2
  Borg71FL+KissX4

の2鏡筒同架で、

2日目には
1.Takahashi FSQ85EDx0.73RD+Canon EOS 6D / Vixen SXD2
2.Celestron EdgeHD800(直焦点)+ QHY9 / Takahashi EM200

の2台体制で撮影をしていました。

特にFSQの方は、散開星団を撮影していたので短時間での導入を繰り返していましたし、
両日ともかなり忙しい撮影となりました。

まずはオリオン座、いかくじゅう座の赤いものシリーズということで、
FSQ85x0.73+6Dの作品を一気にアップします。
6Dで散光星雲の領域をとると、ファイルのサイズが大きくなりとても1Mには収まりませんので、Flikrにアップしたリンクを張ることにしました。フルサイズは画像をクリックしてみてください。

【オリオン座 M42、馬頭星雲、燃える木星雲付近】

M42_b

色とりどりの星と散光星雲、反射星雲、分子雲が点在する冬の代表的なエリアですね。まあすごい作品だと何時間もかけて撮影されるところなのでしょうが、今回は1時間ちょっととなりました。

撮影データ
--
Title:Orion/Running man/Horsehead/Flame(M42/M43/IC434/NGC2024) Optics:FSQ-85ED x QE0.73(f=328mm/F=3.8)
Camera:EOS 6D SEO-SP4,ISO3200
Mount:Vixen SXD2
Guide:Borg45ED+Watec 910HX, Advanced Unit
Exposure:150sec*25,30sec*8,10sec*8
Date:2015/12/19@Mitsue


【オリオン座 M78、バーナードループ付近】

Barnaeds_loop_20151220b

こちらもあまりにも有名な構図?で狙いましたが、燃える木が微妙な位置にいますね。(汗)
LDN1622とM78の対峙する姿をおさめることができました。

撮影データ
--
Title:LDN1622 Barnards Loop and M78
Optics:FSQ-85ED x QE0.73(f=328mm/F=3.8)
Camera:EOS 6D SEO-SP4,ISO3200
Mount:Vixen SXD2
Guide:Borg45ED+Watec 910HX, Advanced Unit
Exposure:180sec * 16
Date:2015/12/19@Mitsue


【いっかくじゅう座 コーン星雲、カタツムリ星雲】

Xmas_tree_20151219b_2

事前の構図チェックができておらず、星雲が下にはみ出ていますね(汗)
もう少し南に傾けるべきでした。
赤と青の対比が綺麗で好きな領域です。6Dだと広範囲をとらえられます。

撮影データ
--
Title:NGC 2264 Cone nebula X'mas tree cluster/IC2169
Optics:FSQ-85ED x QE0.73(f=328mm/F=3.8)
Camera:EOS 6D SEO-SP4,ISO3200
Mount:Vixen SXD2
Guide:Borg45ED+Watec 910HX, Advanced Unit
Exposure:150sec * 25
Date:2015/12/20@Mitsue


【いっかくじゅう座 バラ星雲】

Rosetta_6d_b

最後は冬の大三角形の中心にあるバラ星雲を
なんとなく真ん中に入れて撮影したのですが、多分縦横を逆にするともう少し赤い領域がうつったのではと思っています。
ここはAPSCクラスでとったほうが迫力がありそうですね。

撮影データ
--
Title:Rosette Nebula/NGC2237
Optics:FSQ-85ED x QE0.73(f=328mm/F=3.8)
Camera:EOS 6D SEO-SP4,ISO3200
Mount:Vixen SXD2
Guide:Borg45ED+Watec 910HX, Advanced Unit
Exposure:150sec * 14
Date:2015/12/20@Mitsue

最後は2000mmで撮影した春の銀河です。
この日は、気温がマイナス4度まで冷え込み、風はなくありとあらゆるものが凍り付いていました。
EDEGにもフードをまいて、ヒータ(温度Hi)をつけたのですが、補正版が終始凍り付く始末となりました。天文中年さんにドライあーをお借りして何度か曇りを撮ったのですが・・また曇りだす・・という状況に。フードを外すごとに写野がずれてしまって、LRGBを重ねると真ん中でしか合成できませんでした。orz...

後で原因がわかったのですが、ヒータが断線をしていたようで、温度Loならちゃんと暖かくなるのに、Hiではついていなかったようです。安物ヒータはダメですね。今回は大失敗でした。

とはいえ、せっかくとった銀河を2つ処理してみました。(多くのフレームが没となりましたが)

冬型のためシーイングが悪い&補正版が曇っていたこともあって、ボケボケの作品となってしまいました。それでもメシエマラソンに追加しておきます。

この日は、天文中年さんにお借りしたQHY 5L-iiをつかってBorg71FLで親子亀でのガイドに挑戦しました。QHY 5-iiよりも感度が高く、うまくガイド星が見つかってくれてまずまず成功したようです。

【M94 /Galaxy in Leo】

M94

0.5度四方にトリミングしています。
ハロが大きく広がる明るい銀河のようですね。
真ん中はもっとシャープに移したかったです。

撮影データ
--
Title:M94 Galaxy
Opt:EdgeHD800  (f=2000mm/F=10.0)
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Mount:Takahashi EM200  Temma2 M
Guide:Borg71FL+QHY5 L-ii,PHD Guiding2
Exposure:L:300secx6,R/G:300secX1(1x1) ,B:300secX2(1x1)
Date:2015/12/20@Mitsue kogen

【M109 Galaxy】

M109

3つの腕が見事な北斗七星にある系外銀河です。
残念ながらボケボケ?ですね。何枚か撮影したのですが、使えるフレームが少なすぎました。

撮影データ
--
Title:M109 Galaxy
Opt:EdgeHD800  (f=2000mm/F=10.0)
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Mount:Takahashi EM200  Temma2 M
Guide:Borg71FL+QHY5 L-ii,PHD Guiding2
Exposure:L:300secx4,R/G:300secX1(1x1) ,B:300secX2(1x1)
Date:2015/12/20@Mitsue kogen

今回はたくさんの作品を一気にアップしました。
これで何とか2015年分を終了できました。

さて2016年は何から撮影しようかなぁ~。

| | | コメント (6) | トラックバック (0)

2016年1月 2日 (土)

Messier's open clusters in winter sky

秋から冬にかけての散開星団(メシエ天体)をまとめてみました。

メシエマラソンを始めるまでは殆ど撮影対象とはしてこなかったのですが、実際撮ってみるとそれぞれに顔があってきれいですね。ただ観望したほうがその輝きを感じることができるのではないかと思っています。

Open_clusters_in_winterb_2

使った鏡筒は、FSQ85ED、Borg71FL、Borg45EDでReducerやFlatnerをつけたり直焦点だったりといろいろですが、それぞれおおよそ1度四方の大きさにしています。(スバルだけは入らないので、1.5度あります)

カシオペア~とも座までの冬の天の川近辺にはたくさんの散開星団があり、天の川からはやや離れたM45やM44,67も含めると全部で16個あります。
夏の天の川には10個の散開星団があり合わせて26個となるので、冬は双眼鏡でみると見事な散開星団がたくさんあるということですね。

これでメシエ天体の散開星団は制覇できました!

いつも撮影に追われがちですが、宝石箱のような散開星団を今度こそじっくりと見てみたいです。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)