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2023年11月 5日 (日)

ハート星雲(Narrow)

今年の夏場に、ZWO 2600MCを使って撮影していたのですが、湿度が高い夜に結露することが増えてしまったので、
UDAのリモート天文台では7月~10月は、FSQ85-EDとZWO 294MMの構成で撮影をしてました。

せっかくなのでがっつりNarrowBandを・・とのことで、ハート星雲を狙いました。

 

【ハート星雲 IC1805】

2023-heart-ic1805

画角的にはちょうど(?)、ハートの先の角が切れるくらいの感じで入ります。

(回転装置がついていないので構図の縦横変換ができない)

SHO(SAO)合成をすると真ん中がブルーなハートにカラーシフトできますね。

ちなみに星の色はRGBのカラー合成をしたものを使っています。

合計で6時間越えの撮影でした。

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撮影データ

Title:ハート星雲
Optics:Takahashi FSQ-85ED x QE0.73(f=328mm/F=3.8)
Camera:ASI294 Pro 1x1 bin /Gain200/ -10d
Mount:Vixen AXJ
AutoGuide:miniBorg45ED・ASIAIR Pro
Filter:Astrodon i/narrow
Exposure:R 240secx8 / G 240secx8 / B 240secx8 < bin1x1>
Ha 420sec x15 / O3 420sec x 22 / S2 420sec x 20 <bin2x2>
Total Exposure: 495min
Date:2023/8/5 ,9/13 ,9/16 @UDA

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ナローバンドで星雲を撮影して、星はRGBのカラーを使う・・という方法は結構使われていると思います。

皆さんはどんな風に星の色を合成されているのかなぁ・

私もいろいろな方法を試していましたが、いまはPixinsightで合成をしています。

ざっくりの流れとしては・・

① RGBをChannel Combination で合成

② SHO(SAO)をChannel Combinationで合成

③ ①、②をそれぞれStarnet+2で星雲と星に分離(StarMaskを作る設定)

④ RGBのStarMaskとSHOの星雲のファイルをPixelMathで加算

という感じです。

この大きな流れをLinerステージでやるのか、NonLinerにしてからやるのかとか

NarrowBandとRGBだと輝度に違いがありそうなのでレベル調整をどうするか・・とかいろいろと考えることはありますね。

(試行錯誤中です)

NarrowBandはカラーシフトのやり方と星の合成のやり方は、あまりこれっていうパターンは作れてなくて対象ごとに調整しながらやっています。

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