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2023年11月

2023年11月19日 (日)

エビ星雲(IC 4628)

さそり座は日本からだと、南中高度も低くてじっくり撮影することがむつかしいですが、

南米チリだと南中高度も高く条件よく撮影ができます。

今回は、さそり座の南にある散光星雲IC4628・エビ星雲を狙いました。

 

【IC4628 エビ星雲】

Ic4628

 

出目金星雲や彼岸花星雲はこれまでも撮影したことはありましたが、さらに南にあるエビ星雲は今回初めて撮影しました。

今回は8月にHaとO3ナローバンドと星の色はRGBを合成しました。(HOO合成)

RGBが3分x8枚と少なめだったためか、星の色がやや不自然ですね。。。

Nextシーズン 追加撮影して仕上げたいですね~。

 

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Title:IC4628 エビ星雲
Optics:Pentax125SDP (f=800mm/F=6.4)
Camera:FLI ML29050 -20d
Mount:PlaneWave L350
AutoGuide:loadStarX2 Off-axis guide system
Software:Maxim DL
Exposure:RGB 180sec x 8
Ha 600sec x 14 O3 600sec x 13
Total Exposure:342min
Date: 2023/8/10@チリリモート天文台(共同利用)

 

 

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2023年11月 8日 (水)

バブル星雲~クワガタ星雲(Narrow)

前回アップロードしたハート星雲に続いて、バブル星雲~クワガタ星雲を狙いました。

 

このあたりも明るい星雲が多くて、Narrowbandでもよく写ってくれます。

デジカメ時代でもよく撮影をした対象ですが、SAO合成だと別物に変身しますね。

【バブル星雲~クワガタ星雲】

Kuwagatablog

 

輝度の低いところを頑張って持ち上げたりしていると、あっという間に明るい部分が飽和してしまうのでむつかしい領域ですね。

もう一度最初から処理をやり直したほうがよさそうですが・・・

構図は相変わらずの失敗で、もう少し上の散光星雲を入れるべきでした。(汗)

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Title:バブル星雲~クワガタ星雲

Optics:Takahashi FSQ-85ED x QE0.73(f=328mm/F=3.8)
Camera:ASI294 Pro 1x1 bin /Gain200/ -10d
Mount:Vixen AXJ
AutoGuide:miniBorg45ED・ASIAIR Pro
Filter:Astrodon i/narrow
Exposure:R 210secx8 / G 210secx8 / B 210secx8  bin2
Ha 420sec x17 / O3 420sec x 18 / S2 420sec x 18 bin2
Total Exposure: 495min
Date:2023/8/25 ,9/19 @UDA

 

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2023年11月 5日 (日)

ハート星雲(Narrow)

今年の夏場に、ZWO 2600MCを使って撮影していたのですが、湿度が高い夜に結露することが増えてしまったので、
UDAのリモート天文台では7月~10月は、FSQ85-EDとZWO 294MMの構成で撮影をしてました。

せっかくなのでがっつりNarrowBandを・・とのことで、ハート星雲を狙いました。

 

【ハート星雲 IC1805】

2023-heart-ic1805

画角的にはちょうど(?)、ハートの先の角が切れるくらいの感じで入ります。

(回転装置がついていないので構図の縦横変換ができない)

SHO(SAO)合成をすると真ん中がブルーなハートにカラーシフトできますね。

ちなみに星の色はRGBのカラー合成をしたものを使っています。

合計で6時間越えの撮影でした。

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撮影データ

Title:ハート星雲
Optics:Takahashi FSQ-85ED x QE0.73(f=328mm/F=3.8)
Camera:ASI294 Pro 1x1 bin /Gain200/ -10d
Mount:Vixen AXJ
AutoGuide:miniBorg45ED・ASIAIR Pro
Filter:Astrodon i/narrow
Exposure:R 240secx8 / G 240secx8 / B 240secx8 < bin1x1>
Ha 420sec x15 / O3 420sec x 22 / S2 420sec x 20 <bin2x2>
Total Exposure: 495min
Date:2023/8/5 ,9/13 ,9/16 @UDA

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ナローバンドで星雲を撮影して、星はRGBのカラーを使う・・という方法は結構使われていると思います。

皆さんはどんな風に星の色を合成されているのかなぁ・

私もいろいろな方法を試していましたが、いまはPixinsightで合成をしています。

ざっくりの流れとしては・・

① RGBをChannel Combination で合成

② SHO(SAO)をChannel Combinationで合成

③ ①、②をそれぞれStarnet+2で星雲と星に分離(StarMaskを作る設定)

④ RGBのStarMaskとSHOの星雲のファイルをPixelMathで加算

という感じです。

この大きな流れをLinerステージでやるのか、NonLinerにしてからやるのかとか

NarrowBandとRGBだと輝度に違いがありそうなのでレベル調整をどうするか・・とかいろいろと考えることはありますね。

(試行錯誤中です)

NarrowBandはカラーシフトのやり方と星の合成のやり方は、あまりこれっていうパターンは作れてなくて対象ごとに調整しながらやっています。

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