M61 (春の銀河祭りVol.4)
春の銀河祭りと書きながらも、投稿の間隔があいているせいかもう5月も後半となりました。
今週は真夏日の日もあって、すっかり梅雨&夏が迫ってきていますね。
3月、4月に撮影した銀河を処理していたのですが、晴れても黄砂の影響もあってかRGB合成をしてトーンカーブを調整しても
Bの色合いが出ない感じになってしまいます。PixinsightのSPCCをつかっても濁った色合いなので処理が進みません。
【M61銀河】
撮影時間は合計7時間 Bも2時間近く撮影しています。
まだ何とか色が出てくれてますが、RGB合成をしたときは色も薄くてPixinsightで彩度アップに苦慮していました(汗)
おとめ座の銀河密集地帯から南に外れたところにあるので、いくつかの銀河を一網打尽で撮影したら写っていた・・ということはありません。
気合を入れないと(?)撮影することが少ない対象ですね。
視直径は6.9' x 6.5' とやや小ぶりです。Vo.2とVol.3でアップしたM63、M64と比較すると半分くらいの面積(見た目)ですね。
【視直径比較】
天体 | 視直径 | 実施等級 |
M61 | 6.9’ x 6.5' | 9.5等級 |
M63 | 11.8’x 7.2' | 8.5等級 |
M64 | 10.5’x 5.3' | 8.4等級 |
明るく大きな渦巻腕があって、観望をすると腕の構造がよく見えそうです。
スターバースト銀河として有名で、爆発的な星形成活動が起きているところが輝いているのでしょうか。
マルカリアンチェーンを構成しているぼんやりした地味な銀河(汗)と違って、力強さを感じますね。
そう思うと特徴的な銀河として少し愛着を持てました。
ただ写真だと銀河の淡い部分と輝度差があって、腕がどうしても飽和してしまう難易度の高い対象です。
ちょうど北東と北西に2つの銀河(NGC4292、NGC4303)があってクローズアップすると賑やかな領域ですね。
撮影データ
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Title:M61
Optics:Vixen R200SS RED x Extender PH (f=1,120mm, F=5.6)
Camera:ASI294 Pro 1x1 bin /Gain120/ -10d
Mount:Vixen AXJ
AutoGuide:miniBorg45・QHY5Lii
Software:NINA,ASTAP,PHD2
Exposure:L 360secx27 <Bin2>
R 360sec x17, G x17, B x19 <Bin2>
Total Exposure:427min
Date: 2023/3/13,14,18,27 4.8 @UDAリモート天文台
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