NGC2903 (春の銀河祭りVol.1)
昨年末にUDAリモートの機材を入れ替えて、春の銀河を撮影してきました。
鏡筒はR200SS x エクステンダー付、カメラはASI290MM Proです。
ブログの更新は滞ってましたが(汗)、晴れた夜は撮影を続けておりました。
1月は結構雪が積もったり、晴れていても雲が通過したりとなかなかすっきり晴れない日も多かったです。
それでも合計9夜は撮影できました。
【NGC2903】
しし座の顔の先にあり、トップバッターで昇ってくるNGC2903(肉丸さん)です。
2本の腕と中心部の棒状部分が特徴です。
この対象は毎年撮影します。中心部がなかなか解像せず満足のいく作品に仕上がったことがなかったです。
今年は7時間半の撮影と画像処理ソフトの進歩もあっていい具合に解像してくれました。
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Title:NGC2903
Optics:Vixen R200SS RED x Extender PH (f=1,120mm, F=5.6)
Camera:ASI294 Pro 1x1 bin /Gain120/ -10d
Mount:Vixen AXJ
AutoGuide:miniBorg45・QHY5Lii
Software:NINA,ASTAP,PHD2
Exposure:L 360secx41<Bin2>
R 300sec x8, G x8, B x8 <Bin2>
Ha420 x 13 <Bin2>
Total Exposure:457min
Date:2023/1/21,28,31,2/8,16 @UDAリモート天文台
ちなみにこの撮影をしたとき、フラットが全く合ってなくてL画像が悲惨なことになっていました。
41枚のL画像をDark/Flat処理後にIntegrationかけた結果です(笑)
L画像はBin2x2で撮影しました。ほかの対象では、Bin1x1のL画像のFlatは問題なしでしたが、2x2はちょっと手抜きでFlat撮影して枚数も少なかったのが原因かなぁと・・。
センサーのごみやらよくわからないウネウネが満載ですね。
この後フラットを取り直しております。
フラット装置やリモート制御はしていないので、撮影するときは日中に天文台のルーフをチョコ空けして天井フラットをとるか、曇った暗い夜(月がない、周りが暗い)にスカイフラットを撮影することが多いです。
システムを入れ替える前は、カラーカメラでスカイフラットを撮ったものがフィットしていたのですが、今回は天井フラットをその後の対象分では使っております。
こちらが撮り直しFlatを使ったL画像です。
ウネウネはマシになってますが、センサーのごみ?は途中で移動してしまったのか、きれいにとれていないですね。
(そのあとの撮影ではセンサーごみはうまく消えてくれています)
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