Sh2-132 ライオン星雲
ケフェウス座のライオン星雲です。
【Sh2-132】
HⅡ領域は結構明るく写るのですが、OⅢフィルターで撮影する右下部分(ライオンの胴体?)はとても淡いですね。
去年も撮影していたのですが、画角が入りきらずお蔵入りになっていたので2年越しで鏡筒とカメラを変えて撮影しました。
ところでこの右下の胴体部分ですが、いろいろ探してみたもののカタログ番号が見つかりませんでした。
色々調べていくとこの星雲は、上と下あわせてSh2-132合体?となっているようです。
ではなぜAOO合成すると赤と青緑になるのか?
どうやらこの領域は、WR152とWR153abの2つのWolf-Rayet星によってイオン化されたそうで、それぞれのタイプが異なるためかHa輝線が強い領域とO3輝線が強い領域に分かれているようです。
私の大好きな(笑)WR星の星雲だったんですね。。
【WR152とWR153ab】
WR152の方は、O3輝線が強く中心部内側に広がり、Ha輝線は外周に放出されていて、
WR153abの方は、Ha輝線が強く明るいですが、中心部にはO3輝線も見えている・・・という感じでしょうか?
そもそも2つのWR星は地球から同じ距離にあるのかどうかもよくわかりませんが、なんとも不思議な対象です。
-----
Sh2-132(ライオン星雲)
Optics:Takahashi FSQ-85ED x QE0.73(f=328mm/F=3.8)
Camera:ASI2600MC Pro 1x1 bin /Gain100/ -0d
Mount:Vixen SXD2
AutoGuide:miniBorg45・QHY5Lii
Software:NINA,ASTAP,PHD2
Exposure:Clear Filter 240sec x 13 LextremeFilter 300sec x 55
Date:2022/9/15 24 25 @UDAリモート天文台
>>>
Optics:RedCat51(f=250mm/F=4.9)
Camera:ASI294 Pro 2x2 bin /Gain120/ -10d
Exposure:Ha Filter 300sec x 34 O3 Filter 300sec x42
最近のコメント