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2022年10月

2022年10月10日 (月)

網状星雲 モザイク合成

8月以来の更新です。。。

この夏はFSQ85-EDとASI2600 MC、RedCat51とASI294MM の同架2台体制でいろいろな対象を撮影していました。

画角的にはそれなりに広く取れるのですが、ちょっと中途半端?ということもあり、いくつかの領域でモザイク撮影をしました。

モザイク撮影をすると、画像処理が面倒なのですが、Astro Pixel Processerという新しいソフトを使い始めて、これまでよりもいい感じで合成ができるようになりました。

有償のツールなのですが、シンプルな使い勝手です。(いろんな機能はありますが私が使うのはモザイク関連機能だけです。普通にDark,FlatなどのCalibration処理の機能もあります)

モザイク手順とかの記事は別途の機会にということで(汗)、一つ目の対象となった網状星雲をアップします。

 

【網状星雲 Veil Nebula】

Veilnebula-blog

 

2パネルモザイクで、2つの撮像(カラーとモノクロ)での合成です。

それぞれのカメラで納めると、どうしても南の端っこが入りきらないので、泣く泣く?モザイク合成をすることにしました。

これで網状星雲全体を捉えた・・とやり切った感で満足しています。

 

【撮影データ】

Title:Veil Nebula
Optics:Takahashi FSQ-85ED x QE0.73(f=328mm/F=3.8)
Camera:ASI2600MC Pro 1x1 bin /Gain100/ -0d
Mount:Vixen SXD2
AutoGuide:miniBorg45・QHY5Lii
Software:NINA,ASTAP,PHD2
Exposure:LeXtreme
North 240sec x 43
South 240sec x 32
Date:2022/6/4 7 @UDAリモート天文台

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Optics:RedCat51(f=250mm/F=4.9)
Camera:ASI294 Pro 2x2 bin /Gain200/ -10d
Exposure:North H 240sec x 22 O x 21
Sorth H 240sec x 16 O x 16

 

 

【モノクロ画像・カラー画像 モザイク合成手順】

ざっくりの手順をとしては、

1.PixinsightでPreprocessing ここではCalibration、被り取りやPCCでの色合わせ、HTで少しだけ輝度を詰めます(ノンリニア画像へ)

2.モザイクする2枚のパネルのバックグランドは、HTでおおよそ輝度を合わせておきます(バックグランドノーマライズとかは、Astro Pixel Processer側でやっています)

3.それぞれのファイルをfits形式(32bit)で保存します。

4.Astro Pixel Processerでこの2枚の画像をモザイク合成します。これをカラー画像、モノクロ画像(フィルター別)に処理します。

5.Pixinsightでモノクロ画像とカラー画像をStar Alignmentをして合わせます。

6.モノクロ画像について、必要な場合はColor Combination合成します。Narrobandの場合はカラー画像や取り出したR、Bと合成します。

7.このあとはPisinsightやPhotoShopで画像を組み合わせて整えていきます。

 

という感じです。まぁまぁ面倒な手順ですね。

ちなみにつなぎ目の明るさは、Astro Pixel Processerの自動ノーマライズ機能でそれなりに合わせてくれますが、重ねるパネルが増えると輝度の違いが目立つことがあります。その時は、Pixinsightで少し輝度を触って合わせるようにしています。

ざっくりなので詳細がわかりにくいですが、時間があるときにもう少し手順を起こしてみたいです。

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