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2022年2月28日 (月)

NGC1365 棒状渦巻銀河

NGC1365 ろ座にある棒状渦巻銀河です。

去年銀河の分類をしたときに、ハッブルの音叉図でいうところ右下にあるタイプの銀河です。

銀河中心部が棒状に広がる一方で特徴的な2本の腕があり、ぜひ分類コレクション(?)に加えたいと撮影タイミングを狙っていました。

 

【NGC1365】

20211210-r200ss-asi183-ngc13652

なんとも素敵な腕と凛々しい棒状の中心部がコラボしていて・・(笑)
銀河大好きな私としては、ワクワクする対象です。

この対象は、ω星団やケンタウルス近辺と同様に、すさみで撮るのがBestな対象ですね。
南側海沿いのシーイングが懸念されましたが、年明け1月の撮影ではシーイングも悪くなく銀河の構造がよく写ってくれました。

過去に???といったシーイングの日もたまにあるすさみですが、今回はいい状態でさつえいできました。

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撮影データ
Title:NGC1365
Optics:Vixen R200SS RED x コレクターPH (f=760mm/F=3.8)
Camera:ASI183 Pro 1x1 bin /Gain200/ -10d
Mount:Vixen SXD2
AutoGuide:miniBorg45ED・ASIAIR PRO
Exposure:L 180sec x45 ,R x16 ,G x15 ,B x15
Baader LRGBfilter
Date:2021/12/10,2022/1/2 ~@Susami

 

【Fornax Cluster/ろ座銀河団】

Ngc1365-formax-cluster

こちらはNGC1365が所属する ろ座の銀河団です。

おとめ座銀河団に次いで区間密度が大きいそうです。(大きさは圧倒的におとめ座銀河団が大きいようですが)

UDAのリモート天文台でスライディングルーフの壁越しにぎりぎりのところを撮影したので、むつかしかったです。

NGC1365は右下でその存在をPRしてますね。。

エリダヌスやろ座あたりには面白い形の銀河も多くて、撮影はなかなかむつかしいのですが機会があれば狙いたいです。

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撮影データ
Title:Formax Cluster NGC1365
Optics:Takahashi Epsilon 130D(f=430mm/F=3.3)
Camera:ASI294 Pro 1x1 bin /Gain200/ -10d
Mount:Vixen AXJ
AutoGuide:miniBorg50・QHY5Lii
Software:NINA,ASTAP,PHD2
Exposure:L 180sec x34
R 120sec x 4 180sec x 15
G 120sec x 2 180sec x 15
B 120sec x 4 180sec x 13
Filter:Astrocon iSeries
Total Exposure:261min
Date:2021/12/1,2 @UDAリモート天文台

【天文ガイド2022年3月号に掲載いただけました】

NGC1365は天文ガイドの3月号に掲載いただけました!

銀河での掲載は格別です。

同じページにはいつもご一緒しているフルフルさんのすごいIC342

去年優秀をとられていたIさんの作品が掲載されていました。

どちらも素晴らしい作品でした。

Tenga_20220228000301

 

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コメント

くろさん、こんばんは。
遅ればせながら天文ガイド3月号入選おめでとうございます。
低い対象のこの銀河をとてもクリアに撮影されていて素晴らしいです。
僕もこれ撮ってみたいと思っていますが、なかなか遠征出来ずにいます。
すでに撮影好期も過ぎようとしています.....来年こそはと思っています。

....R200SS・REDって70th記念モデルなんですね?スパイダーが×になっていますが、解像されたんでしょうか?

投稿: のんた | 2022年3月10日 (木) 20時49分

のんたさん

コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、この対象はたぶん12月から1月頃に撮影するのがよさそうです。
南が開けたところでないとなかなか厳しいですね。

そして、R200SSは、あこがれの「シャア鏡筒」なのですが、すでに新規は販売していなくて、某タカSiさんから譲り受けたものなんです。タカSiさんがスパイダーを傾けて使われていて・・
私もGS-200の鏡筒で撮影したものと、合わせて処理するためにそのまま45度傾けて使っております。

投稿: くろ | 2022年3月11日 (金) 20時58分

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