2022年 謹賀新年 and 魔法使い星雲(Wizard Nebula)【Sh2-142/NGC7380】
2022年が始まりました。このブログも10年目に突入!しました。
このブログをご覧いただきありがとうございます。気づけば33万アクセスを超えていて・・
始めたころはこんなに長く続くとは想像してなかったです。
さて、2021年は天候に恵まれない日々が続きましたが、9月からはリモート天文台の運用を始めて晴れたら撮影という日々が続きました。
1つの作品の露光時間が伸びたのはいいのですが、なかなか処理が進まず、いまだ終わっていない対象もあったりします。。
月夜も取る関係からか、Narrobandで撮る対象が増えました。
【Sh2-142/NGC7380 魔法使い星雲(Wizard Nebula) SHO合成 】
淡い星雲側はシャープレスの番号が(Sh2-142)、そしてNGC7380はその魔法使いの背景?にいる散開星団についた番号のようです。
大変淡い対象ですが、ここはナローバンド、時間をかけると構造がよく浮き上がってくれます。
魔法使い・・とは、このヒダヒダのマントのような構造から名づけられたニックネームなのでしょうか。。
そして、散開星団はこの画像処理だと、その存在が消えてしまっていますね。。
なんともレインボーな感じの強調仕上げとなりました。
【Sh2-142/NGC7380 魔法使い星雲(Wizard Nebula) HOO合成 】
こちらはおとなしめ?のHOO合成です。HOO合成ということは、GとBにOチャネルを使うわけですが、
単純に1対1でブレンドをしておりますと、こんな風に白っぽくなりますね。
AOO合成はあまりうまく使いこなせていないです。PixinsightのPixelMathとかで合成の比率を変えたほうがいいのかもしれません。
この色合いだと、ポケモンGoに出てくるケムッソの姿に似ていると思うのは私だけでしょうか。
(よく見たら、背中と腹のツートンカラーが反転してますね)
撮影データ
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Title:NGC7380
Optics:Takahashi Epsilon 130D(f=430mm/F=3.3)
Camera:ASI183 Pro 1x1 bin /Gain200/ -10d
Mount:Vixen AXJ
AutoGuide:miniBorg50・QHY5Lii
Software:NINA,ASTAP,PHD2
Exposure:Ha 240sec x 28
O3 240sec x 30
S2 240sec x 29
R 180sec x 5, G x 5 ,B x 5
Filter:Baader LRGB filter
Total Exposure:393min
Date:2021/10/16,10/17 @UDAリモート天文台
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コメント
くろさん、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
昨年はリモート観測所開設おめでとうございます。
自宅から遠征地の空で撮影出来るって良いですね。
魔法使い星雲綺麗に写っていますね。特に中央部から右上の青い色がとても気に入っています。でもこの青を出すためにはSⅡフィルターが要るんですよね...
Hα、OⅢは持っていますが、SⅡだけ買いそびれてしまいいまだ撮影出来ずにいます。今回くろさんがAOOバージョンも見せて頂けたので、AOOで撮るとどうなるのか知ることが出来ました。ありがとうございます。SⅡフィルターはいつになるか分かりませんが、その日のために今年はAOOで撮っておこうと思いました。
投稿: のんた | 2022年1月 8日 (土) 09時20分
のんたさん
あけましておめでとうございます。
コメントありがとうございます。
のんたさんのBlogで素晴らしい総括の写真を拝見し、遅ればせながら私もBlogを更新をした次第です。。
S2ですが、フィルターは使われていらっしゃらないんですね。わたしもS2っていらないかなぁとずっと思っていましたが、撮影をし始めるとHaと波長の帯域は近いのですが、対象によっては構造がよく見えるケースもあって侮れません。。今年はのんたさんのSHO合成の作品も拝見したいです。
投稿: くろ | 2022年1月 9日 (日) 10時23分