バラ星雲 NarrowBand合成
今シーズンはリモート天文台の運用を始めたこともあり、NarrowBand Filterをつかってじっくり撮影することができました。
冬の対象で一度とってみたかったのがバラ星雲です。
ε130で、画角の異なる2つのカメラで撮影しました。
【NGC 2237 Rosette Nebula 】
こちらは1インチのASI183で縦構図です。
やや東西が切れていますが、画面いっぱいいっぱいにバラ星雲が広がりいい感じですね。
Narrow合成はSAOからのカラーシフトです。青いバラに仕上げてみました。
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Title:NGC2237-9 Rosetta Nebula
Optics:Takahashi Epsilon 130D(f=430mm/F=3.3)
Camera:ASI183 Pro 1x1 bin /Gain200/ -10d
Mount:Vixen AXJ
AutoGuide:miniBorg50・QHY5Lii
Software:NINA,ASTAP,PHD2
Exposure:R 180sec x 8 , G x 8 ,B x 8
Ha 240sec x 33 O3 x 27 S2 x 26
Filter:Baader LRGB /Narrow filter
Total Exposure:416min
Date:2021/10/17,23 11/26 @UDAリモート天文台
【NGC 2237 Rosette Nebula 】
こちらは4/3サイズのASI294の横構図です。
バラ星雲の全体と北東に広がるHII領域の一部が入っています。
Narrow合成はまだ不慣れで同じ色合いを出すのがむつかしいです。(再現性がない?)
今回は同時期に処理をしたため同じ色合いで仕上げることができました。
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Title:NGC2237-9 Rosetta Nebula
Optics:Takahashi Epsilon 130D(f=430mm/F=3.3)
Camera:ASI294 Pro 1x1 bin /Gain200/ -10d
Mount:Vixen AXJ
AutoGuide:miniBorg50・QHY5Lii
Software:NINA,ASTAP,PHD2
Exposure:L 180sec x 8
R 120sec x 31 , G x 29 ,B x 29
Ha 240sec x 22 O3 x 20 S2 x 26 (2x2 Bin)
Filter:Astrocon iSeries
Total Exposure:474min
Date:2021/11/28,12/4 @UDAリモート天文台
どちらも中心部の暗黒帯 カリカリに萌え~です。
同じ対象、かつ鏡筒も同じということでセンサーの違いはどうか気になるところですが・・
処理の過程が異なるからか、ASI183の画像のほうがシャープに見えますね。
【バラ星雲中心部比較】
露光時間はほぼ同じ(7~8時間)
183(左)のほうが星がシャープですね。う~ん。画像処理の過程が影響しているようにも思えます。
ちなみにフィルターは ASI183MMはBaader、ASI294MMはAstrodonです。
(フィルター価格の合計は294MMの圧勝ですね。フィルターの違いはあまりなさそうです。
追記:294はナローバンドを2x2Binで撮影していたことも影響しているのかと・・思いました。
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