M33 さんかく座の銀河
M31に引き続き、アンドロメダ座のβ星(ミラク)を挟んで反対にあるM33銀河です。
この対象も毎年ではないですが、直近では2018年に撮影しています。
当時はε130とQHY9の組み合わせで2時間半ほどの露光をしていますね。
【M33】
この対象は小口径の双眼鏡でもよく見える対象ですが、なんともつかみどころのない構造をしています。
特徴的なのは、HII領域が多く、NGC604はハーシェルが発見した局部銀河群のなかでも最大級の大きさとのことです。
このHII領域(赤いプチプチ)を撮影するにはHaフィルターが最適なので、L画像よりも多くの時間をかけて撮影しました。
2018年当時の作品に比べると、8時間近い撮影のおかげか、シーイングがよかったおかげか、銀河の細かい構造がでています。
そして今回は、まーちゃるさんも撮影に使われていたO3フィルターを使い、銀河の青い星領域を表現してみました。
撮影データ
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Title:M33
Optics:Takahashi Epsilon 130D(f=430mm/F=3.3)
Camera:ASI183 Pro 1x1 bin /Gain200/ -10d
Mount:Vixen AXJ
AutoGuide:miniBorg50・QHY5Lii
Software:NINA,ASTAP,PHD2
Exposure:L 240sec x 25 20sec x8
R 240sec x 16 , G x 12 ,B x 13
Exposure:Ha 240sec x 32 ,O3 240sec x21
Filter:Baader LRGB filter
Total Exposure:478min
Date:2021/10/11 22:36- ,
10/14 22:48-,10/23 @UDAリモート天文台
【星ナビ2022年1月号に掲載いただきました】
今回のM33は、星ナビに掲載をいただけました。ちょうど応募が多い時期だけに選んでいただけてうれしいです。
(上記のイメージは複数ページの掲載を1つにまとめて表示しています。)
O3フィルターの効果については、ここに書いてあるように、確かに銀河を捉えるためのものではないのでしょうね。
3年前にも掲載をいただけた相性のいい対象です。作品は手間暇をかけた分、多少なりとも進化してくれたのかなぁと思っております。
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