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2021年8月13日 (金)

長い梅雨と梅雨が明けても・・

2021年の梅雨は近畿では、5/16に梅雨入り、そして7/17が梅雨明けで62日間にもわたりました。

観測史上最長の梅雨だったそうです。

そして梅雨明け後の新月期はもちろん、下弦上弦の週末はほとんど晴れることなく8月になりました。

7月後半の4連休はよく晴れましたが、満月期でした。

梅雨真っただ中の6月の平日に休みが取れたので1回撮影に、そして梅雨明けの日にも撮影に来ましたがこの日は夜半過ぎに曇られてしまいました。

そしてこのお盆も日本全国で雨の被害が心配されているようで、梅雨のような前線がしばらく居座っています。

せっかくの観察好機だったペルセウス座流星群も全く拝めそうにありません。

 

2か月ぶりの投稿&冒頭から愚痴だらけですね。気を取り直して近況のご報告を。。。

 

【天文ガイド2021年8月号 に掲載いただきました】

 

202108

前回のブログで紹介をしていました、【NGC5371 Hickson68】 ですが、 天文ガイド8月号に掲載をいただけました。

ちっちゃな銀河群のHickson Group Galaxyは、初めての掲載なのでうれしいです。

 

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天体写真を2013年に始めて以来、すっかり?機材も充実し遠征先で撮影するようになりました。

メジャーな対象は、300~450mmの画角で一通り撮影したかなと思います。

銀河・DeepSkyは、20cmの鏡筒で明るいものや大きめのもの(メシエ天体)もそれなりに撮影をしてきました。

と前置きが長くなりましたが、最近はあまりメジャーな対象ではなく、マニアックな対象やナローバンドをつかった撮影をする機会が増えてきて、1対象の撮影にかける時間も3~6時間となり、悪天候もありたくさんの対象を撮影できなくなってしまいました。

GWから梅雨の時期に撮影したのがこのクレセント星雲です。

 

【NGC6888 crescent nebula】

Ngc6888

三日月というよりは、クラゲに見えますね。

以前はデジカメで撮影しましたが、写り方はクラゲの頭の部分だけ、まさに三日月のように見えます。

 

中心星(白くてクラゲの中心にある明るい星)は、WR136と呼ばれるウォルフライエ星で、

天文学辞典によりますと、高温で高光度の恒星、HR図上でもっとも左上の領域を占める。

1867年にウォルフ(C.J.E. Wolf)とライエ(G. Rayet)によって幅の広い輝線だらけのスペクトルを示す奇妙な星として発見された。

という恒星です。赤色超巨星が爆発して猛烈なスピードの恒星風により星雲がフィラメント上に飛び散っている?様子を捉えているようです。

Haのモノクロでとらえたフィラメントの様子は、見ているとゾクゾクします(かなりマニアック?)

ナローバンドだと、O3でたっぷり時間をかけることができれば、頭の上にあるブルーのエリアを表現することができます。

これは、アストロアーツさんのHPによると、

「上層部を超えて星雲の外に吹き出した恒星風は、周囲の薄いガスを熱し、超高温に熱されたガスが青く輝いている」

とのことで、超高温の青いガスが広範囲に広がっているようですね。

ナローバンドって奥深いですね。ニワトリやリモート天文台ではないので、少ない晴れ&遠征を費やすとなると本当に取れる対象数が限られてしまいます。

この対象を撮影するのに、結局3夜もかけてしまいました。でも1夜はあまりにシーイングの悪い画像となったので使うことができませんでした。

ナローバンド、長焦点は我らがホームグランドの神野山が一番いいですね。

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撮影データ


Title:NGC6888
Optics:GSO8RC xKasaiED 0.8Reducer (f=1280mm/F=6.4)
Camera:ASI183 Pro 1x1 bin /Gain200/ -10d
Mount:Vixen AXJ
AutoGuide:miniBorg45ED・ASIAIR Pro
Exposure:Ha 240sec x 36
Baader LRGB filter
Date:2021/4/30 22:49~@Konoyama

Optics:GSO8RC xKasaiED 0.8Reducer (f=1280mm/F=6.4)
Camera:ASI183 Pro 1x1 bin /Gain200/ -10d
Mount:Vixen AXJ
AutoGuide:miniBorg45ED・ASIAIR Pro
Exposure:O3 180sec x 23
Baader LRGB filter 180sec x 10
Date:2021/5/3 @Shiraya →星像が悪すぎたので 没(泣)

Optics:GSO8RC xKasaiED 0.8Reducer (f=1280mm/F=6.4)
Camera:ASI183 Pro 1x1 bin /Gain200/ -10d
Mount:Vixen AXJ
AutoGuide:miniBorg45ED・ASIAIR Pro
Exposure:O3 240sec x 36
     RGB180sec x 8
Baader LRGB filter
Date:2021/6/10 23:45~@Konoyama

 

 

 

【星ナビ2021年9月号 に掲載いただきました】

202109

なけなしの? 暗夜を費やしたクレセント星雲を星ナビに掲載していただきました。

この作品もいろんな方が素晴らしいものを撮られていますが、早めに撮影をしていたのでタイミングが良かったのかもしれません。

それにしても、こちらのページにあと2つ作品が掲載されていて、お二方(UさんとAさん)は最優秀賞を何度もとられている東の巨匠さんなのですが、ナローバンドとRGB(デジカメ)を組合された作品のようです。すごいところに載せていただけて光栄です。

 

 

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コメント

くろさん、こんばんは。
入選おめでとうございます。どちらも20cmとは思えない素晴らしい写りですね。
僕の30cmってなんなの?って感じます(笑)

それにしても毎年の事ながら今年も天気悪いですね。今この時期に梅雨の戻りのような大雨。星どころではない感じで災害が心配です。
この天気来週も続くようで、このまま秋になるのでしょうか...
逆に早く前線に南下してもらって透明度の良い秋の空で撮影したいです。9月の新月期は晴れて欲しいです。

投稿: のんた | 2021年8月13日 (金) 19時34分

こんばんは。
星ナビ9月号掲載、おめでとうございます。
少ない撮影機会にも関わらず、クオリティの高い作品を残されるのは、経験とセンスの良さがモノを言うのでしょうね^^
400〜500mmの写野を撮り尽くした後に、次のステップを模索する、、、ちょうど私もそんな時期なんですw
また撮影計画など、聞かせてくださいね!

投稿: タカsi | 2021年8月13日 (金) 22時35分

のんたさん

コメントありがとうございます。
いえいえとんでもございません。
のんたさんが、6月に素晴らしいNGC6888を撮影されていたのを密かに?拝見しておりました。フィラメントの詳細な模様とか素晴らしかったです。
GS200もそうですが、どうしても長焦点になるとF値が暗くなってしまうので、ナローバンドは露光時間がすごくかかりますね。

投稿: くろ | 2021年8月14日 (土) 16時41分

タカsiさん

コメントありがとうございます。タカsiさんのドアップNGC6888をブログで拝見しましたので、投稿が被らなかった?のでよかったです。
タカSiさんの1周のスピードは私の5倍速くらいですが、、だんだんとる対象を考えるのがむつかしくなってきますね。大口径でのドアップ撮影とかS山さんのような構図になりそうです。

投稿: くろ | 2021年8月14日 (土) 17時47分

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