2020年のまとめ(秋撮影分より)
そうこうしている間に(?)2020年も残すところあと1日となりました。
皆様本年もBlogに訪れていただきありがとうございました!!
さてさて、、撮影した作品の投稿が、夏バージョンのみとなっていてどれだけ!?という感じですね。。
まとめて秋バージョンを投稿しておきたいと思います。
今年のデフォルト望遠鏡とカメラの組み合わせは、ε130DとASI183ProMMとなり、クローズアップをする作品が増えてきました。
とはいえメジャーどころは二回りくらいしているので、少しマニアックな構図やナローバンド向きの対象を撮影する機会が多かったです。
そんな中でも、散開星団と銀河や反射星雲の組み合わせをいくつか撮影しました。
【NGC6946 6939】
ケフェウス座と白鳥座の間にある、比較的大きな銀河と散開星団のペアです。
NGC6946は銀河、NGC6939が散開星団です。
見かけの大きさはお暗示ぐらいですが、銀河までは2,200万光年、散開星団までは1,800光年ですから、1万倍?離れていると思うと不思議な感じがします。
これは、広島と島根と岡山の県境である道後山で撮影したものです。
この日は天気の回復が遅れていて、西のほうに行かないと晴れない予報だったため、いつものがま口隊の方々で大遠征をしてきました。
300km超の遠征で、渋滞なしでも4時間半ほどの予報です。しらびそ高原が290km(4時間半)なのでかなりの距離ですね(汗)
360度パノラマで暗いという評判でしたが、評判通りかなり暗い空でした。
ただし、この日は北からの突風と時折通る薄雲があって万全とはいかないまでも、素晴らしい空を堪能できました。
撮影データ
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Title:NGC6946 6939
Optics:Takahashi Epsilon 130D(f=430mm/F=3.3)
Camera:ASI183 Pro 1x1 bin /Gain200/ -10d
Mount:Vixen SXD2
AutoGuide:miniBorg45ED・ASIAIR PRO
Exposure:L 180sec x 16 R 180sec x 8 G 180sec x 6 B 180sec x 7 Ha 180sec x 15
Astrodon Tru-Balance
Date:2020/9/20 @Dogosan
【NGC654 663 659 vdB6 LDN1332 1334 1337】
天文ガイド入選作品(2020年12月号 )
同じ日に引き続き撮影したカシオペア座の散開星団群です。
左にあるタツノオトシゴのような?暗黒帯は、LDN1332 1334 1337です。
vdB6は、タツノオトシゴの右、まあるい小さな散開星団(NGC654)の右上にあるブルーの光芒です。
中央右にある大きめの散開星団がNGC663です。
赤い散開星雲はありませんが、とても美しいエリアですね。応募した天文ガイド2020年12月号に掲載いただきました!!
【ObjectName version】
撮影データ
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Title:NGC654 663 659 vdB6 LDN1332 1334 1337
Optics:Takahashi Epsilon 130D(f=430mm/F=3.3)
Camera:ASI183 Pro 1x1 bin /Gain200/ -10d
Mount:Vixen SXD2
AutoGuide:miniBorg45ED・ASIAIR PRO
Exposure:L 180sec x 15 R 180sec x 8 G 180sec x 7 B 180sec x 6
Astrodon Tru-Balance
Date:2020/9/20 @Dogosan
【M31 Andromeda Galaxy】
突風が時折吹くなか、じっくり撮影したM31です。
とても暗い空で撮ったおかげで、銀河周辺のHa領域も、通常のデジカメでも写ってくれました。(フィルターは使っていません)
レデューサを使わず、Flattnerを使用したおかげで周辺まで星像が丸いです。F5.4と暗いのが難点ですが、明るい対象&暗い空で満足のいくライトフレームを得ることができました。
M31は毎年のように撮影していますが、この作品は一番画像処理がしやすかったです。
撮影データ
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Title:M31
Optics:Takahashi FSQ-85ED x Flattner 1.01(f=455mm/F=5.4)
Camera:Nikon D810A ISO4000
Mount:Vixen AXJ
Exposure:240sec x 30 30sec x 10
Date:2020/9/20 @Dogosan
【NGC7331 Stephan's Quintet】
こちらは夏の終わりに撮影したペガスス座のステファンの5つ子です。
いつかは撮影したい!と思っていた対象です。
1インチセンサーと1000mm(GS8のReducer付き)で撮影したら、いい感じにNGC7331とおさめることができました。
小さな銀河がたくさんあって、見ているだけで宇宙の広がりを感じられますね。。
2020年の私の最もお気に入りの1枚です。
ちなみに、五つ子銀河のうち、一番大きなNGC7320はほかのメンバーとは異なり、地球から3900万光年とかなり手前にあります。
NGC7317、7318A、7318B、7319は、3億光年とはるか彼方にある銀河群で、お互い重力の影響を及ぼしあっている共食い銀河とのことです。
少し下には慣れてある丸い銀河(NGC7320C)も同距離にあり影響を及ぼしているようです。
3億年前って、恐竜すらいない時代の光を見ていると思うと、本当に不思議ですね。
撮影データ
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Title:NGC7331 Stephan's Quintet
Optics:GSO8RC xCCD67 Reducer (f=1073mm/F=5.36)
Camera:ASI183 Pro 1x1 bin /Gain200/ -10d
Mount:Vixen SXD2
AutoGuide:miniBorg45ED・ASIAIR PRO
Exposure:L 180sec x 26 RG 180sec x 10 B 180sec x 9
Astrodon Tru-Balance
Date:2020/8/20 @Sasayama
【NGC225 Stock24 Vdb4】
こちらも、カシオペア座にある散開星団、反射星雲です。
NGC225は、SailBoat Clusterと呼ばれていて、船の形をしています。
こちらのvdB4も、かなり淡いですね。そしてこの領域にもたくさんの暗黒帯がありますね。。
右下にある大きめの逆Cカーブを描いた星の並びは、Stock24と呼ばれる散開星団です。ドイツ生まれのユルゲン・ストックさんがコレクションした24個の散開星団のラストNo.です。
(五山の送り火 舟形 :ちょっと右に傾けています)
撮影データ
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Title:NGC225 Stock24 Vdb4
Optics:Takahashi Epsilon 130D(f=430mm/F=3.3)
Camera:ASI183 Pro 1x1 bin /Gain200/ -10d
Mount:Vixen SXD2
AutoGuide:miniBorg45ED・ASIAIR PRO
Exposure:L 180sec x 44 R 180sec x 8 G 180sec x 8 B 180sec x 8
Astrodon Tru-Balance
Date:2020/10/18 @Kutsuki
ようやく?秋の対象を何とか年内にアップすることができました。
コロナ禍ですっかり生活が一変した1年でしたが、3密を避けて撮影に行けたことに感謝です。
来年が皆様にとって素晴らしい年になることを記念いたします。
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