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2019年4月21日 (日)

ASI183MM Pro所感 アンプノイズ対策など

3か月ぶりの更新です。

撮影に行っていなかったわけではないのですが・・・

昨年末に最近流行りのCMOS冷却であるASI183MM Proを購入し、いくつか
新しい画角での撮影にトライしておりました。

Img_4127

 

 

Img_4128

 

FWも同時購入し、QHY9で使用していたAstrodon E SeriseのLRGBフィルターを転用し、
勢いでNarrowBandのフィルター(Ha,O3,S3)を散財しました。

ZWOのCMOSとFWの組み合わせでは、電源の線とUSB3.0の2本をPCにつなぎ、CMOSカメラと
FWはコンパクトなUSBで接続するというシンプルさ。。

QHY9では、何本もの線が必要でとても面倒でしたので驚くばかりです。
制御はNOBさんのおすすめだった、AstroPhotography Toolを使用。
初めて使いましたが、とても使いやすいです。様々な機能があるようですが
使いきれていません。。。

そして一番驚いたのは、撮影してからの転送&次への撮影時間の短さです。
DDR3バッファメモリ内蔵 !万歳!!という感じです。
QHY9でBIASをとるのも1枚1分くらいかかってましたが、サクサクと撮影・保存
できます。APTも使いやすくて、Dark、Flat撮影が本当に楽になりました。

そして様々な望遠鏡との接続を楽にするためにEOSマウントで接続します。
スケアリングがやや微妙な感じですが。。そこはあまり気にしないことで(笑)

 

【IC405】

Ic405-lrgb-asi183

 

最初の対象は、ぎょしゃ座の勾玉星雲中心部であるIC405です。
ピント合わせなどは、QHY9と同様にやはりむつかしいです。
感度は高いのですが、強調していくと星がぼてっと膨らみがちです。
画像処理のプロセスを見直したほうがいいのかなぁ。。

Title:IC405
Optics:GSO8RC x CCD67 Reducer (f=1073mm/F=5.36)
Camera:ASI183 Pro 1x1 bin /Gain111/ -20d
Mount:Vixen AXJ
Exposure:L 240sec x 20 R/G/B 240sec x 4 Astrodon Tru-Balance
Date:2018/12/15 @Iuchi

 

 

【M78付近】

M78-l-240secx40-rgb240secx6


FSQ&Flattnerで撮影したM78付近です。

1inch 450mmで画角的にはちょうどいいですね。

それなりに露光時間をかけたつもりでしたが。。なぜか背景は荒れ荒れです。
うーん。なぜかなぁ。


Title:M78
Optics:Takahashi FSQ-85ED x Flattner 1.01(f=455mm/F=5.4)
Camera:ASI183 Pro 1x1 bin /Gain111/ 2d
Mount:Vixen AXJ
Exposure:L 240sec x 24 R/G/B 240sec x 6 Astrodon Tru-Balance
Date:2019/2/3@Oashi

 

ところで、ASI183ですが、アンプノイズがかなり強く出るようです。
SteraImageやDSSでのダーク減算ではなぜかうまく取り切れませんでした。

 

【ASI183MM Proのアンプノイズ】

Dark-master-bin1x1-10c-180-seconds-x-6-g

これで、180秒 -10度冷却、1x1bin 8枚をコンポジットしたものです。
結構強いですね。

すでにASI183MM Proをお使いだった、まーちゃるさんやKIRIさんにも相談しながら
いろいろとトライ。。
BIASを1024枚撮影してみたり。

結局はBIASを使わず、Dark減算のみCCDStackを使うことできれいにノイズが
消えてくれました。

ただし、そのあとのStack処理はうまくいったり行かなかったり。ということで
StackはSteraImageやDSSを使ったりしています。
1つのツールで完璧にできれば便利なのですが。

ということで、新しいCMOSカメラでもいろんな対象を狙っていきたいです。

 

 

 

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