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2018年9月

2018年9月 9日 (日)

台風やら地震やら大変なことに

先日の台風21号は、地元でも爪痕を残していきました。
地域によってはいまだ停電が解消できていないことろも・・
そして、北海道の地震、週末は大雨とほんと、天変地異場続きますね。
皆様の安全、被災された方の一日も早い回復を祈念しております。
そんな中で、秋雨前線が日本列島を覆っており、もうこれ以上雨を降らさないで
という状況が続いております。
うちは幸い被害はほぼなかったのですが・・
そして、9月の新月期は撮影どころではないですね。
気づけば、今年の夏は天気に恵まれず、すっきり晴れた日の撮影とかほとんど
なかったです。
このまま秋雨、そして冬となれば、すぐれない天候と天文写真屋さんとしても、
なんか滅入りますね。
数少ない晴れ間を縫って撮影した作品をアップします。

【白鳥座 全域】

Cgy_sigma85_b
6月半ばの撮影です(汗)

白鳥座が昇るとともに撮影を開始しました。2フレームモザイクです。
湿度100%のなか撮影していて、気づけば、レンズが曇って・・
一応ヒーターを巻いてましたが、残念な状態になっていました。
いくつかのコマはコンポジットできませんでしたが、何とか作品にしあげました。
大きな画像はこちら

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撮影データ
Title:Cyg
Optics:Sigma 85mm Art(F=2.5)
Camera:Nikon D810A
Mount:Vixen SXD2
Exposure:ISO1600 West 120sec x 32  East 120sec x 29
2 field mozaic
Date:20178/6/16 @Kutsuki



【クレセント星雲 NGC6888】

Ngc6888_rgb_hao3b



デジカメのRGBに、冷却CCDのHa、O3をブレンドして仕上げました。
ナローでの撮影のピントがずれていたようで、せっかくのシャープな画像を
撮ることができませんでした。
最近よくやるパターンですが、写野全体や星の色はデジカメ、星雲の
淡いうねりはCCDをつかって合成することが増えてきています。
それぞれの特徴をいかしたハイブリッド型がにわかに?流行っているのかなぁと
思います。

       合成がどんなところまでできるか? 試してみたいです。

そしてナローもできる限り長い時間で撮影したいですね。

大きな画像はこちら 


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撮影データ

Title:NGC6888

Optics:GSO8RC x CCD67 Reducer (f=1073mm/F=5.36)
Camera:QHY9s 1x1 bin Gain13 Offset 130 
Exposure:Ha 600sec x10     O3 600sec x 13
AutoGuide:mini Borg 50,QHY 5ii-L ,PHD2
Mount:Vixen AXJ
Date:2018/7/21 @Takashima

Optics:GSO8RC x 2inch flatner (f=1600mm/F=8)
Camera:Canon6D HKIR
2 x Drizzle
Exposure:ISO3200 300sec x 26
AutoGuide:mini Borg 50,QHY 5ii-L ,PHD2
Mount:Vixen AXJ
Date:2018/7/15 @Ohashi

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2018年9月 2日 (日)

2か月ぶりの更新!?

もう9月となり、2か月ぶりの更新です。
この7月、8月は何度か遠征に行くものの、本当にすっきりと晴れた日は
なかったような気がします。
本当に一瞬の晴れ間?を狙って、遠くまで遠征をしてました。
ブログを更新する暇はあったはずですが・・ついつい疎遠に。。
2か月ぶりということもあり、ご報告もかねて
4月、5月に撮影した対象で、星ナビ、天文ガイドに掲載していただいたものが
いくつかあったので紹介します。

まずはGWの大台ケ原にて・・・


【さそり座~へびつかい座】


Sco_to_oph_2


大きな画像はこちら

夜明け前に上ってくるさそり座をSigma85mmで2フレームモザイクしました。
以前は4コマモザイクをしてファイルが重すぎて動きませんでした(笑)
へびつかい座の大きな淡い散光星雲であるSh2-27は、これまでも何度か85mmでトライしましたが、さすが大台ケ原の空だけあってしっかり写ってくれました。

こちらは天文ガイド8月号に掲載いただきました。

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Title:zeta OPH to SCO
Optics:Sigma 85mm Art(F=2.2)
Camera:Nikon D810A
Exposure:ISO2500 150sec x25(North) 150sec x 26(South)
Mount:Vixen SXD2
Date:2018/4/20@Ohdaigahara

続いて、BabyQでも同時にさそりの頭を狙ってました。



【IC4592 vs IC4604】

Ic4592_vs_ic4604_b

大きな画像はこちら

これも南北のモザイクです。
赤い星雲が多いこの領域で、青く輝いているのがこのIC4592 と IC4604です。
青い馬 対 青い炎でしょうか。。

この領域を328mmで写すとなると85mmとは違ってかなりの枚数が必要に
なりますね。 実は別の日にこの領域の東側(アンタレス付近)も南北で撮影しましたが、
全体で6枚または9枚モザイクをとりたくて・・
今年の夏は間に合わなかったので、まさにまた来年という感じですね。

こちらは天文ガイド8月号に掲載いただきました。

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Optics:Takahashi FSQ-85ED x QE0.73(f=328mm/F=3.8)
Camera:Canon6D HKIR
Exposure: ISO3200  180sec x 27 (north) 180sec x 29(South)
Mount:Vixen AXJ
Guide:Borg71FL /Watec910H /Advanced Unit
Date:2018/4/20@Ohdaigahara
最後は長焦点での作品。
月夜のナローと、晴れた日のデジカメを組み合わせた作品です。
自宅や近郊の光害地、そしてわれらが神野山で撮影した、ある意味奇跡の作品です。


【M27 AOO デジカメ】

M27_rgb_aoo

おおきな画像はこちら

何とかガイドも安定?してきたので、GSOの1600mm鏡筒でいろんな対象を狙いたくなります。
ナローバンドは暗いので、F8のままだとちょっと写るのに時間がかかりすぎます。
QHY9なので、0.67倍のReducerを使って撮影することにしました。

M27だともっと時間をかけて、周りにある領域をじっくり狙うべきなのでしょうが・・
それなりの空で、それなりの時間でもデジカメでは写らない領域までとらえることが
できました。

こちらは星ナビ9月号に掲載していただきました。

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Title:M27
Optics:GSO8RC x 2inch flatner (f=1600mm/F=8)
Camera:Canon6D SEO-SP4
AutoGuide:mini Borg 50,QHY 5ii-L ,PHD2
Mount:Vixen AXJ
Process:DSS 2xdrizzle
Exposure:ISO3200 240sec x 19
Date:2018/5/12 @Kohnoyama

Optics:GSO8RC x CCD67 Reducer (f=100mm/F=8)
Camera:QHY9
AutoGuide:mini Borg 50,QHY 5ii-L ,PHD2
Mount:Vixen AXJ
Exposure:Ha 420sec x16     O3 420sec x 32
Date:2018/5/24 他
ということで、2か月ぶりのご報告でした。
次はもう少し早く更新します。(汗)

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