« アメリカ皆既日食旅行記(3日目) | トップページ | アメリカ皆既日食旅行記(5日目) »

2017年9月12日 (火)

アメリカ皆既日食旅行記(4日目)

4日目 Total solar eclipse in Madras 8月21日

旅行記がもう少し続きます。(汗)
備忘録ということでご容赦をください。

【日食当日 朝の空】

Img_0952




【Madrasキャンプサイト朝の風景(Drone撮影Youtubeより)】

Madras_rv_site


さて、8月21日、日食当日。今回の機材はこんな構成です。(写真は日本で取ったものです)

Img_0658_2

【メイン機】
 Opt:Mini Borg71FL x 1.4 テレコンバータ(f=560mm F=7.9)
  Camera:Nikon D810A DXモード ISO200
 Mount:SWAT-200
 Filter:AstroSolar Baader Planetarium 

Exposure:BKT撮影
 部分日食中 フィルターをつけて 1/2000、1/1000、1/500の3枚露出 (BKT設定 3段、間隔は1.0)
 ダイアモンドリング フィルターを外して 1/2000、1/1000、1/500の3枚露出 (BKT設定 3段、間隔は1.0)
 皆既日食中 フィルターを外して 1/500、1/250、1/125、1/60、1/30、1/15、1/8、1/4、1/2の9枚露光 (BKT設定 9段、間隔は1.0)

で撮影をすることとしました。ファイルの書き込みスピードなどを勘案し、こちらはDXモード(APS-Cサイズ)にしました。
これにより、フルサイズ換算では840mm相当です。天体写真ではサイズの大きなRAWファイルをPCに転送するのに時間がかかり、ステラショットをつかった
天体写真撮影では、何分も撮影したものが転送エラーでお釈迦(カメラに保存できない仕様なので)ということもあったので、
失敗が許されない皆既日食では、Nikon製のCameraControl Pro2でライブビューをチェックし、リモートコントローラで撮影をすることにしました。

 部分日食中 3秒露光、5分インターバル 第2接触の前にはリモートコントローラの設定を変更(5秒露光、6秒インターバル)
 ダイアモンドリング~ フィルターを外してひたすら連打 皆既に移ったら、BKTの設定と露光時間を変更!
 皆既日食中 5秒露光、6秒インターバル

設定をし半自動で撮影を目指します。
パソコンの完全自動化は、きっちりと運用できる自信が全くなかったので、今回は確実な方法を選択しました。

Img_0334_2

【サブ機材】
 Opt:Canon EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM APS-C対応(f=250mm F=8)
  Camera:Canon EOS Kiss X4 (新改造) ISO100
 Mount:Vixen ポラリエ
 Filter:AstroSolar Baader Planetarium 

Borg45EDをもっていこうかとも思ったのですが、荷物がやはり増えてしまうことと、鏡筒が長いことからポラリエにそのまま載せるのがむつかしそうということもあり
今更?でしたが、安いEF-Sレンズを購入しました。新品でも15,000円を切っていたので。。250mm+APS-CのKissX4なら、広い視野で日食の様子が写せると思いました。

Exposure:AES撮影
 部分日食中 フィルターをつけて 1/500の露出 (AES設定 3段、間隔は1.0 1/500,1/2000,1/125)
 ダイアモンドリング フィルターを外して 1/500の露出(AES設定 3段、間隔は1.0 1/500,1/2000,1/125)
 皆既日食中 フィルターを外して 1/15の露光(AES設定 3段、間隔は1.0 1/15,1/60,1/4)

【Borg45EDとEF-S55-250mm】

Img_0336

45EDの写りは捨てがたいのですが・・
悩んだのですが、お手軽なカメラレンズを選択しました。

---

さて素晴らしい快晴の朝を迎えて、撮影の機材セッティングに入ります。

セッティングの手順は以下の通りです。

1.赤道儀の極軸の高度を45度にする
2.iPhoneのコンパスで方位を北に合わせる (前夜に図った偏角は15度)
3.赤緯軸(ポラリエに載せたカメラの向き)を水平にする
4.鏡筒を南中高度に合わせる(ポラリエに載せたカメラのレンズの向き)
(下調べ不足でしたので、現地でステラナビ10で調べて57度?)
5.カメラのライブビューを見ながら赤経軸を動かして太陽を導入する(ポラリエは雲台ベースをまわす)

これでNGなら高度から見直してみる・・
という方法で、星ナビの2017年6月号に掲載されていました。
とてもわかりやすく、日本でやった時はばっちり導入できました。(リハOK)

ところがポラリエからセッティングを開始するも、なぜかなかなか太陽が入ってくれません。
周りに金属?が多いためか、コンパスが指し示す北の位置もころころ変わります。

そして空を見上げると西から怪しげな雲がやってきます。「うそ~勘弁してよ・・なんでこうなるの(泣)」と周りに日本人がいないのを
いいことに大きな独り言をつぶやきながらひたすらセッティングを続けます。
まあ普段の撮影でも準備でトラブルが発生しないことがないのである程度覚悟はしていたのですが・・
何度もやり直している間に時間が、ようやくセットできそうなときに、緩めてはいけないクランプを触ったりと散々な結果になり、部分日食が始まる時間が迫ってきます。

ポラリエは設定はそこそこにして、メインのSWAT-200とBorg71FLをセッティング始めました。
こちらはバランスや回転もスムーズですので、セッティングはとてもやりやすいのですが、なかなか太陽が真ん中に導入できません。

極軸の高度なのか、北の向きなのか? 南中高度の想定が違うのか・・
前日に極軸を合わせておいたので高度はあっているはずなのですが。
なんとかライブビューで太陽を導入できても、しばらく見ているとどんどんと太陽が画面の上にずれていきます。
SWAT-200の電源を入れなおして、ちゃんと太陽モードになっていて、音もしています。
でも極軸が全くあっていないくらいの勢いでずれていきます。いろいろ調べても原因が思い当たりません。そしてiphoneのコンパスは毎回違う北を指しています。

時間ばかり過ぎていき、いよいよ第1接触の時間になってしまいました。
薄雲があるのですが、太陽は見えていてかけていく様子をとらえることができました。

ここでいったん極軸合わせはあきらめて、かけ始めた太陽を真ん中にいれて撮影します。

【欠けはじめ5分、渾身の1枚(笑)】

Img0074

慌てっぷりがわかるくらい真ん中からずれてますね(汗)

---

部分日食は5分に1回の撮影予定でしたから、撮影が終わったら再度橋軸チェックです。
いろいろしても、太陽はひたすら動く動く・・どうして??

気づけば第1接触から15分経過・・慌てて太陽を写野にいれて撮影。

【1枚目撮影から10分後の太陽(汗)】

Img0077

とこんなことをしている時に気づきました。
そうです。SWATは太陽を追尾できていなかったのです。歯車が回る音はずっとしていたのですが、空回り?
ハイスピードでEastとWestに動かしてみると、なんとか追尾ができるよういなりました。
アメリカまでの長旅が影響したのか、前夜にSWATをつかっての撮影テストをすればよかったです。

さてポラリエに載せた250mmのKissX4の方は、ずっと放置していたのですがそこそこ太陽の追尾ができているようです。
まあこちらはフルサイズで375mm換算ですから、多少のずれは許容範囲です。
微妙に極軸がずれていて、後でやり直そうとして撮影をしていなかったのですが、多少のずれであれば許容して撮影を開始しておけばよかったと後悔しております。

サブ機のKissX4についても、AES設定をする予定でしたが。。あとで撮影したファイルを見たら、なんと設定漏れ?ひたすら同じ露光時間の写真が写ってました。orz..
SWAT-200側のガイドができていない問題に気をとられていて、サブ機材側の設定がおろそかになってしまいました。う~ん。


【Kiss X4 での第2接触~第3接触 合成】

Kissx4


わずかな時間ではありましたが、双眼鏡で観察した太陽コロナも大きく流線型が広がってとても美しかったです。
真っ赤なプロミネンスは肉眼でも観測ができ、圧巻でした。

あっという間の皆既日食がダイアモンドリングの登場とともに終わり感激に浸ってました。

カメラの露光時間を戻して、フィルターを再度つけて、部分日食の撮影を再開しました。
最後まで見ていると、帰りも大渋滞に巻き込まれてしまいそうです。
この日は19時にポートランドを出発する飛行機に乗る必要があります。
部分日食の最後までいるのはあきらめようと思っていたのですが、、なんと皆既日食が終わるとともに帰り支度につく人たちがちらほら・・
みんな皆既日食だけを見に来たの?って感じです。

隣にいたキャンパーの家族に、このあとロサンジェルスに飛行機で移動するって言っていたらおじさまからは、
「ここに来る時に何時間もかかったというなら、帰りも同じくらいかかるから早く出たほうがいい」とアドバイスもいただき、メイン機を最後まで残して帰り支度を始めました。

CasperやSalemあたりで撮影していたらこんな風にはならなかったのかもですが、乗り遅れるとかなり大変なことになりそうなので
部分日食の続きを30分ほど撮影したところで帰路につきました。

【Madrasでの皆既日食】

Total_solar_eclipse_in_madras_s_3

11時にはRVキャンプサイトを出発しましたが、案の定26号線に出るまでの道は大渋滞。国道に出た後もほとんど車が動かない状況が続きました。
18時ポートランド国際空港がタイムリミット。
Mt.Hootの手前まで続く大渋滞を何とか切り抜けて、17時半過ぎには空港に到着することができました。
途中トイレに立ち寄るくらいの休憩でした。5時間半の運転は疲れました。

【ロサンゼルスの街明かり】

Img_0981

これまでの広大なアメリカの開拓地とはうってかわって大都会の光です。
いろんな顔を見ることができるアメリカは楽しいですね。

|

« アメリカ皆既日食旅行記(3日目) | トップページ | アメリカ皆既日食旅行記(5日目) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/125721/65783480

この記事へのトラックバック一覧です: アメリカ皆既日食旅行記(4日目):

« アメリカ皆既日食旅行記(3日目) | トップページ | アメリカ皆既日食旅行記(5日目) »