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2017年7月

2017年7月25日 (火)

晴れない中での強行出撃

6月初めに撮影に行って以来、週末にはほとんど晴れませんでした。
関西の星撮り屋さんは、2か月近く撮影できていない・・なんて方も多そうです。

梅雨明けをしたはずのこの週末、天気予報は全く残念なことに・・
とはいえ、低い可能性を信じて週末に神野山にいってきました。

到着した21時前はまだ雲もおおく、北極星も見えたり雲に隠れたりという状況でした。
準備をしていくうちに、どんどん雲が消えてきて気づけばこんな時間にすでに天の川が見えています。

慌てて撮影を始めましたが、例によってステラショットがうまく動きません。
一度止まるとパソコンをリブートしないと復旧しないので大きな時間をロスします。
自動導入・導入補正は素晴らしい機能なのですが、私の操作が悪いのかノートラブルで終わったことがありません。
今回は安定動作するまで3回連続でリブートする羽目になりました。(涙)

衛星画像を見ると次の雲がやってきそうな気配のなか、なんとか最初の対象をとりました。
こんな状況ですので、ISOは4000とかなり高めに、4分露光を18枚重ねました。(最後の1枚は雲のため没)

【M17/Omega nebula】

M17_20170721_gso8rcs

今回は、オフアキやAOを使わず、初めてのコバンザメガイドでの撮影です。
ガイドのアプリは、ステラショット→PHD2→PHD とためしましたが、
PHDが一番安定しているようです。
ステラショットは長焦点のガイドは想定していないそうですので、今後は最初からPHDを使うようにしたいです。

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Title:M17
Optics:GSO8RC x 2inch flatner (f=1600mm/F=8)
Camera:Nikon D810A
Guide:mini borg 50(f=250mm) /QHY5L-ii /PHD2 guiding
Mount:Takahashi EM200 Temma2M
Exposure:ISO4000 240sec x 17
Date:2017/7/21 @Konoyama



M17をとり終えた後、空は雲が多くなってしまいあきらめムードに
まばらに見える星の合間を狙って、普段とることはなさそうな明るい惑星状星雲を狙ってみました。

【NGC7009 / Saturn nebula】

Ngc7009_x3

雲の中での撮影です。その割には明るいので存在はすぐわかりました。
ただ、表面の構造はほとんど確認できず・・
こちらはもっとシーイングのいい空で、小さなセンサーで狙うべき対象ですね。
まあ記念さつえいということで。
それにしても小さいです。この写真は3倍(1/3)トリミングです。

Title:NGC7009 ( x3 Triming)
Optics:GSO8RC x 2inch flatner (f=1600mm/F=8)
Camera:Nikon D810A
Guide:mini borg 50(f=250mm) /QHY5L-ii /PHD2 guiding
Mount:Takahashi EM200 Temma2M
Exposure:ISO800 10sec x 15 / ISO4000 15sec x 8 / 30sec x4 /60sec x3 /180sec x3
Date:2017/7/21 @Konoyama


夜半には完全に曇る予報でしたが、予報に反して時々晴れたり、曇ったりという撤収できないそらが続きます。
最後の対象は秋の対象であるバブル星雲です。
これも明るそうなので少ない枚数で狙えるかと思い撮影しました。
M52と一緒にとることが多い対象ですが、今回は真ん中に配置した構図です。

【NGC7635 / Bubble nebula】

Ngc7635s

明るい鏡筒で狙うと、かなり赤い散光星雲があぶりだせそうなエリアですが、今回はバブル星雲がメインということもありやや控えめの処理です。
これもフルサイズではなく、小さなセンサーでねらうと迫力が増しそうですね。

Title:NGC7635
Optics:GSO8RC x 2inch flatner (f=1600mm/F=8)
Camera:Nikon D810A
Guide:mini borg 50(f=250mm) /QHY5L-ii /PHD2 guiding
Mount:Takahashi EM200 Temma2M
Exposure:ISO4000 240sec x 19
Date:2017/7/21 @Konoyama


他にも球状星団のM12とM55を狙いましたが、処理は後程の予定です。

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