梅雨空のファーストライト/D810a
なかなか梅雨が明けません。残念ながら7月の新月期はずっと雨模様です。
ただなぜか平日は恐ろしいほどの透明度と快晴の空を見ながら溜息をついていました。
そして週末は案の定の雨模様。巨大な台風とともに梅雨前線は南の海上に停滞しどんよりと曇って時折雨が降っています。
とても晴れそうにないという予報でしたが一部の望みをかけていざ北の空へ。。。
この日は滋賀のNさんとご一緒することになり、福井方面に向かいました。
上空の雲は衛星画像を見る限り既に切れているようでしたのであとは地上の雲が切れてくれることを祈りつつの移動です。
ところがこの日は思いのほか風が吹いておらず、なかなか青空は見えてきません。
先に現地に到着したNさんから連絡があり、雲が沸いてきて厳しいとのこと、移動中でしたが今度は滋賀の高島方面に向かいました。
このままだとボウズになりそうなので、せっかくなので朽木温泉に立ち寄ってから2番目の目的地に向かいました。しかし深い山の中の土地ではは霧雨が降るなど更なる悪条件になりました。このあと兵庫のYさんも合流し、しばし思案したのちせめて標高が高いところのほうがよかれと、今度は比良山系の標高500mくらいある場所へ移動しました。
現地に着いたのは22時ころと長い長い移動となりましたが、なんと空を見上げるとすごい天の川が見えているではないですか・・・
南から西の低空は公害もあって明るいのですがちょっと雲海ぽくなっていたおかげか天頂を横切る天の川がはっきりと見えています。
このくらい濃い天の川を見たのは久しぶりです。
今回は新たに手に入れたNikonのD810Aのファーストライトが目的です。移動に時間がかかり早く撮影をしたいことからεの光軸調整もむつかしそうなので今回は、FSQ85EDにレデューサをつけて撮影します。
慌てて望遠鏡のセットアップを始めました。ところが西から雲が流れてきてあっという間に曇ってしまいました。やはり低いところの雲がなかなか切れていないようです。
ともあれあきらめずにEM200をくみ上げ北極星が見えたらいつでも極軸が合わせる世に待ちかまえます。しばらくまつと晴れてきてそのまま極軸を合わせポーラマスタでその精度を上げました。
そしてこの日はもう一つの新兵器「ステラショット」を使い、自動導入、オートガイド、カメラコントロールを行います。
CanonのEOSには、フリーでEOS Utilityがついていてこれでカメラのコントロールが可能ですがNikonは有償だそうで、どうしようか困っていましたがステラショットで制御ができます。
これまでは
自動導入 →ステラナビゲータ
オートガイド →PHD Guiding2+ASCOM仕様のTemmaコントローラ
撮影 →EOS Utility
と4つのソフトを同時に使っていたのですが、ステラショットはこれらすべてを1台で担ってくれます。
オートガイドはマルチスターによる制御ということで、PHDGuiding2で弾みまくっていたガイドコントロールがもう少しおとなしく動くのではと期待をしています。
【Veil Nebula by D810A】
もともとjpegファイルで19Mbくらいあったので、それを1M以下にサイズ変更すると星がひどいことになってしまいましたので、この画像は雰囲気だけつかんでいたければと・・
本物?の画像はこちらでご覧いただければと・・
雲が通過したものも含めてコンポジットしたこともあり、変な被りが出てしまいました。
画像処理は微妙ですが、さすが高解像度のカメラですね。写りかたもファイルサイズも半端ない?ですね。
まずはD810Aとステラショットを試すことができ、よかったです。
ご一緒いただいたNさん、Yさんどうもお疲れ様でした。
あの天の川は素晴らしかったので、ぜひまたあの場所で撮影をしてみたいです。
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撮影データ
Title:Veil nebula/NGC6992-5 6960
Optics:FSQ-85ED x QE0.73(f=328mm/F=3.8)
Camera:Nikon D810A
Exposure: ISO3200 180sec x 14
Date:2016/7/10@Takashima
追記
まったく同じ鏡筒で、6Dで撮影したものがあります。
http://makiko96.cocolog-nifty.com/astronomy/2015/10/post-0ad3.html
これと比べると、処理の加減?もあってか雰囲気が違いますね。
カメラのせいだけではないのかもですが、やはりバランスよく映るというのはそのあとの処理も楽なんでしょう。
今回の撮影の構図が失敗(少しカメラが傾いていた)ことがよくわかります(汗)
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