« 南天の対象 ω星団と電波銀河 | トップページ | FSQ85 直焦点でのDSO for Messier Objects »

2016年2月16日 (火)

春の銀河 長焦点は難しい。。

長焦点での安定したガイドを求めて、憧れのEM200を導入してはや3か月ですが・・
なかなかオートガイドがうまく決まってくれません。

ガイドカメラと接続していた「新品のUSBケーブル」が接触不良だったり、いろいろよくわからない中でのミスも多くて、本当にピタッと決まることが今のところないですね~。

とはいえ春の銀河シーズンということで、2月も有名どころをいくつか撮影しました。

【M81/Bode's Galaxy】

M81

おおぐま座にある最大級の系外銀河です。
M82と並んで撮影する方も多いですが、今回は1400mmで撮影しました。
時間も短かったためか、あまり詳細な部分が写ってくれません。
一昨年の年末に撮ったデジカメのほうが良い作品ですね。
(この日は透明度、シーイングともピカイチでした)

その時の記事はこちら

長焦点は空の暗さよりもシーイングや透明度が重要なんですね。

撮影データ
--
Title:M81  Bode's Galaxy
Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer  (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:360secx7(1x1),RGB:300sec*2(1x1)
Date:2016/2/6 @Kumano



【M82】

M82

こちらも超新星で沸いた時以来、初めての冷却CCDでの撮影です。
スターバーストはHαでの撮影をしなかったためあまり写っていませんが、色合いとかは冷却CCDの力を発揮してくれているようです。

撮影データ
--
Title:M82
Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer  (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:360secx7(1x1),RGB:300sec*2(1x1)
Date:2016/2/6 @Kumano



【M63/Sunflower galaxy】

M63_new

大好きな銀河の1つである、M63 ひまわり銀河です。
ひまわりの花が咲く雰囲気があまり出ていないですね。orz...
結構時間をかけてL画像をとりましたが、ガイドエラーや流れも出ていてなかなか思うように合成できておりません。

こちらも、1年前の凍結、神野山ベストシーイングデー?の作品に惨敗です。
暗いところはよく写っているのですが、中心部が残念なことになっていますね。

熊野は暖かくて、鏡筒の補正版が凍ることはないのですが。。
長焦点にはあまり向かないのかも・・・と思ってみる。(汗)

撮影データ
--
Title:M63
Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer  (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:360secx20(1x1),RGB:300sec*2(1x1)
Date:2016/2/6 @Kumano


【M59、M60 / Virgo's Galaxy】

M59_m602

そしてこちらは、メシエ天体撮影マラソン用の作品です。
右側がM59,そして左側の大きな丸がM60です。

マルカリアンチェーンからは少し離れたところに位置しています。
ただこのあたりはたくさんの銀河がありますね。
M59,60ともいわゆるレンズ銀河なのであまりとっていても面白みがありません。
こんなマニアックな領域を撮影している人はあまりいないでしょうね。

M60の右上にあるNGC4647はFaceOn銀河のようで模様が見えています。
個人的にはこの銀河が一番好きなタイプです。(笑)
EdgeHD800で撮影したのであまり色は出ませんがFSQとかでとると青っぽく写りそうですね。。

--
Title:M59 M60
Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer  (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:360secx6(1x1),R300secx3 GB:300secx2(1x1)
Date:2016/2/6 @Kumano

ということで、このM59,M60を加えて何とか撮影を終えたメシエ天体は104となりました!

あと6対象です。うまくいけば3月中には完了しそうです。
ゴールが見えてきました。

| |

« 南天の対象 ω星団と電波銀河 | トップページ | FSQ85 直焦点でのDSO for Messier Objects »

コメント

どの銀河も素晴らしいですね!
私も1600mmで銀河を狙いたいのですが、我慢が苦手なので撮影枚数をケチってばかりで、う~ん...なモノしか撮れません。
(暗い)彗星だと多少汚くても、ま、こんなもんかな?と思いますが(おいおい)、銀河はやっぱディティールを出したいので我慢が必要ですよね。
車の中でヒマツブシする方法を思案中です。

投稿: けむけむ | 2016年2月17日 (水) 19時34分

けむけむさん

コメントありがとうございます。
ブログを拝見していますと、春の素晴らしい銀河の作品をアップされてますね〜。
たくさんの銀河を撮りたいのですが、露出時間をかけないとなかなか写ってくれないので、いつも迷ってしまいます。

投稿: くろ | 2016年2月18日 (木) 18時00分

くろさん

流石、QHY9の先輩どれも素晴らしいですね。
私もこのときのQHY9の撮影の処理にはてこずっています。(汗)
春シーズンはGS200RC+フラットナー+QHY9で
撮影パターンを確立したいなぁなんて思っています。
フラット板も作成したので、それも活用しないと(汗)
また、遠征地で色々とフラットについて教えてください。
宜しく御願いします。

投稿: 天文中年 | 2016年2月19日 (金) 05時58分

天文中年さん

いつもありがとうございます。
そしてQHY9で素晴らしい作品をすでにたくさんおとりになっていて、流石です。

わたしの今回の作品は、星も肥大化してしまってちょっと残念なものになってしまいました。
DSOはやはりガイドとシーイングが大事ですね。

次は3月になんとかシャープな作品を撮りたいものです。

投稿: くろ | 2016年2月21日 (日) 21時38分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 春の銀河 長焦点は難しい。。:

« 南天の対象 ω星団と電波銀河 | トップページ | FSQ85 直焦点でのDSO for Messier Objects »