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2016年2月

2016年2月21日 (日)

FSQ85 直焦点でのDSO for Messier Objects

限られたくらい夜でできる限りの作品を撮りたい・・ということもあり、最近は遠征をすると2台体制で撮影をする機会が増えています。

設営や後片付けが大変なのですが、ひと月に数日しか撮影できるチャンスがないことを考えると、つい欲張ってしまいます。

2月の熊野の遠征では、落ち着きがないEM200の隣で、すっかり慣れたSXD2を使ってFSQで春の銀河(広範囲)を放置モードで撮影していました。
メシエナンバーがつくだけで、8つと大漁です。

ところで、今回は初めてガイド鏡を軽量のものに変更しての撮影でした。
Kowaのf=100mm小型レンズWatec 910HXを、
Kastecの Q5L-100/75 GSS用フード・キャップ・リングセットにのせて、アルカスイスのアリガタアリミゾでFSQに取り付けます。

いつもは、Borg45ED(f=325mm)をガイド鏡に使っているのですが、今回はEdgeHD800用につかったため、小型化したガイド鏡で試しました。

100mmと1/2インチのセンサーということもあってか、アドバンスドユニットでのキャリブレーションでは、movement is too smallのエラーが出てなかなかキャリブレーションがおわりません。x4にしてなんとか終了しましたが、ガイド星の星像がかなりぼやっとしていて果たしてガイドできるのか・・という状況でした。

こちらの撮影セットは、そのまま放置でキャリブレーションも1度しかしなかったため?か、ガイドエラーが多発しておりました。orz...
2台体制も両方面倒を見るのはなかなか大変で、どうしても片方がおろそかになってしまいます。

とはいえ、一応処理したのでアップします。M天体番号の若い順にアップします。

【しし座のトリオ銀河 M65 M66 NGC3628】

M65_66_ngc3628_b

春の銀河の定番ですね。
去年は、EdgeHDxreducerの1400mmとQHY9で撮影したのでかなり窮屈でしたが、450mm+KissX4だと中心に小さく写ります。
もう少し焦点距離が長いといいのですが、800mm~1000mmのものは持っていなくてこんな感じになってしまいますね。

FSQで撮影したこともあってか、Edgeよりもシャープに写って、色もよく出ているようです。
銀河も無理しないでこんな感じでとってもいいんじゃないかと思えてきました。
もう少し大きく写るといいのですが。

--
Title:M65 M66 NGC3628
Optics:FSQ-85ED (f=450mm/F=5.3)
Camera:EOS KissX4 ISO3200
Exposure: 240sec x20
Date:2016/2/6 @Kumano



【M88 M91+M90】

M88_91b

こちらは、マルカリアンチェーンのはずれにある銀河です。
トリミングをしていないから、なおさら「ショボィ」写りですね。
それぞれを見ると、撮り応えがありそうな形をしていて、上にあるM88はグルグル渦巻がよく写ってくれそうです。
M91は謎の天体で、カタログに記載された位置には天体がなく長い間不明?だったそうですが、どうやらこのNGC4548であるというのが定説となっているようです。ちなみに一番下の中央に写っているNGC4571という説もあったようですね。

なんでこんな構図・・と思われるでしょうが、実は両方とも撮影したのは初めてなので、メシエ天体+2個ゲットです。(笑)
右下にM90が写ってます。ここに写るならもう少し構図を右にずらして縦位置にすればよかったかな。ともあれ、両方の銀河とも拡大してみるとなんとか形がわかるので、良しとしました。
3月時間があれば1個ずつデジカメで撮りたいですね。

---
Title:M88 M91
Optics:FSQ-85ED (f=450mm/F=5.3)
Camera:EOS KissX4 ISO3200
Exposure: 240sec x12
Date:2016/2/6 @Kumano



【もう一つのしし座のトリオ銀河 M95 M96 M105】

M95_96_105_b

しし座の前足寄りによるもう一つのトリオ銀河です。
上から、M95,M96で、下の3つの銀河団の中で大きくぼんやりと光っているのがM105です。
M95やM96はなかなか特徴的な形をしていて面白いです。

ただ、しし座のトリオと違ってこちらがわは、あまり色合いがなくて地味な印象です。
まあもう少し焦点距離を長くしないと、銀河の詳細は見えてこないですね。

--
Title:M95 M96 M105
Optics:FSQ-85ED (f=450mm/F=5.3)
Camera:EOS KissX4 ISO3200
Exposure: 240sec x8
Date:2016/2/6 @Kumano


【M106,NGC4210】

M106_b

最後はりょうけん座にある大型の渦巻銀河 M106です。
この対象が一番大きいです。
M106銀河群と呼ばれるだけあって、周りにはいろいろな銀河がたくさん写ってます。
特に唇みたいな形をしたNGC4217は特徴的ですね。
これまた横位置にしてみてもよかったかなと思える銀河の分布でした。

--
Title:M106 NGC4210
Optics:FSQ-85ED (f=450mm/F=5.3)
Camera:EOS KissX4 ISO3200
Exposure: 240sec x16
Date:2016/2/6 @Kumano

ということで、ガイドエラーを無理やり補正したりしてましたが、もっとちゃんと撮影しておけばよかったと後悔です。

そして最後は、早撮りのさそりを・・・

【M4とアンタレス】

M4_antares_b

色情報が増えるとすぐにファイルサイズが大きくなり、1M制限では窮屈なファイルしかアップロードできません。大きなファイルはこちらへ。

薄明までの1時間を使って、登ってきたさそりを撮影しました。
とはいえ、450mmでしたので、メインはちゃんと撮影できていなかったM4です。
お隣のアンタレス付近と上にある赤い散光星雲も構図内に収めてます。

輝星にはハロが出ちゃってますね。そして中心を外しているあたりが微妙です。
さて今季は、フルサイズでさそりを撮りたいのですがどんな写りになるやら。。

--
Title:M4
Optics:FSQ-85ED (f=450mm/F=5.3)
Camera:EOS KissX4 ISO3200
Exposure: 240sec x8 ,60sec x 5
Date:2016/2/6 @Kumano

ということで、メシエ天体はちびっこのM88、M91を加えて106対象となりました。

残る4つは、M91と同様に謎の天体?といわれている
 M40
 M102
と、春の銀河密集からやや離れたところにある
 M61
 M85

です。次回遠征には取れそうかなぁ。

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2016年2月16日 (火)

春の銀河 長焦点は難しい。。

長焦点での安定したガイドを求めて、憧れのEM200を導入してはや3か月ですが・・
なかなかオートガイドがうまく決まってくれません。

ガイドカメラと接続していた「新品のUSBケーブル」が接触不良だったり、いろいろよくわからない中でのミスも多くて、本当にピタッと決まることが今のところないですね~。

とはいえ春の銀河シーズンということで、2月も有名どころをいくつか撮影しました。

【M81/Bode's Galaxy】

M81

おおぐま座にある最大級の系外銀河です。
M82と並んで撮影する方も多いですが、今回は1400mmで撮影しました。
時間も短かったためか、あまり詳細な部分が写ってくれません。
一昨年の年末に撮ったデジカメのほうが良い作品ですね。
(この日は透明度、シーイングともピカイチでした)

その時の記事はこちら

長焦点は空の暗さよりもシーイングや透明度が重要なんですね。

撮影データ
--
Title:M81  Bode's Galaxy
Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer  (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:360secx7(1x1),RGB:300sec*2(1x1)
Date:2016/2/6 @Kumano



【M82】

M82

こちらも超新星で沸いた時以来、初めての冷却CCDでの撮影です。
スターバーストはHαでの撮影をしなかったためあまり写っていませんが、色合いとかは冷却CCDの力を発揮してくれているようです。

撮影データ
--
Title:M82
Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer  (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:360secx7(1x1),RGB:300sec*2(1x1)
Date:2016/2/6 @Kumano



【M63/Sunflower galaxy】

M63_new

大好きな銀河の1つである、M63 ひまわり銀河です。
ひまわりの花が咲く雰囲気があまり出ていないですね。orz...
結構時間をかけてL画像をとりましたが、ガイドエラーや流れも出ていてなかなか思うように合成できておりません。

こちらも、1年前の凍結、神野山ベストシーイングデー?の作品に惨敗です。
暗いところはよく写っているのですが、中心部が残念なことになっていますね。

熊野は暖かくて、鏡筒の補正版が凍ることはないのですが。。
長焦点にはあまり向かないのかも・・・と思ってみる。(汗)

撮影データ
--
Title:M63
Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer  (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:360secx20(1x1),RGB:300sec*2(1x1)
Date:2016/2/6 @Kumano


【M59、M60 / Virgo's Galaxy】

M59_m602

そしてこちらは、メシエ天体撮影マラソン用の作品です。
右側がM59,そして左側の大きな丸がM60です。

マルカリアンチェーンからは少し離れたところに位置しています。
ただこのあたりはたくさんの銀河がありますね。
M59,60ともいわゆるレンズ銀河なのであまりとっていても面白みがありません。
こんなマニアックな領域を撮影している人はあまりいないでしょうね。

M60の右上にあるNGC4647はFaceOn銀河のようで模様が見えています。
個人的にはこの銀河が一番好きなタイプです。(笑)
EdgeHD800で撮影したのであまり色は出ませんがFSQとかでとると青っぽく写りそうですね。。

--
Title:M59 M60
Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer  (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:360secx6(1x1),R300secx3 GB:300secx2(1x1)
Date:2016/2/6 @Kumano

ということで、このM59,M60を加えて何とか撮影を終えたメシエ天体は104となりました!

あと6対象です。うまくいけば3月中には完了しそうです。
ゴールが見えてきました。

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2016年2月12日 (金)

南天の対象 ω星団と電波銀河

この季節は、近畿では北側は冬型の気圧配置もあり天候はすぐれません。
一方太平洋側は暖かく、安定した天気に恵まれることも多いようです。

昨年もすさみでω星団のどアップを1400mmで撮影しましたが今年はFSQ85x0.73で狙いました。
初撮り(尾鷲というか熊野でした)で撮影した、オメガ星団と電波銀河です。

【オメガ星団/Omega Centauri /NGC5139】

Ngc5139_b

全天で最大級といわれる球状星団です。南中度は紀伊半島でも8度くらいとかなり低いのですが、
双眼鏡でも確認ができ撮影するとその迫力に驚きます。
今回はFSQ85にReducerを入れてAPS-Cで撮影をしたのですが、通常ですと球状星団を狙うにはやや視野が広すぎる組み合わせですね。

それでもどっこい、ちょうどいい感じで視野に広がってくれました。
よく見るとオメガ星団って少したてにつぶれているんですね。扁平率もそれなりに高そうです(TOPはM19?)

Title:Omega Centauri /NGC5139
Optics:FSQ-85ED x QE0.73(f=328mm/F=3.8)
Camera:EOS KissX4 ISO3200
Exposure: 15sec x7 ,60sec x 9
Date:2016/1/9 @Kumano


おまけでこんなのも作ってみました

【球状星団 大きさ比べ】

Globula_clusterb_3  

それぞれおおよそ0.5度四方に切り出しています。
北半球惨敗ですね~。最大級といわれるM13や夏の天の川にあるM22やM4も小さく見えます。
ちなみに、右から2番目は一昨年にニュージーランドに行った際に小マゼラン星雲と合わせて撮影したきょしちょう座の47番(NGC104)です。
こちらは天の南極付近のため日本からは見えませんが、かなり大きな星団です。


【電波銀河/Radio galaxy/ケンタウルス座A/NGC104】

X13b

ケンタウルス座Aと呼ばれる電波で観測すると満月の20倍もの大きさと明るさで輝く銀河です。この銀河の中心には巨大ブラックホールがあって、中心部からガスが噴き出しているそうです。短焦点では小さいですね(汗)。
こちらはやはり1000mm以上が必要ですね。せっかっく撮ったのでアップします。

Title:Radio Galaxy /NGC104
Optics:FSQ-85ED x QE0.73(f=328mm/F=3.8)
Camera:EOS KissX4 ISO3200
Exposure: 120sec x13
Date:2016/1/9 @Kumano


新しい撮影場所は空が暗く、南の視野も開けていてとてもいい環境と思います。
また一か所レパートリーが増えてよかったです。



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