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2016年1月20日 (水)

初撮りは尾鷲にて/M74,M108,M98,M99

2016年最初の新月期になる3連休には、三重県の尾鷲方面に遠征してきました。
海沿いは風がきつい・・という印象もありこれまであまり行ったことがなかったのですが
この時期の気候をみると晴れる確率が一番高そうです。

遠征にはいつもの皆様(天文中年さん、Markunさん、ぐっちさん、NOBさんと久しぶりにしゃーまんさんもご一緒しました)
真南に海が広がる素晴らしい景色をバックに今回も2台体制で臨みました。

年末から(というか最初から)なかなか決まらないEM200 temma2M+PHDでのオートガイド。今回はQHY5L-iiを購入して臨みました。

そして結果は、、今回も残念ながらトラブルを抱えたまま撮影を続けるといった状況となりました。起きた事象としては、

・少しの風でガイドが大幅に乱れる
・風もないのに突然ガイドが大幅にずれる(というかPHDがTargetを追いかけるのを放棄している?)

などなどですが、原因として考えられるのは(あとでわかったこともあります)

・ガイドケーブルがちゃんと固定されていなかった
・Temma2Mの赤道儀コントロールが、HS(HighSpeed)になっていた。 <NSが推奨?>
・PHDやAscomドライバーなどソフトウェアの問題  などです。

3つ目の課題は、この後の撮影でも大きな問題となっており、いまだ解決せず(というか悪化)ですがこのあたりはまた後日報告したいと思います。

ということで、なぜかQHY5iiにガイドカメラを戻して、春の銀河をいくつか撮影しました。

数を撮りたいということもあり、全体的に露出時間は短く、ガイドも微妙にずれていたり、
ガイドを気にするあまりピント合わせがおろそかになったり・・・
と踏んだり蹴ったりな作品ですが、せっかくとったのでコンポジット、処理をしました。

【M74/Face on Galaxy in Pisces】

M74_20160114_2

この対象は以前、透明度が悪い空でデジカメで撮影し撃沈した対象です。
その時よりは、形になったのでメシエ天体カタログをアップデートできそうです。

大きなフェイスオン銀河ですが、何とも淡くF値のくらい鏡筒では厳しいですね。
今回はレデューサをつけたので多少は明るくなったのですが・・
ピントが合っていないのか、シーイングが悪かったのか、何やらぼやけた作品となってしまいました。
もう少しシャープに移したいですね。短時間狙いならデジカメの高感度でとるほうが良いのかも?と思えてきました。

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Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer  (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:360secx10(1x1),RGB:300sec*2(1x1)
Mount:Takahashi EM200 temma2M / QHY 5ii /PHD2
Date:2016/1/9 @Owase



【M108 galaxy in UMa】

M108b

こちらは、おおぐま座のエッジオン?銀河です。
形状からすると不規則銀河っぽいのですが、中には紋様が見えていて、渦巻銀河を横から見ているということらしいです。

よくM97フクロウ星雲とのツーショットでとられる対象ですが、なんともつかみどころがない・・かんじですね。
この対象を単体で撮影するケースは少ないのではないでしょうか。

ただ大口径で撮るともっと模様がくっきり出て、案外と面白い対象かもしれません。
地球からの距離は4000万光年くらいだそうです。そんな対象が見えていること自体がすごいかも!
人類どころか、霊長類すら登場しない頃の光を見ていると思うだけで、「銀河萌え~」ですね。

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Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer  (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:360secx7(1x1),RGB:300sec*2(1x1)
Mount:Takahashi EM200 temma2M / QHY 5ii /PHD2
Date:2016/1/9 @Owase



【M98 galaxy in Com】

M98b_2

かみのけ座の銀河です。
ご存知の通りかみのけ座にはたくさんの銀河がありますね。
300mmで狙うと、M98,99,100が同一の視野に収まるようですが、いずれも小さいですね。
こちらも地球からの距離は6000万光年とはるかかなたです。

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Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer  (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:360secx8(1x1),RGB:300sec*2(1x1)
Mount:Takahashi EM200 temma2M / QHY 5ii /PHD2
Date:2016/1/9 @Owase


【M99 galaxy in Com】

M99_ps2

もう一つのかみのけ座の銀河です。
FaceOnで面白い形の腕が見えます。ただやはり視直径が小さいですね。
ガイドがブレていたこともあって全体にぼやけている感じもします。もう少し詳細な様子をとらえたいものです。
お隣に見える明るい星が6等星くらいだそうで、そう思うと以下に淡いかがわかりますね。

ガイドが途中で頓挫?していたみたいで、大幅に南方向にカメラがずれていてorz...
中心部のみをコンポジット(結果としてはトリミング)しております。

---
Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer  (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:360secx10(1x1),RGB:300sec*2(1x1)
Mount:Takahashi EM200 temma2M / QHY 5ii /PHD2
Date:2016/1/9 @Owase



【Catalina C/2013 US10】

Catarina20160110b

春の銀河団を縦断しているカタリナ彗星です。
このあと、M51、M101とランデブーしたのですが撮影する機会がありませんでした。
ここにも小さな銀河がたくさん写ってますね。

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Optics:FSQ-85ED x QE0.73(f=328mm/F=3.8)
Camera:EOS 6D SEO-SP4,ISO4000
Exposure:60sec * 16
Mount:Vixen SXD2 / Watec 910HX /Starbook10 AdvancedUnit
Date:2016/1/10@Owase

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コメント

どの銀河もカラフルで素晴らしいですね!
銀河は好きなので(彗星の合間に)撮影するんですが
いつも、モノクロっぽくなります...orz
いいなぁ...

投稿: けむけむ | 2016年1月20日 (水) 19時14分

けむけむさん

コメントありがとうございます。
彗星がメイン?で撮影されているんですね〜。
私と逆かもです^_^
銀河の色は、画像処理の彩度を上げるなど少しお化粧的な要素も入っております。(汗)

投稿: くろ | 2016年1月21日 (木) 00時38分

こんにちは、くろさん、
これからは春の系外銀河のシーズンですね。
今シーズンからは、その方の撮影はEM200がしっかりと
サポートしてくれそうですね。
カタリナ彗星も幾分暗くなったでしょうか。
去年の暮れ以来見てませんが。

投稿: 山本 | 2016年1月21日 (木) 14時49分

くろさん、その節はお疲れ様でした。
今年は昨年とは違い、天候もなかなかいい感じなのでまた行きましょう!

投稿: NOB | 2016年1月21日 (木) 21時08分

山本さん

コメントありがとうございます。
春の銀河たくさん撮ったり見たりしたいですね。
まだシーイングが良くないのですが、ボチボチ撮影していきます。

投稿: くろ | 2016年1月22日 (金) 12時31分

NOBさん

遠征では本当に電源の窮地を救っていただきありがとうございました。
春に向けていい空に会えるといいですね。
是非次回もよろしくお願いします。

投稿: くろ | 2016年1月22日 (金) 18時10分

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