冬の散開星団 Vol.1 ~ M35,M41,M46,M47
残念な天気が続きはや2か月近く、快晴のもと撮影ができておりません。
満月の時は天気がいいのですが、月が細くなると週末は全く晴れず・・悶々と?過ごしておりました。
そして12月に入って最初の週末はまだ下弦の月があるものの天気さえ良ければ
撮影に行こうと計画しておりましたが、お天気の都合で第1週目は金曜日に出撃となりました。
神野山の到着が21時を回り、何だかんだで不慣れなため1時間以上かけてセットアップしてようやく撮影開始です。
この日は時折強い風がビュ~~~とふく典型的な冬型。
月が1時前には出てくるので3時間も撮影をする時間はとれませんでした。
FSQの直焦点(f=450mm)とBorg71FLのフラットナー(f=432mm)の2台体制で冬の散開星団を撮影しました。
まずは。。。ふたご座カストル君の足元にある有名な散開星団です。
足の先を挟んで、クラゲ星雲やモンキー星雲があるので、以前カメラレンズで撮影をしましたが、今回は星団をクローズアップしてFSQの直焦点で狙いました。
ISO3200で、2分露光するとすっかり白飛び・・ということで、90秒露光として何枚か撮影して重ねることとしました。
時折吹く風のため、PHDのグラフがすごいことに・・流石に数枚が没となってしまいました。
【M35/ OpenCluster in Gemini /FSQ 85ED x EOS 6D】
なにか地味な作品となってしまいましたね。ちょっと広い画角を狙いすぎたようです。
夏の散開星団のように散光星雲や暗黒帯など周りの雰囲気も一緒に写したいと思っていましたが、短時間の露光、神野山ということもあるためか、星以外は何も映ってないですね(汗)
とはいえ、お隣に写るNGC2158と色合いの違いを楽しめます。ちなみにM35は2800光年、NGC2158は11000光年と4倍以上離れています。そんな星団が仲良く並んでいる・・そう思うと不思議な感覚になります。
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撮影データ
Title:M35 / Open Cluster in Gem
Optics:FSQ-85ED (f=450mm/F=5.3)
Camera:EOS 6D SEO-SP4,ISO3200
Exposure:90sec * 18
Date:2015/12/04@Konoyama
【M35/ OpenCluster in Gemini /Borg71FL x Kiss X4】
こちらのほうが、画角的にも合っている気がします。星も適度に大きくて、散光星雲の部分が目立ちますね。
ただ2台体制で望遠鏡の接続部分が今一つなのか星が流れている?のが気になります。
今回Borg71FLで撮影したほうは、星像が全体的にぶれていました。結構そういう風になることが多いのですが、いまだ原因はつかめず対処ができておりません。スケアリング?なのかとも思い始めています。
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撮影データ
Title:M35 / Open Cluster in Gem
Optics:Borg71FL x 1.08 Flatner (f=432mm/F=6.1)
Camera:EOS KissX4 新改造,ISO3200
Exposure:120sec * 7
Date:2015/12/04@Konoyama
続いては冬の風物詩?の一つもある、おおいぬ座のM41です。
双眼鏡とかでみても見事な姿が確認できますよね。
シリウスの真下(南)にあって、見つけやすく50mmとか100mmで狙うと北にあるカモメ星雲とかと写ってきれいだと思います。
K型の赤色巨星が含まれることでも有名だそうですが、年老いた星が多いということだと球状星団のようですが、いくつかの明るい星がちりばめられている散開星団です。
【M41 / Open Cluster in Cma /FSQ 85ED x EOS 6D】
残念ながらこの画角と鏡筒の組み合わせでは、他のものは写らなかったようですね。
眼視でみる方が受けがよさそうな対象ですね。画角が広すぎて何の写真かすでにわかりませんね。
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撮影データ
Title:M41 / Open Cluster in Cma
Optics:FSQ-85ED (f=450mm/F=5.3)
Camera:EOS 6D SEO-SP4,ISO3200
Exposure:90sec * 14
Date:2015/12/04@Konoyama
【M41 / Open Cluster in Cma /Borg71FL x Kiss X4】
中心を外してしまいましたが、画角としてもこちらのサイズのほうがあってますね。
撮影データ
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Title:M41 / Open Cluster in Cma
Optics:Borg71FL x 1.08 Flatner (f=432mm/F=6.1)
Camera:EOS KissX4 新改造,ISO3200
Exposure:120sec * 7
Date:2015/12/04@Konoyama
そのおおいぬざのさらに東に有名な散開星団が2つ並びます。とも座のM46とM47です。
【M46 M47 NGC2438/ Open Cluster in Pup /FSQ 85ED x EOS 6D】
細かくたくさんの星が群れているようなM46と、明るい星がドンドンとならぶM47の違いが面白いですね。
こちらもまさに双眼鏡とかで見ると楽しめそうです。
M46の中にはちっちゃなリング状の惑星状星雲(NGC2438)も見ていて、撮影していても楽しいエリアですね。
撮影データ
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Title:M46 M47 NGC2438/ Open Cluster in Pup
Optics:FSQ-85ED (f=450mm/F=5.3)
Camera:EOS 6D SEO-SP4,ISO3200
Exposure:90sec * 14
Date:2015/12/04@Konoyama
【M46 M47 NGC2438/ Open Cluster in Pup /Borg71FL x Kiss X4】
こちらも画角いっぱいに広がっていい感じです。
Borg71FLは去年までメインで使っていた鏡筒です。Borg45EDとともに、天体写真復活?後に愛用していましたが、いまは71FLはカラーアシスト用かEdgeHD800のガイド鏡筒、45EDは遠征用か普通のガイド鏡筒となっています。
Borg7870のレデューサと組み合わせると盛大なる赤ハロ、青ハロが発生し、星を撮るには不向きなので、今回はハロが出ないflatnerで撮影しました。間にHEUIB-iiフィルターをはめると赤ハロ、青ハロは回避できるのですが、X4で撮影する場合は、ローパスのフィルターがあるのにさらにフィルターを付けることの弊害がいろいろとあるので・・・。
X2だと問題ないのですが、感度が1600までなので迷うところですね。
撮影データ
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Title:M46 M47 NGC2438/ Open Cluster in Pup
Optics:Borg71FL x 1.08 Flatner (f=432mm/F=6.1)
Camera:EOS KissX4 新改造,ISO3200
Exposure:120sec * 7
Date:2015/12/04@Konoyama
ということで、第2弾に続きます。
それにしても、ココログのファイルアップロード1M制限は何とかしてほしいです。
6Dのjpegファイルとかを1M以下にすると星が全部つぶれてしまいます。。
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コメント
くろさん
先週はお疲れ様でした。
散開星団良いですね〜
とも座の散開星団は私も好きです。
まだまともに撮って無いですが、今シーズンには
なんとか撮りたいです。
週末、なんとか遠征出来ると良いですね〜
投稿: 天文中年 | 2015年12月10日 (木) 09時33分
追伸
私のブログはエキサイトですが、画像サイズの制限は
500kBです。
ちなみに、サイズをワイド1600ピクセルにリサイズしてから圧縮すると、それほど星潰れ無いですが、大きなピクセルサイズを
圧縮すると潰れてしまいますが、どうされてます?
投稿: 天文中年 | 2015年12月10日 (木) 09時37分
こんばんは、くろさん、
散開星団は15㎝双眼鏡で見るともう別世界です。
先週末久し振りにそれで見ました。
構図は中心が外れるともう駄目ですか。
日の丸構図じゃないと駄目ですか?
投稿: 山本 | 2015年12月10日 (木) 18時25分
天文中年さん
こんにちは。週末はおつかれさまでした。
なんとも残念な結果となってしまいましたね。
本当にいつになったらいい空にであえるのでしょうか?
jpegファイルはあまり工夫をしないで1M以下にしているのでかなり星がつぶれています(汗)
500k制限はきついですね。
投稿: くろ | 2015年12月15日 (火) 06時48分
山本さん
ご返信が遅くなってしまいすみません。
遠方に遠征したものの曇られて、日・月も双子群をみようと画策しましたが、これまた雲が。。
本当に天気に恵まれないまま年を越しそうです。
双眼鏡は小さなものしか持っておりませんので・・
15cmなんて本当に別世界なんでしょうね。。
構図は、中心に入ったつもりで確認ができていなかったということで、私の単純なミス?ということで書いておりました。
ちゃんと考えた結果の構図ならいいのですが(汗)
投稿: くろ | 2015年12月15日 (火) 06時52分