冬の散開星団 Vol.2 ~ M48,M50,M93
すっかりblogの更新が滞っておりました。
12月第1週目に撮影した冬の散開星団の続きをアップします。
前回同様これらもFSQ85EDとEOS6D、Borg71FLとKissX4のダブルで撮影していました。だんだんと視野の小さな散開星団に突入するにつれ、フルサイズの6Dで撮影したものは、何の写真かわからないくらいちっちゃく写ってしまってました。
どうもFSQと6Dの組み合わせだと、周辺の星像が円形に広がっていて美しくありません。スケアリング調整とかはできていないのですが、片ボケというよりは四方八方がそのようになっているので、こんなものなのかとも思っております。
その点、Borg71FLと1.08フラットナーの組み合わせですと四方まで比較的綺麗に写ります。
Reducerとの相性は最悪(汗)ですが、このフラットナーとの相性は良くて、暗い空ですと散開星雲の淡いところとかもよく写ってくれます。F値が6.1と暗いのが少し残念ですが。。
とうことでアップするのは、KissX4で撮影したものにします。
【M48 / Open Cluster in Hydra】
全天で最も領域が広いうみへび座の端っこに位置するM48です。
こいぬ座のプロキオンから探したほうが見つけやすそうですね。
残念ながらまだちゃんと双眼鏡とかでは見れておりません。
写真に撮るよりは、見たほうがいい対象ですね。
--
Title:M48 / Open Cluster in Hydra
Optics:Borg71FL x 1.08 Flatner (f=432mm/F=6.1)
Camera:EOS KissX4 新改造,ISO3200
Exposure:120sec * 9
Date:2015/12/04@Konoyama
【M50 / Open Cluster in Mon /Borg71FL_KissX4】
次は、いっかくじゅう座にあるM50です。この南には、おおいぬ座のかもめ星雲とかがあるとても賑やかなエリアです。
星団にはオレンジ色の明るい星も交じっていてきれいですね。
--
Title:M50 / Open Cluster in Monoceros
Optics:Borg71FL x 1.08 Flatner (f=432mm/F=6.1)
Camera:EOS KissX4 新改造,ISO3200
Exposure:120sec * 8
Date:2015/12/04@Konoyama
【M50 / Open Cluster in Mon /FSQ85ED_6D】
こちらはせっかくなので、広い視野のものも
周りにはHαの散光星雲が漂っているのがかすかにわかります。
もともと8MB近いファイルを1Mより小さくするので、星が四角いですね(汗)
--
Title:M50 / Open Cluster in Monoceros
Optics:FSQ-85ED (f=450mm/F=5.3)
Camera:EOS 6D SEO-SP4,ISO3200
Exposure:90sec * 15
Date:2015/12/04@Konoyama
【M93 / Open Cluster in Pupis】
最後は、とも座のM93です。
北側にあるM46,47が有名ですがとも座にはもう一つの散開星団が
あります。
こちらは明るめの星がギュッと集まっているので、双眼鏡でのぞくと確かに彗星の核のように見えるかもしれません。
これもちゃんと見ておくべき星団ですね。
--
Title:M93 / Open Cluster in Pupis
Optics:Borg71FL x 1.08 Flatner (f=432mm/F=6.1)
Camera:EOS KissX4 新改造,ISO3200
Exposure:120sec * 5
Date:2015/12/04@Konoyama
今回は神野山で冬の散開星団を7つおさめることができました。
もっと暗い空でCCDを使えば周りの分子雲とかも出てくるのかもしれませんが、
これでメシエカタログにもたくさん追加できるので良かったです。
| 固定リンク | 0
| コメント (6)
| トラックバック (0)
最近のコメント