憧れの赤道儀 ~EM200 キター!
晴れない日が続きますね~。
本当に今年は夏も秋もスカッと晴れていい写真が取れた~。という日はほとんどないまま冬を迎えそうです。(泣)
こう天気が悪いと?、悪い癖が・・ということで、誰もが憧れるあの薄緑の赤道儀をゲットしてしまいました。
SXD2はEdge800の直焦点やレデューサを入れた撮影だと、どうも安定しているときとそうでないときがあって、原因はよくわからないままごまかしながら使っておりました。
そして少しの風でガイドエラーが・・・・。いつもやけくそ?になって風が吹いたらフードを外して撮影なんてこともありました。
長焦点でのガイド精度を高めたい・・と思いでたどりついたのがタカハシのEM-200です。
中規模の赤道儀では抜群の実績とパフォーマンスは折り紙付きですね。
できればStarbook10+アドバンスドユニットを使えるVixenの赤道儀がよかったのですが、SXPは周りの皆さんのお話では、風に弱い・・そして最高峰のAXDは、金額もさることながら、はっきり言って重すぎて取り扱えない・・ということでEM-200に決定!です。
【望遠鏡を載せてのセットアップ】
組み立てて見ると、最初に驚くのは、クランプを緩めたら「あらら・・」というぐらいに動くところです。SXD2は少々なことでは動じない!くらい、渋めでしたから。
でもこのくらいのほうがバランスは取りやすいです。
とてもシンプルな作りで、コントローラもすごくレトロな感じですが、必要な機能はついていますね。
極軸望遠鏡の合わせ方も、水平だしも驚くほどシンプルなので手順が間違っていないか不安になります。とりあえず説明書通りにセットアップ終了。
【ステラナビゲータによる自動導入】
Starbook10に慣れきった私には、手動導入は無理~。ということで、パソコンとの接続ケーブル(純正を強くお勧めされました)を購入し、ステラナビによる自動導入を使います。こちらも驚くほどシンプルでした。
鏡筒を「天頂」に向ける というのがどうすれば精度を高められるか今一つわかっておりませんが、対象の天体を導入してずれても、修正することで天体導入もスムーズにできそうです。
【PHDGuidingによるオートガイド】
今回私にとっての最大のチャレンジは、アドバンスドユニットからパソコンにオートガイドの制御を移すということろです。
アドバンスドユニットにつないだ、ガイド用CCDカメラ Watec910HXは、「反則でしょう」と思えるほど感度が高く、オフアキでもガイド星が見つからなかったことはありませんでした。
今回は、ガイドカメラをP.S.Tで太陽撮影に使っている QHY5-iiで行います。センサーサイズが1/2のタイプで、QHY5-Liiと並んで、このガイドカメラも使っていらっしゃる方は多いと思います。ただ残念ながらオフアキでは星を見つけるのはかなり大変でした。
まあWatec910HXとかだと、オリオン星雲に向けると、その見事な姿がStarBook10のガイド用モニターに映し出されるくらいなので、比較にはならないです。
仕方がないので、親子亀方式で、Borg71FL(f=400mm)をガイドカメラで使い撮影することとしました。
何とか視野にガイド星を入れることができましたが、方向によってはガイド星が見つからないなんてこともあるのかと少し心配な状況です。
もしかしたら、これも太陽撮影に使っている ASI120MMのほうがセンサーサイズも小さく、感度が高いのでこちらのほうがいいかもしれませんね。
そして鏡筒はEdgeHD800xReducer(f=1400mm)でしたが、焦点距離の組み合わせとしてガイドは大丈夫?かどうかもチェックポイントです。
【ファーストライトは失敗の連続】
晴れを願って週末遠征した神野山でファーストライト!
これまでのSXD2+Starbook10+アドバンスドユニットというデジカメだったらパソコンいらずのとても素晴らしい環境を捨てて・・。
自動導入(ステラナビゲータ)と冷却CCDカメラの制御とオートガイドを1台のパソコンで行う新しいチャレンジは、これまでとは大違いです(汗)
やはり問題はこのアプリ・・・PHDを使っている途中に、アプリが応答なしになるといった問題が発生。どうやらパソコンのモニタ(ハードディスクではない)の電源が切れるたびにPHDが止まっているようです。
そんなこともあろうかと今回はセルフパワーのUSBハブを使っていたのですが。
その影響があったのかもしれません。
ともあれモニター電源を切らない設定に変えて何とか無事動いてくれることがわかりました。
天文中年さんによれば、USBハブも使わないほうがいいとのことですので、なかなか面倒なアプリですね。そしてパソコンモニタが消せないのは、バッテリーの問題などから問題ありです。(怒)
この日は晴れるのかと思わせるGPVの予想に反して、次から次へと雲が流れる空でした。ガイド星をPHD君が見失うたびに、「ポーン ポーン」と虚しくエラー音が鳴り響くような環境で、撮影を強行しました。
【M33/さんかく座の銀河】
雲がバンバン通過してましたが、ガイドは比較的安定(もちろんガイド星ロストの時はノータッチのため、5分露出で星は動いてました)していた方かと思います。
PHDのグラフを見ても、ガイドエラーが多いのか少ないのかその辺の感覚がよくわかりませんが、雲さえ通過しなければ安定しているようです。多少の風でも大丈夫でしょうか。
撮影初めて1時間ちょっとで完全に曇ったので、撮影は途中で強制終了。
奇跡的にLRGBすべてのフレームを撮影(雲通過有含む)できたので、記念スタック&画僧処理をしました。(普段だとつかわないようなライトフレームもとにかく使いました。あとダーク撮り忘れで過去分を使いまわしたらこれも合いませんでした。。。)
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撮影データ
Title:M33
Optics:EdgeHD800 x0.7 reducer (f=1400mm/F=7.0),
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:300secx6(1x1)+RGB:300secx2(1x1)
Mount:Takahashi EM-200 Temma2 M / PHD Guiding
Date:2015/11/15 @Konoyama
そもそも、1400mmでM33を狙うという設定にミスがありですねぇ。画角に収まりませーん。そしていつものように構図が決まっていないので、中心を外しちゃってますね。
でも何とか記念撮影&アップできたので、奇跡?かもと思えてきました。
もっといろいろ使って、自由自在に操れるようになりたいです。
そして週末晴れてくれることを切に願います。
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