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2015年10月16日 (金)

夏の対象と冬の対象

10月となりまして、この時期は夕方の薄明終了とともに、天頂付近から西に傾きかけた夏の対象を名残惜しくとる・・というのと、薄明前に上ってくる冬の対象を先取りする・・という2通りの方法があると思います。

メシエ天体撮影マラソンとかをやっていたこともあって?、夏にCCD撮りたいと思っていた対象をすっかりとりそびれてしまうといった事態が発生しております。(汗)

ということですでに何度も撮影した対象ですが、この日は、EdgeHD800の直焦点2000mmで是非撮影したかったM27を撮影しました。

【M27 Dumbbel nebula/あれい星雲】

M27_20151003

合計で30分間の露出時間ですが、デジカメよりも詳細がよく写ってくれています。

惑星状星雲とかは、本当にEdgeHD800とQHY9の組み合わせで、撮るのが面白いですね。

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Opt:EdgeHD800  <f=2000mm/F=10.0>
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure:L:180secx8,R/G/B:180secX2<2x2>
Date:2015/10/03@Konoyama

この日は夜半過ぎにはすっかり雲が出てしまい撮影を終了したのですが、その直前におまけの?ように秋の散開星団メシエ天体を撮影しました。

具体的には、Celestron EdgeHD800に これ
93609universal_piggyback_mount_wit

をつけて、そこにBorg 45EDx Reducer+Kiss X2を載せて撮影です。
(この図ではカメラレンズが載ってますが)


【M34 Open Cluster in PER】

M34

ペルセウス座の散開星団です。ペルセには、hxという有名な二重星団があり見事な姿を楽しませてくれています。そして周りにもたくさんのNGC番号を持つ散開星団が・・・
でもメシエさんがカタログに追加したのはこちらのM34です。

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Opt:Borg45EDxRD  <f=228mm/F=5.0>
Camera:EOS KISS X2 ,HEUIB-ii
Exposure:120secx10 ISO1600
Date:2015/10/03@Konoyama

そしてもう一つとったのはお隣のカシオペアにある散開星団です。

【M103 Open Cluster in CAS】

M103_ps


う~ん。どちらも控えめ(地味)ですね。

実はこの周りにはもう少し大きな散開星団があって、(NGC663,659)、実際に撮った写真で見るとこんな感じです。

【NGC663,659, M103】

M103_ps_full_b

中心よりやや左にある一番大きな散開星団がNGC663です。その上がNGC659、そして右下にあるのがM103です。

右端に輝く明るい星はカシオペア座のWのδ星ですから、双眼鏡とかでここからたどると見つけやすそうですね。散開星団は観望するのが楽しそうです。

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Opt:Borg45EDxRD  <f=228mm/F=5.0>
Camera:EOS KISS X2 ,HEUIB-ii
Exposure:120secx9 ISO1600
Date:2015/10/03@Konoyama

そしてこの日には取れなかった冬の対象は次回・・・ということになりました。

☆☆☆☆☆

さて使用しているReducerはBorg7870ということで、天体写真の方々の間では青ハロが広いレデューサとして有名です。
Reducerの前に、フィルターを入れることでカラーバランスを調整できるというお話も聞いたので、heuib-iiフィルターを対物レンズとReducerの間に入れて撮影したのですが、結果は・・・ Bチャンネル超肥大化~! と残念なことに・・・。

【R・G・Bチャネル比較】

7870_2

上から、R・G・B・RGB合成と並んでます。

まあEdgeHD800+Astrodon+QHY9の組み合わせでも、Bチャネルはピント位置を大きく変えなければならないのですが、デジカメではそんな調整はできませんのでこれでは白い星がすべて青く写ってしまいます。

う~ん。このレデューサは4隅の星像はそれなりに写ってくれるだけに惜しいです。
M34やM103ではBチャネルの星を調整しておりますが、45EDとの組み合わせでは使えないという判断に至りました。
もう一つのBorg鏡筒である、71FLでのテストはできていないのでこちらは次の機会にと思っています。この組み合わせでは一応フルサイズ対応らしいです。
(焦点距離のチューブの位置は、正規の距離から4mmほど縮めるらしいです)

Borgのレデューサですが、たらちゃんからいまは使っていらっしゃらないx0.85のレデューサをお借りできたので、45ED用にはこちらで撮影をしてみようと思っています。

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コメント

ご無沙汰しております。
ご活躍、何時もBlogで拝見しため息をついております。
どうしても、厄介じゃないので玄関前の観測になりますが、先日EdgeHD800ノーマルで、M27を撮りました。
大きく写ってびっくりしました。
星雲の中が透けて見えて。
でも、くろさんのM27は、細部まで良く写ってますね。
来月で天体観測オヤジ1周年になります。(汗)

投稿: オヤジ | 2015年10月16日 (金) 17時12分

おやじさん

コメントありがとうございます。
2000mmは単焦点とは別世界ですよね。ブログを拝見しましたが、ちょっとした風やケーブルの揺れで星が動きますし、私の場合は原因が突き止められてないのですが、オフアキでガイドをしていても少しずつ星が流れてしまいます。
極軸やバランスとかちゃんと合わせているつもりでも、、、
ただ星雲や銀河の詳細な姿をみるのが楽しいです。

投稿: くろ | 2015年10月16日 (金) 20時14分

やっぱり、冷却CCDはデジカメより高精細ですね。
私も同じEdgeHD800 2000mm直焦点ASTRO60Dでチャレンジしましたが星雲の内部の細かい部分は冷却CCDに及びませんね。

http://tenmontyu2.exblog.jp/22314888/

まあ、デジカメとしては健闘していると自分では思っていますが、客観的にみると・・・ですね。

まあ、唯一誇れるのは2000mmでもそこそこガイドが安定している点だけかなぁ。
でも2000mmの世界は面白いですね。
対象は惑星状星雲 球状星団 小銀河 に成りますが
居の編の対象は沢山あるので、短い焦点の機材で撮りつくしても、こちらの方は早々尽きることが無いですね。

遠征宜しく御願いいたします。

投稿: 天文中年 | 2015年10月16日 (金) 21時29分

天文中年さん

コメントをいただいていながら、レスが・・・(汗)
お目にかかっている頻度のほうが高そうです(笑)

いつも長距離や風が吹いていてもガイドが比較的安定していて、素晴らしいなぁと作品を拝見しております。そして今度は、すごい新兵器を導入されるとのことですので・・
ますます差がつきそうですね。
もうすぐ銀河団の季節がやってきますから、楽しみですね。

投稿: くろ | 2015年10月20日 (火) 22時11分

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