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2015年9月 5日 (土)

いて座の7つの球状星団

さて撮りだめしたメシエ天体の処理もようやく終わりましたので、ブログを更新します。

いて座といえば、M8.20やM16.17といった散光星雲や、先日アップした綺麗な散開星団がありますが、
なんといっても圧巻なのは合計で7つある球状星団です。
M22,M28,M54,M55,M69,M70,M75です。

今回はEDGE800にレデューサーをつけて、1400mmで撮影しました。数も多いので、デジカメEOS KISS X2でねらいます。
この時期は冷却がないとノイズがひどいことになるのですが、X2は比較的少なめなので重用してます。
以前X4で25度以上の時に撮影し、前面にわたって斜めの縞々ノイズが発生しがっかりしたことがあったので。

メシエ番号の若い順番に掲載します。

【M22/Globular cluster in Sgr】
Mag: 5.1
Size: 24 x 24 arcmin
Distanse:10600 ly
Diameter:90 ly

M22

なかなか見事な球状星団です。
南斗六星の南側にあり、50mmでとると南斗の星々より明るく見えます。

--
Opt:EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Camera:Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
Exposure:120secx4
Date:2015/07/26@Konoyama


【M28/Globular cluster in Sgr】
Mag: 6.8
Size: 11.2 x 11.2 arcmin
Distanse:18000 ly
Diameter:60 ly

M28_t3

こちらは南斗六星の南側に位置します。M22に比べると見劣りしてしまいますね。
millisecond pulsarがこのM28にあるそうです。

--
Opt:EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Camera:Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
Expposure:120secx4
Date:2015/08/22@Konoyama



【M54/Globular cluster in Sgr】
Mag:7.7
Size:9.1 x 9.1 arcmin
Distanse:87400 ly
Diameter:300 ly

M54_t3

南斗六星のお椀の部分の下にあります。実は7/26にM22と同じように薄雲の中、
悪い条件で撮影したのですが、星が全く分解できず取り直したものです。
それでもぼやっと写ってますね。
どうやら地球からの距離は8万光年以上離れているようで、M22の8倍です。
ちなみに大きさは300光年以上とこれはM13の2倍と立派な球状星団のようですね。
星の分解度合いなど見え方で距離がわかりますね。

--
Opt:EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Camera:Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
Exposure:120secx2+180secx2
Date:2015/08/22@Konoyama



【M55/Globular cluster in Sgr】
Mag:7.0
Size:19.0 x 19.0 arcmin
Distanse:17300 ly
Diameter:100 ly

M55_t

M22と並んで見た目が大きい球状星団です。
この写真は、薄雲の中南西の低空になった中、OffAxisでガイド星が見つからずノータッチでとりました。
残念ながら微光星は写ってないですね。
この星団は他のものと少し違うようで、変光星の数も少ないようです。
かなりばらけた感じは、散開星団とM11にイメージが似ていますね。

球状星団をその集中度で1から12に分けたシャプレー・ソーヤーの集中度”Shapley?Sawyer Concentration Class"
によると、このM55はクラスXI(Very loose towards the center)とかなり広がった分類に入っています。
ちなみにM54はクラスⅢ(Strong inner core of stars)と集中度が高いです。

--
Opt:EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Camera:Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
Exposure:120secx4
Date:2015/08/22@Konoyama



【M69/Globular cluster in Sgr】
Mag:7.6
Size:7.1 x 7.1 arcmin
Distanse:29700 ly
Diameter:68 ly

M69_t3

M69、M70と並んで同じ夜にメシエによって発見されたそうです。
これらは3万光年先の天の川銀河の中心部にあり、お互いは1800光年とお隣の球状星団とのことです。

--
Opt:EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Camera:Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
Exposure:120secx4
Date:2015/08/22@Konoyama



【M70/Globular cluster in Sgr】
Mag:7.9
Size:7.8 x 7.8 arcmin
Distanse:29700 ly
Diameter:68 ly

M70_t3

こちらは、M70です。
M69より見た目は小さいですね。

--

Opt:EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Camera:Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
Exposure:120secx6
Date:2015/08/22@Konoyama



【M75/Globular cluster in Sgr】
Mag:8.5
Size:6.0 x 6.0 arcmin
Distanse:67500 ly
Diameter:130 ly

M75_t

かなり遠くの大きな球状星団ですが、見た目は地味ですね。
M75は、最も集中度が高い星団はクラスIに分類されています。

--
Opt:EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Camera:Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
Exposure:120secx4
Date:2015/08/22@Konoyama

いやぁたくさんありました。ようやくアップできましたね。
調べてみるとそれぞれの球状星団には特徴があって、興味深いです。
絵的には同じような感じで面白くないのですが、球状星団の中にいって
星々を間近で見たらどんな風に見えるのでしょうか。

今回はフラットを失敗したためか、背景がマダラになってしまい
補正に時間がかかりました。その割にはムラが残っておりますね。

メシエ天体増えてきました~。アルバムも更新しなきゃ。

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コメント

くろさん
やはり、球状星団は長焦点ですね~。
よく見ると、それぞれに特徴があって、奥深い対象ですが
私も、前回球状星団オンパレード撮影すると、まあ、それほど変化無いので、退屈といえば退屈ですよね。(汗)
でも、そこは目標110個制覇の為ですね。

出遅れている、私としてはあんまり差をあけられないように
頑張りたいです。

ちょっと気になるのは、一枚目のM22右上側が左と比べて星像肥大&コマ状に星が成ってますね。スケアリングというか、接続時に何かあったのでしょうか。
最近、周辺像ばかり気にしていて、ちょっと過剰反応してしまいます、すみません。m(_ _)m

私のGS200RCもそればかり気になってます。(滝汗)

しらびそ、晴れたら良いですね。
また、宜しく御願いいたします。

投稿: 天文中年 | 2015年9月 5日 (土) 22時23分

天文中年さん

いつもコメントありがとうございます。
確かに星像が乱れてますね。
スケアリングはよくわかりませんが、これはレデューサーとオフあきで撮っていて、推奨のバックフォーカスから10mm長いので、こんな風に星像が乱れてしまいます。
シンメトリーになってないのはトリミングの加減と、やはりスケアリングがずれてる?の
かなあと、、、

投稿: くろ | 2015年9月 7日 (月) 01時55分

こんばんは、くろさん、
M55は、M22とそんなに違わないくらいの大きさがありますね。高度が低い分星の数が少ないように感じます。
M75は、やぎ座に近いところにポツンとあったかと思います。

投稿: 山本 | 2015年9月 7日 (月) 23時44分

山本さん

すっかりご返信が遅くなりすみません。(≧∇≦)
ご指摘の通りなんです。
M55を撮影した時はかなりの悪条件(薄雲、低空)たったので、微光星が全く写りませんでした。
またの機会に取り直しですね〜。

投稿: くろ | 2015年9月17日 (木) 11時19分

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