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2015年9月

2015年9月28日 (月)

しらびそ高原 遠征記(Day1)

恒例?となっている、しらびそ高原での西・東天体写真ファンの集いに今年初めて参加しました。
星見屋さん憧れの土地ということで、一度は行ってみたかったところです。
いつものみなさんは金曜日の朝から移動・・とのことですが、私は午後お休みをいただきつつ事情により出発は17時ころ。途中で休憩をとりながら真っ暗な中ようやく21時に到着。。知らない土地を夜に走るのはちょっと怖いですがなんとか無事到着できました。
ハイランドしらびそさんにチェックインをして、バタバタと撮影場所であるクレーター跡を目指します。

既に現地には、たらちゃん、天文中年さん、ぐっちさん、しゃーまんさんが撮影をされていて、NOBさんやベアさんもいらっしゃっていたのでしょうか。。皆様に誘導をしていただきなんとか車をとめて撮影準備に差し掛かりました。
真っ暗な中のセットアップということもあり、準備に1時間半くらいかかってしまい(汗)夜半前にようやく撮影を開始しました。

この日のしらびそは水が滴るくらいの湿気で、空には雲が時折通りあまり良いコンディションではありませんでしたが、多少の雲にはお構いなしで撮影を続けました。
結局撮影できたのは、今年初の北アメリカペリカン星雲と、シーズン到来のすばるでした。



【NorthAmerica nebula/NGC7000 and Pelican nebula/IC5067】

Ngc7000_b2

うーん。なんかあまりパッとしないのですねぇ。途中で雲が通ったからでしょうか。
とはいえ自分の中ではベストショット?だと思います。

Blogのファイルは1MB(いまどき小さい)という制限があるので、アップした画像はかなり圧縮されてしまっております。

ただこの作品は、どれをみても、なぜか美しい~というより、パンチパーマのおばちゃんに怒られるペリカン君にしか見えないのがよくないですね(笑)

ちなみに先日星もとに参加した時にまたまた雲の中で撮影したHαをR領域の強調レイアマスクとして使用しております。
Lに合成してもよかったのかもしれませんが、すこし写した領域がずれていたので(汗)
やはりこの領域は赤色が多いことがよくわかりました。

デジカメで撮影したものもあるので、あとでカラーアシストで合成てみようかとも思っていたのですが、焦点距離がやや長く写っている領域が狭くなってしまうので合成はしておりません。それだけを処理してみて、比較しても面白そうですね。

この対象ってどんな赤色なのか? 色彩を少し調整すると雰囲気が変わります。
リファレンスを探してみるものの、いろいろな作品があり難しいです。

撮影データ
--
Opt:FSQ-85ED x QE0.73<f=328mm/F=3.8>,
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:300secx8<1x1>,
 R:240sec*2<2x2>,G:240sec*2<2x2>,B:240sec*2<2x2> 2015/09/13 @Shirabiso
 Hα:300secx8<1x1>  2015/09/21 @Rurikei



【M45/Pleiades 】

M45_b

この日のもう一つの対象は、冬の天体の代表選手でもあるM45 すばるです。
北ペリの赤色領域とはうって変わり、青く白く輝く領域が美しいです。ここはたくさんの星が生まれていまるところですね。

さてさて、こちらを撮影しているときは、雲がかなり流れていて中断を余儀なくされる状況でした。お隣で撮影したデジカメの作品を背景のRGBとして使っています。
デジカメとCCDでのダブル撮影ですが、短時間で多くの枚数を重ねられるので、効果的だと思います。
やはり暗い空ですので、周りの分子雲も写ってくれました。
BORG71FLですが、1.08のフラットナーをつけるとF6.1と少し暗めですが、HEUIB-iiフィルターをつけてとると色も自然な感じでRやBが肥大化せずよく写ってくれました。
(輝星以外のRGBの情報として使っています。)

撮影データ
--
Opt:FSQ-85ED x QE0.73<f=328mm/F=3.8>,
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure: L:300secx8,R:240sec*2<2x2>,G:240sec*2<2x2>,B:240sec*4<2x2>

Opt:BORG71FL x 1.08 flatner <f=432mm/F=6.1>,
Camera:Kiss X4 SEO-SP3,HEUIB-ii
Exposure:ISO 3200, 300secx16

2015/09/12 @Shirabiso



それにしてもすごい湿気と水蒸気で、時折雲が通過していく(あたりが真っ白になります)様子が夜でもわかり流石標高2000mの世界は違うなぁと関心をしておりました。
ただ機材が結露(というか水滴)で、かなり大変なことになっていました。
三脚と赤道儀のみ置いたままで、たらちゃんにお借りした自転車用のレインコートをグルグルにまいて、そのままハイランドしらびそへ戻りました。
昨夜チェックインしていたので、朝一番にお風呂で暖まった後、おいしい朝食をいただきそのままお布団でおやすみなさい~!

2日目へ続く。。。

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2015年9月23日 (水)

M15-M2-M30 南中トリオ+α

シルバーウィークになってようやくたまった画像処理とブログの更新を進めております。

夏から秋にかけて見える球状星団を網羅したのですが、この3つの球状星団は、南中時刻がほぼ一緒で、観望中も上から、M15をみて、南下してM2そしてM30とみることができます。先週しらびそに遠征した時には、シバさんのドブソニアンで拝見をしました。
(そのときは、M30から北上しました)

【M15/Globular cluster in Peg】

M15_t2

これが一番大きく見事ですね。観望の折には最後に撮っておくのが正解のようです。
赤色っぽい星がたくさん見えていますね。変光星が多くて有名な星団のようです。シャプレー・ソーヤーの集中度分類ではⅣとなり"Intermediate rich concentrations"だそうです。

--
EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
120secx10
Date:2015/07/26@Konoyama



【M2/Globular cluster in Aqr】

M2_t2

こちらも大きな球状星団です。M15と見た目が良く似ています。。こちらは中心部にかなり密集した領域があるようです。集中度はⅡとかなり集まっている分類になっていますね。"Dense central concentration"とのことです。
なぜメシエさんはこの対象を2番目に選んだのか?と思うと不思議な感じがします。
M1から少し離れていますしね。発見したメシエには、星雲に見えたようです。

--
EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
120secx6
Date:2015/07/26@Konoyama



【M30/Globular cluster in Cap】

M30t2

3つ目は山羊座の球状星団です。ほかの2つに比べるとちっちゃくてやや見劣りがしてしまいますね。
写真でみても星がまばらです(汗)

--
EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
120secx6
Date:2015/07/26@Konoyama


南中トリオは、ちょうど今なら21時ころに南に並んで見えています。

Photo

観望するのにはちょうどいい時期ですね。。



【M56/Globular cluster in Lyr】

M56_t

夏の散開星団最後は、こと座のM56です。こと座にはこのM56と有名なM57の2つのメシエ天体があります。
こちらは、M57に比べると大きいのでしょうが、球状星団を並べるとあまり特徴がないですね。
以前撮影したものは、FSQ85x1.5だったので、長焦点で取り直しました。

--
EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
120secx4
Date:2015/08/22@Konoyama



【M11/Open cluster in Sct】

M11_t2

こちらはおまけです。せっかくなので、M11も長焦点で狙いました。
球状星団と変わらないくらいの星の密集度合がよくわかります。
ちっちゃな双眼鏡で見てもその存在がわかりますし、ドブソニアンでのぞくと迫力がありますね。

--
EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
120secx1+180secx2
Date:2015/08/22@Konoyama


8/22分の作品は、どうやらRDをつけて撮影したのですが、最適なバックフォーカスより10mm近く長めだったためか、周辺の星が伸びてピントも甘いです。
オフアキのシステムを修正したほうがよさそうですね。
天文中年さんお勧めのシステムを教えていただいたので、次回はそれで試したいです。ようやく8月分の処理が終わったので、次回は9月始めにいったしらびそ高原遠征の作品をアップできそうです。

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2015年9月17日 (木)

夏のちっこい?メシエ天体(M57 , M76)

なかなかブログの更新が進まず(汗)ですが、これまた先月に撮った惑星状星雲2種です。
当日は神野山のなかでも稀に見る?いい空で、透明度、シーイングとも夜半までは素晴らしかったです。

【M57,Ring nebula /リング星雲】

M57

中央部をトリミング

これは是非冷却CCDで2000mmで撮りたかった対象です。
デジカメでは見えなかったリングの内側を斜めに走る線や、内側の白い模様が見えています。
期待以上に写ってくれただけに、星が卵型になってしまったのが残念です。
この日は少し風が吹いていたこともあるのですが、
時折何をやってもこんな風にしか映らないことがあるので、極軸がずれてるのか、バランスが悪いのか、風が原因なのか、真の原因がわかっておりません。(どれも原因のような気がします)

--
Title:M57 Ring nebula
Opt:EdgeHD800 <f=2000mm/F=10.0>
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure:L:240secx5,R/G/B:180secX2<2x2>,Ha240secx2
Date:2015/08/22@Konoyama



【M76,Little Dumbbell nebula / 小あれい星雲】

M76_pst

こちらは、無謀にもフードをはずして撮影したおかげか、風の影響も少なく
星が円く写ってくれました。

ただ残念ながら夜半過ぎに雲がでてきてしまったことや撮影中にちょっとミスをしたので、
十分な露出時間を確保することができませんでした。
無理やりLRGBを合成しましたが、こちらは追加の露出がいりそうですね。

--
Title:M76 little Dumbbell nebula
Opt:EdgeHD800  <f=2000mm/F=10.0>
Camera:QHY9,Astrodon Tru-Balance
Exposure:L:240secx2,R/G/B:180secX1<2x2>,Ha240secx1
Date:2015/08/22@Konoyama

じっくりとると面白い2つの対象ですが、いつものように短時間での撮影になって
しまいました。
タイミングを見て追加で撮影したいです。

9月に入って遠征をしたのですが、その記録にいつたどりつくか・・・

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2015年9月 5日 (土)

いて座の7つの球状星団

さて撮りだめしたメシエ天体の処理もようやく終わりましたので、ブログを更新します。

いて座といえば、M8.20やM16.17といった散光星雲や、先日アップした綺麗な散開星団がありますが、
なんといっても圧巻なのは合計で7つある球状星団です。
M22,M28,M54,M55,M69,M70,M75です。

今回はEDGE800にレデューサーをつけて、1400mmで撮影しました。数も多いので、デジカメEOS KISS X2でねらいます。
この時期は冷却がないとノイズがひどいことになるのですが、X2は比較的少なめなので重用してます。
以前X4で25度以上の時に撮影し、前面にわたって斜めの縞々ノイズが発生しがっかりしたことがあったので。

メシエ番号の若い順番に掲載します。

【M22/Globular cluster in Sgr】
Mag: 5.1
Size: 24 x 24 arcmin
Distanse:10600 ly
Diameter:90 ly

M22

なかなか見事な球状星団です。
南斗六星の南側にあり、50mmでとると南斗の星々より明るく見えます。

--
Opt:EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Camera:Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
Exposure:120secx4
Date:2015/07/26@Konoyama


【M28/Globular cluster in Sgr】
Mag: 6.8
Size: 11.2 x 11.2 arcmin
Distanse:18000 ly
Diameter:60 ly

M28_t3

こちらは南斗六星の南側に位置します。M22に比べると見劣りしてしまいますね。
millisecond pulsarがこのM28にあるそうです。

--
Opt:EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Camera:Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
Expposure:120secx4
Date:2015/08/22@Konoyama



【M54/Globular cluster in Sgr】
Mag:7.7
Size:9.1 x 9.1 arcmin
Distanse:87400 ly
Diameter:300 ly

M54_t3

南斗六星のお椀の部分の下にあります。実は7/26にM22と同じように薄雲の中、
悪い条件で撮影したのですが、星が全く分解できず取り直したものです。
それでもぼやっと写ってますね。
どうやら地球からの距離は8万光年以上離れているようで、M22の8倍です。
ちなみに大きさは300光年以上とこれはM13の2倍と立派な球状星団のようですね。
星の分解度合いなど見え方で距離がわかりますね。

--
Opt:EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Camera:Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
Exposure:120secx2+180secx2
Date:2015/08/22@Konoyama



【M55/Globular cluster in Sgr】
Mag:7.0
Size:19.0 x 19.0 arcmin
Distanse:17300 ly
Diameter:100 ly

M55_t

M22と並んで見た目が大きい球状星団です。
この写真は、薄雲の中南西の低空になった中、OffAxisでガイド星が見つからずノータッチでとりました。
残念ながら微光星は写ってないですね。
この星団は他のものと少し違うようで、変光星の数も少ないようです。
かなりばらけた感じは、散開星団とM11にイメージが似ていますね。

球状星団をその集中度で1から12に分けたシャプレー・ソーヤーの集中度”Shapley?Sawyer Concentration Class"
によると、このM55はクラスXI(Very loose towards the center)とかなり広がった分類に入っています。
ちなみにM54はクラスⅢ(Strong inner core of stars)と集中度が高いです。

--
Opt:EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Camera:Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
Exposure:120secx4
Date:2015/08/22@Konoyama



【M69/Globular cluster in Sgr】
Mag:7.6
Size:7.1 x 7.1 arcmin
Distanse:29700 ly
Diameter:68 ly

M69_t3

M69、M70と並んで同じ夜にメシエによって発見されたそうです。
これらは3万光年先の天の川銀河の中心部にあり、お互いは1800光年とお隣の球状星団とのことです。

--
Opt:EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Camera:Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
Exposure:120secx4
Date:2015/08/22@Konoyama



【M70/Globular cluster in Sgr】
Mag:7.9
Size:7.8 x 7.8 arcmin
Distanse:29700 ly
Diameter:68 ly

M70_t3

こちらは、M70です。
M69より見た目は小さいですね。

--

Opt:EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Camera:Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
Exposure:120secx6
Date:2015/08/22@Konoyama



【M75/Globular cluster in Sgr】
Mag:8.5
Size:6.0 x 6.0 arcmin
Distanse:67500 ly
Diameter:130 ly

M75_t

かなり遠くの大きな球状星団ですが、見た目は地味ですね。
M75は、最も集中度が高い星団はクラスIに分類されています。

--
Opt:EdgeHD800 x RD0.7 <f=1400mm/F=7.0>
Camera:Kiss X2 ISO1600, HEUIB-II
Exposure:120secx4
Date:2015/08/22@Konoyama

いやぁたくさんありました。ようやくアップできましたね。
調べてみるとそれぞれの球状星団には特徴があって、興味深いです。
絵的には同じような感じで面白くないのですが、球状星団の中にいって
星々を間近で見たらどんな風に見えるのでしょうか。

今回はフラットを失敗したためか、背景がマダラになってしまい
補正に時間がかかりました。その割にはムラが残っておりますね。

メシエ天体増えてきました~。アルバムも更新しなきゃ。

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