FSQ-85ED Extenderとフォーカサー デビュー
随分前に入手をしていたのですが、FSQ-85ED用の1.5倍エクステンダーとK-Astecの頒布品であるフォーカサーをようやく接続し初めて使うことになりました(汗)
この日は新月期ですが土曜日の予報は曇り、4月は皆既月食週から曇り続きで、星取に行けずこのままでは、4月は坊主?となりかねないので、金曜日に遠征です。
結局家を出られるのが20時30分となりますので、ここは近場の神野山へ。
天文中年さんが既に薄明前に到着されていたみたいなので、なんとか22時につけるかな。。と思いながら車で移動です。
この日はたらちゃん、ぐっちさん、ベアさんは高野辻ヘリポートに行くとのことで、Markunさんは御杖と皆さん目的と撮影地がそれぞれ違ってました。
ということで無事予定通り22時過ぎに到着しセットアップ開始です。45分くらいで終えたいと思っていたのですが。時間がかかります。。
初めてのフォーカサーやCCDカメラとデジカメ2台で撮影するため、ガイド鏡も含めて3台同架にトライです。何だかんだで手こずっていて、究極はピント合わせができない。。
以前から悩んではいたのですが、バーチノフマスクをつけてみると綺麗な線が出ているように見えても、撮影すると超ボケボケ・・
QHY9のシャッターがカッチャンカッチャンと虚しく(うるさく)響く中、1時間近く格闘してました。
そもそもわかっていなかったのは、Liveで連続表示させても、画像は変わらないんですね。これまでは結構勘に頼っていて、デジカメでもフォーカスを動きで合わせる(だんだんと星が小さくなり、ちょっと赤く変わる前・・)で合わせるのが好きだったのですが、その方式は通用しません。
フォーカサーはすごく小さな単位で調整ができるみたいですが、使いこなせていない状態ですね。結局撮影できたのは0時からとなり、一つ目撮りたかったM65,66を断念しました。
(ここまででかなり疲れてしまいました)
最初はへびつかい座にある銀河M83を狙います。これは南の回転花火と呼ばれる大き目のFace On銀河です。南中高度も低くむつかしい対象ですが、CCDとデジカメ2台で狙います。
300secのL画像を6枚撮り終えて、R画像に写ったあたりで、南の低空に雲が・・・。しばらく待つも切れることなく、高度がどんどん低くなり撮影終了orz...
結局R画像1枚しか撮れませんでした。。Oh my god! CCDはこんな問題が起きるんですよね。
【L画像】
FSQのお隣ではもう少し短めの焦点距離でデジカメで何枚か撮影をしていましたので、このRGBとCCDのL画像を重ねて、なんちゃってカラーアシストを試しました。
しか~し。CCDのピント合わせに気を取られていて、デジカメの方は星がドーナツ状に写っている。うっすらとしか銀河は写ってなくてあぶりだすのも困難です。Borg71FLで合計12分露光ですから、まあこんな感じ?
RGBといいながらほとんど色が出ていません。
【デジカメ画像】
L画像も微妙な写りですが、初めてのCCDとデジカメ画像を合成したので記念アップします。
【M83/The Souhern Pinwheel Galaxy/南の回転花火銀河】
CCDとデジカメは天地が逆になっていて、合成したこの写真もまたまた回転しています。(笑)
微妙な組み合わせ、銀河にも星にも色がありません。ちょっと残念な結果となりました。とはいえ追加で撮影する気力もないので(汗)、、、
ただステライメージ7のLRGB合成はとても使いやすいですね。簡単に合成してくれます。失敗は成功の基? この対象もやはりEdgeHD800で狙いたいですが、また来年~かなぁ。
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撮影データ
Opt:FSQ-85ED
x EX ED1.5<f=680mm/F=8>
Camera:QHY9,Astrodon
Tru-Balance
Exposure:L:300secx6
Opt:BORG71FL
x 1.08 flatner <f=432mm/F=6.1>
Camera:KissX2
SEO-SP3 3C,HEUIB-ii ISO 1600
Exposure:180*4
sec
Date:17/4/2015
Place:Kounoyama
続いては、おとめ座銀河団より3つのメシエ天体です。
春のメシエ銀河をたくさん撮りたい。でもできたら一つ一つの銀河の特徴がわかる大きさで・・と考えて選んだのが680mmです。
EdgeHD800<f=2023mm/F=10>の直焦点でとると1対象1時間~2時間だし、おとめ座にある銀河を撮るだけでも何年もかかりそう。。
でも300mmとかで撮影した銀河は小さすぎて模様が見えないので、その間くらいの焦点距離で試してみました。
結果は・・・これまた期待した結果とは違ってました。露出時間は40分弱で、流石に短いみたいです。(大汗)
【M58 M89 M90/Virgo Galaxies/おとめ座の銀河たち】
撮影データ
Opt:FSQ-85ED
x EX ED1.5<f=680mm/F=8>
Camera:QHY9,Astrodon
Tru-Balance
Exposure:L:300secx6
R/G/B:180sec*1<2x2>
Date:17/4/2015
Place:Kounoyama
最後はへび座にあるM5 球状星団です。
春は銀河の後には球状星団がたくさん見えてきて、M3やM13あたりが大きくて有名ですし、ぐっと南まで行けばオメガ星団とかもあります。
このM5は北天明るさNo.1?らしい球状星団です。
【M5/Globular cluster in Serpens/へび座の球状星団】
球状星団を撮ったのは特大のオメガ星団(2000mm)を撮って以来ですが、FSQ85だとよく写ってくれますね。L5分2枚 RGB3分ずつのお気軽撮影でした。
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撮影データ
Opt:FSQ-85ED
x EX ED1.5<f=680mm/F=8>
Camera:QHY9,Astrodon
Tru-Balance
Exposure:L:300secx2
R/G/B:180sec*1<2x2>
Date:17/4/2015
Place:Kounoyama
ご一緒した天文中年さんには、何度もあたたかいお茶をいただき、ありがとうございました。全く余裕がなくていろいろお話をしたいことがあったのに・・
懲りずに次回よろしくお願いします。今回はいろいろと予定通りにいかないことばかりでしたが、メシエ天体を5つ新たに撮影できたのでよしとして、失敗は次回に生かしたいです。
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