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2015年3月

2015年3月31日 (火)

M51 / Whirlpool Galaxy by QHY9 @曽爾高原

QHY9のセカンドライト?は、曽爾高原でのM51です。

3月の新月期は、天気の予報もよくいつもの皆さんと2夜連続の計画を立てて初日は曽爾高原になりました。

春の観光シーズンというのもあってか、市内は車が大渋滞で、抜けるのが大変でした。
ようやく現地に着いたのは19時半頃でした。
さてどんな空?と見上げたら、なんと一面の雲(というか、霧?)で、星がほとんど見えません。途中は晴れているように見えたので、「この山あたりだけガスっているのでは?
という疑いが。。。」GPVは真っ黒なので、そのうち晴れるかな。ということでまったりと設営を始めました。

後でわかったのですが、この日は近畿地区はいずこもガスが出ていたようで、全体的に眠い空だったようです。

一瞬晴れたすきを狙って極軸を合わせます。
ただ待てど暮らせど?空は晴れず、ぐっちさんの焼きそばをいただいたり、ベアさんのお汁粉をいただいたりしている間に、時間は過ぎていきます。
かなり湿度が高く、鏡筒はすごい結露です。
鏡が曇らないように蓋をして、さらにヒーターを入れたりして星待ちです。
天文中年さんは、RCの主鏡が曇られたみたいで、ドライヤーで乾かされていました。

ようやく、夜半近くになり晴れてきました。
この日は時間もないので、M51に絞って撮影をしました。
撮影を開始したのは、午前0時からです。

QHY9のgainとoffsetの設定ですが、先日hanaさんにコメントを頂いて、ファーストライトの時は、ちょっとgainを高めに設定していたと思い今回は
gain=3 offset=125としていざ撮影です。(そのままの値を拝借してますね~(汗)


【M51 / Whirlpool Galaxy】

M51_new_l_rgb2pssi

撮影データ:
Title:M51 / Whirlpool Galaxy
Opt:EDGE HD 800 <f=2023mm/F=10>
Guide:Off-axis guider
Camera:QHY9
Filter:Astrodon Tru-Balance e
Exposure:L:360x21sec ,R/G/B:360*4sec<2x2>
Date:21/3/2015 , @Sonikogen


さてさて、前回は全く歯が立たなかった?DarkおよびFlatの処理ですが、今回はオーロラパネルを車の窓に張るスモークをつかって減光し、1秒以上の時間をかけて撮影できるようにしてみました。
ダークについては、撮影データを読み込んだ後、いったんライトフレームのレベル調整を追い込んでからダークを引いたところ、銀河が消えることはなくダーク処理ができました。
(ダークファイルについて演算処理で減算してトライしましたが、こちらではうまくノイズを消すことができませんでした)
若干L画像やRGB画像にノイズのピクセルが残っていますが、何もしないよりは採れているような印象です。

フラットについても処理してみましたが・・・
結果はRGBごとにある色ムラは残り、周辺減光の過補正は無くなったようですが、バックグランドはムラムラ状態のため、Photoshopでカブリ補正を何度もかけることになりました。

彩度を100で強調すると、バイアスの模様のようなR/G/B色とりどりの点々が画面いっぱいに表示されて。バイアスの処理をしていないのが原因かわかりませんが、この色ムラは、フラット処理ではとり切れず全体のレベルを落として消している感じになっています。

【合成後のRGBを彩度100%にしてレベルを上げると・・】

M51_lrgb20150322


まだまだ分からないことだらけですが、今度はバイアスの撮影もしてみようかと思っています。バイアスの処理ってステライメージではできなかったような気が・・・
CCDStackとか必要になりそうですね(汗)

4/1 画像を少しコントラストをつけて差し替えて見ました。

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2015年3月18日 (水)

QHY9 with Astrodon Tru-Balance ファーストライト 

長らく更新を怠っていましたが・・・遂に禁断の冷やし中華を購入してしまいました。

QHY9+Astrodon Tru-Balanceフィルター(LRGB)です。
今回は天文ハウストミタさんのお得?なFWセットでの購入です。

【BabyQにつないでみたらこんな感じ】

Photo

【QHY9とフィルターホイールCFW2S】

2


【ベランダでEDGE800に載せてみたところ】

3


いつもの神野山星見隊の皆様からは、「財布のがま口が壊れてるんじゃない?」と心配されてしまいました。
ただ、ノイズ問題は切実なので、冷却EOSにするかどうか迷ったのですが。。。
「どうせ何時間もかけて1対象を撮るようなスタイルで行くなら、やはりモノクロ冷却CCDかな。。」と思い今のAPS-Cに画角が近く、比較的リーズナブルで入手できそうなこちらのタイプに決めました。

他にもがま口壊れ気味のかたもいらっしゃるので、いっそうのこと「神野山がま口壊れ隊」と名乗ってもいいのでは(爆)と思っています。

さっそくセットアップしながら、いろいろなものの使い方を理解していきます。
フィルターホイールの制御と撮影は、まずは無料で添付されてくるEZCAPというソフトで試すこととしました。ASCOM経由でMaxIm DL なども接続可能みたいですが、それは今後の課題となりそうです。

そして先週末は薄曇りの中神野山に強硬撮影へ・・

この日は同じくRC鏡筒のファーストライトだった天文中年さんや、冷却CCDやありとあらゆる鏡筒を使いこなされているMarkunさんもご一緒させていただき、いろいろとお話を聞くことができました。
また現地に着くと、久しぶり(今年初?)のシゲボンさんや家族で立ち寄った(?)たらちゃんにもお目にかかることができました。

ということで、この日は天気予報は22時から曇り、月も夜半過ぎに出そうということで、早くから撮影がはじめられそうな銀河であるしし座のNGC2903を狙いました。
風はなく、いきなり難易度は高い?と思ったオフアキでのガイドはうまくできたようです。

ただ初めての冷却CCDカメラ、ピントやGain/Offsetの設定や撮影時間、ダークや
フラット撮影など分からないことが多くあり、前途多難(?)なファーストライトとなりました。

この日の神野山は透明度がかなり悪く、3等星がやっと見えるくらいの空でした。そして23時を過ぎるとすっかり雲が出てきて、撮影終了となりました。

【NGC2903 / barred spiral galaxy With QHY9 】

Ngc2903_qhy9_201503147


Markunさんに、撮影時間やダークフラットのことを根掘り葉掘り?聞いてためしてみたのですが、

 ライトフレーム-ダークフレーム = 銀河が消えた!!

ということで、ダークファイルで過補正となっていたようです。
ダークがあってなかったのではといわれていますが、ノイズもほとんどなかったのでまずはそのまま処理をしました。

なおフラットフレームについても、一応現地で撮影をしたのですが「全く!」あっていなかったようで、こちらも処理をするとライトフレームが過補正されてしまうので、対応が必要です。

ということで今回の写真はダーク・フラット処理なしです。

これからいろいろと調べたり覚えることが多そうですね。


--
Titel:NGC2903 / barred spiral galaxy
Scope:EDGE HD 800 <f=2023mm/F=10>
Camera:QHY9 
Filter:Astrodon Tru-Balanceフィルター(LRGB)
Guide:Celestron OffAxisGuider+Watec 910H
Exposure:L:360x12sec R/G/B:360*2sec<2x2>
Date:14/3/2015 , @Konoyama

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