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2015年2月21日 (土)

EDGE HD800x0.7レデューサでのオフアキ撮影

先週末はまだ下弦の月があるものの天気もよさそう~。とのことでいつもの皆さんと星撮に出撃です。
たらちゃん、天文中年さんとも相談のうえ、南が暗いという御杖方面で計画します。お二人は昼一番に移動開始で早々に現地入りされてました。
遅れて私も合流すべく、今回は新名神の三重まわりで移動してました。
現地のレポートが届くと「すごい風・・」とのこと。GPVでは御杖付近は青色の→で夜半までは5~6m/sの予報です。

名張についたあたりで、「どうされますか?」と聞いたところ、「風がましな曽爾高原へ移動」となりましたので私も途中から行先変更です。
この日は昨晩から降った雪が、峠などの道の横に残る条件でしたが、青蓮寺湖方面から近づくとどんどんと道が怪しくなっていきます。日陰などはまだ道に雪が残っている状況でしたのでゆっくりと向かいます。
そうすると現地より、「キャンプ場に上がる道で、車が登らず立ち往生~」との一報が、ふもとのお亀之湯で待機していたら、皆さん疲れ切った表情で戻ってこられました。どうやら途中でノーマルタイヤの車がいたようで(星取仲間ではない方です)、上がりきることができず途中で止まりそのまま下がりながら側道の溝に落ちてしまったようです。それを皆さんが助けようとしたところ、車を止めたためにそれ以上前に進むことができず、キャンプ場へ行くのを断念。側道に落ちた車などは、現地の方々の助けがあって皆さん無事で戻ってこれたようです。よかったです。。

そして、最終的にはいつもの神野山に1時間かけて戻り、到着は19時を回ってました。これまた途中で引き返されたベアさんと、滋賀からN村さんもすでにいらっしゃいました。

と前置きが長くなりましたが・・・
慌てて機材をセットアップし、この日は大きなトラブルなく準備が整いました。
まずは西に傾き始めているオリオン座の馬頭星雲を狙います。
この日はEDGE HD800+0.7専用レデューサで、純正のオフアキを無理やりつないでの撮影です。
先日撮影した時は、レデューサがあったためかガイド星がほとんど見つからず断念したシステムですが、今回はガイドカメラの前に0.5xのレデューサをつけて、オフアキのプリズムを1mmほど下げてトライしました。
ガイド鏡のピント合わせのため、オフアキのカメラ側に6mmの延長筒を入れざるを得なく、最適なバックフォーカスがレデューサ―から106mmという中で、プラス15mmとなる121mmで撮影しました。今回の撮影の課題は以下の3つです。

【EDGE HD800 x 純正Reducer x 純正OffAxis 撮影時の課題】
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課題1:ガイド星は見つかるか?
課題2:バックフォーカスが伸びた影響で、周辺の星像はどうなるか?
課題3:プリズムを下げたためのケラレの影響は?


まず課題1ですが、今回は馬頭星雲・しし座のトリオ銀河・M101を撮影しましたが、なんとか見つけることができました。ガイド星がやや伸びていびつな形となっていましたが、オフアキを回転して探すような形となりました。(直焦点でも同じ?)回転をしていると片ボケが起きてしまう原因となりそうですが、こればかりはきっちりとねじ止めするくらいしかなさそうです。

課題2ですが、結論からするとやはり周辺はかなり星が流れてしまうようです。
いまはシュミカセ→M42の接続は純正よりも短いアダプタを使っていますがこれ以上の短縮は難しそうですね。RDがないとF10なので暗いですよね。RDをつけていた場合でも、親子亀や並列方式ではオートガイドが決まった体験がほとんどないので(泣)、なんとかオフアキで使ってみたいと思っています。

課題3は見事ケラレが発生しましたが、フラット処理で問題なくなっているみたいです。今回は対象を変えるたびにオフアキを回転させることになりましたので1対象の撮影を終えるごとに、こっそり?とAurora flatted pannelを使って32枚ほどフラットを撮影していました。(サイズぴったりで周りに光も漏れないので)スカイフラットとかだとこうはいかないでしょうから、このドイツ直輸入のパネルをとても重用することになりそうです。


【フラット処理前(上)・フラット処理後(下)】

Photo

周辺減光や右下にあるプリズムのケラレはうまく消えてくれたようです。
ただガイド星を探すために、オフアキのプリズムを回転しますので、1対象ごとにフラットを撮らなければいけないので、忘れてしまいそうです(汗)


さて、今回の1対象目は馬頭星雲です。

【オリオン座馬頭星雲付近・Horsehead nebula /IC434】

Ps4blog

一度とってみたかった馬頭アップですが、EDGE HD800だとはみ出しますね。
シャープな画像は期待できないですが、もっと暗い空でじっくりとると面白そうな対象です。時間が合えば燃える木のアップも狙いたいですね。

撮影データ
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Camera:KissX2 SEO-SP 3PC
Opt:EDGE HD 800x0.7 reducer <f=1400mm/F=7>,
Mount:Vixen SXD2
Filter:HEUIB-ii<FF> ,
Exposure:ISO1600 ,360sec x 15
Date:14/02/2015 , @Konoyama
Processing:RAP2,StellaImage7,PhotoShopCS6



【しし座のトリオ銀河 Leo Galaxies M65, M66 & NGC 3628,】

M65_66_ngc3628xblg

2つ目はしし座のトリオ銀河です。
流石に1400mmではいっぱいいっぱいに広がってしまい、星像が伸び伸びの端っこに銀河が配置されてしまいました。取り始めたものの、5分×8枚で撮影強制終了です。この対象ならBabyQxエクステンダーあたりで狙うのがよさそうです。

撮影データ
----
Camera:KissX4 新改造
Opt:EDGE HD 800x0.7 reducer <f=1400mm/F=7>,
Mount:Vixen SXD2
Filter:HEUIB-ii<FF> ,
Exposure:ISO3200 ,300sec x 8
Date:14/02/2015 , @Konoyama
Processing:RAP2,StellaImage7,PhotoShopCS6


【回転花火銀河 Pinwheel Galaxy / M101】

M101_20150214blog

最後はおおぐま座の回転花火です。
この対象を撮るころには、風が強くなり時折突風が。。。
映し出される星像は土星のような形を描いてたりと、かなり厳しい状況です。
前回のすさみでとった時の再現です。そして懲りずにフードを撮って撮影をしました。(すさみの再現?)

撮影データ
----
Camera:KissX4 新改造
Opt:EDGE HD 800x0.7 reducer <f=1400mm/F=7>,
Mount:Vixen SXD2
Filter:HEUIB-ii<FF> ,
Exposure:ISO3200 ,300sec x 25
Date:14/02/2015 , @Konoyama
Processing:RAP2,StellaImage7,PhotoShopCS6

と移動距離だけが長い?遠征となりましたが、安定の神野山ですね。途中の道も凍ることなく、少しだけ雲が出ていた時間帯がありましたが、流石です。

この日は、aguiさんやシバさん大和さんや、御杖村から曽爾高原経由で神野山に移動されたお二方(Iさんと?? すみませんハンドルネームがわかりません)もいらして、とても賑やかな撮影となりました。

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コメント

先々週はお疲れさまでした。

アレだけ走るのなら、八塔寺に行けばよかったですね。(笑)
先日、神野山でお会いした、しゃあまんさんは八塔寺に行かれて、風も無く天気も良く、沢山の方が来ていたと仰ってましたね。

EDGE HD 800x0.7 reducer による作品どれもすばらしいですね。3作品とも甲乙付けがたいですが、回転花火が
やっぱり私的には羨ましいくらい良いですね。
私が撮影したのは、枚数が足りなくて、腕の部分がざらついてイマイチです。

次回の遠征ではくろさんも新兵器投入でしょうし、私も
ショボイですが新兵器の投入というか、テストですね。
新兵器のRCはバイザックやC8と同口径ですが、F8なので
直焦点でも1624mmでちょっと短めと言うか明るめです。
先にこの鏡筒用のレデューサーを持ってますので、レデューサーつけると1218mmF6とこの手の鏡筒では明るい
方に成るので、従来より単時間での枚数確保が出来ると
ことに期待してます。
まあ、接眼部がクレイフォードなんでこの辺の改良にまた一苦労させられそうですが・・(汗)

くろさんの新兵器も非常に楽しみですね。
撮影の度にグレードアップされている作品群に何時も驚いてばかりです。
あまり、私を置いて行かないでくださいm(_ _)m (爆)

また、遠征で宜しくお願いいたします。

投稿: 天文中年 | 2015年2月22日 (日) 07時15分

天文中年さん

コメントありがとうございます。そしてこの日はお疲れ様でした~。本当に八塔寺にいけるくらい走りましたよね。一人だととても無理ですが、皆さんとご一緒できるので安心です。

そして、天文中年さんのRCも楽しみです。口径20cmを超えるシュミカセだとどの方式にどんな特徴があってとかあまりわかっていないのですが、RCは周辺の星像がかなりいいみたいですね。
天体写真はいい空で撮影するのが一番だとおもいますが、機材をうまく使えるかどうかや画像処理でずいぶん変わってくるなぁと痛感しています。
天文中年さんこそ、去年の頃とは撮影のスタイルや画像処理の技術などずいぶんと変わられたように思います。(着手からリリースまでの速さは相変わらず凄いですが)
私が申し上げるのもおこがましい?ですが、ブログとかでも拝見するたびにいい作品が仕上がっているなぁと思っております。

これからもどんどんいろんな対象を撮りたいので引き続きよろしくお願いします。

投稿: くろ | 2015年2月22日 (日) 08時32分

くろさん、こんにちは。
一晩に3対象ですか、手際が良いですね。
作品を拝見する限りではこのシステムも十分いけますね。
それにしても一コマにかける時間が短いのが羨ましい。
やっぱり作品をなめらかに仕上げるには最低十数枚は必要ですもんね。
HEUIBで撮れるのもメリットの一つなのでしょうね。
ちなみに撮影中は何度くらいなのでしょう?
先日息子をスキーに連れて行った時に、山梨の現地に夜半に着いたので
ポタ赤で撮影しようかと思いましたが、外はマイナス10度以下で
風もびゅうびゅう吹いており、三脚を持つ手もいくらももたず、
数枚星景を撮っただけで車に逃げ込みました。

投稿: ryojin | 2015年2月22日 (日) 09時49分

ryojinさん

コメントありがとうございます。
私がよく行く神野山では、年末には−5度くらいになってましたが、この日は0度くらいたったと思います。もっと標高の高いところだとー10度とかは行きそうですね。
実は今週末は氷点下で湿度も高くて、望遠鏡前方のcorrector plateが凍結してました。(泣)
デジカメのノイズが減るのはいいですが、寒すぎると辛いですね。

投稿: くろ | 2015年2月23日 (月) 08時19分

こんにちは、くろさん、
もう暫くは、春の系外銀河のシーズンが続きますね。
先々週は最寄りの山里で、数多くの系外銀河を25㎝ドブ
ソニアンで観望してきました。
その時は北風が強くて寒かったですが、深宇宙を自分の眼
で見るのは、久し振りもあって楽しかったです。

投稿: 山本 | 2015年2月23日 (月) 11時54分

山本さん

こんにちは。花粉の襲来?とともに春のdeepskyシーズンですね。
銀河の観望もとても魅力的ですね。
私は撮影機器しか持たないので、ご一緒させていただいた方に、ドブソニアンとかでいろいろな天体をみせていただいたときは、感動しました。
次は銀河をみたいです。

投稿: くろ | 2015年2月24日 (火) 07時57分

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