謹賀新年
皆様あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
年末は大阪で開かれた画像処理のライブセッションに参加してきました。
関西のみならず北は北海道から南は九州から多数の方が参加されていて、よっちゃんさん、近江商人さん、Shoshiさんの講演と龍之介さんの素晴らしい解説を熱心に聴講されていました。
とてもエキサイティングな体験で、まだまだ知らないことが多いなぁと痛感しましたが、DVDを見て画像処理のスキルアップを図りたいですね。
開場には60人近いかたが来られてましたが、なんと紅一点!? もう少し女性の天体写真マニアが増えるとうれしいです。
【ライブセッション】
ライブセッション終了後のワンコイン交流会では、いろいろな方と交流することができて本当に良かったです。記念によっちゃんさんと写真を撮っていただきました。
そのあと天満橋近くのお店で夕食をとりました。いつものたらちゃん、かなたさん、ぐっちさんと共に、おりおんさん、あとお二方(すみませんお名前をちゃんとお聞きしておりませんでした(汗))とご一緒しました。
そしてこの日は、そのまま神野山へGo!ということで、他の皆さんに半ば呆れられながら?イザ移動です。すでに天文中年さんは到着されているとのことでしたが、1時間ちょっとで到着しました。この日はライブセッションに参加されていたMarkunさんも撮影に来られてました。お二方には暖かい紅茶を何杯もいただきました。
-5度という極寒の中何とかなりきることができ本当にありがとうございました。
今回の目的は新たな新兵器となったWatec910HXを使ってのEdgeHD800オフアキ撮影です。これまで使っていた902H2を協栄産業大阪さんに下取りしてもらい感度の高い910HXを導入しました。以前のブログに書いていた通り、902H2ではシャッタースピードが調整できずStarbook10の画面には星がほとんど入らないため一時期オフアキを断念していましたが、さてどうなることか・・
【Watec 910HX+0.8 reducer】
【CelestronのOffAxisと接続】
オフアキはそのままカメラを指すとピントが出ないので、フランジを5mmほど長くして、CCD側には0.5倍のレデューサをつけました。
Edgeと持ち出したのは半年ぶり?くらいなので、セットアップにずいぶん時間を要してしまいました。
ファーストライトはM1です。オフアキもセットしてピントを合わせたら・・おおぉStarbook10にたくさんの星が入っているではありませんか。M1を狙ったためか周りに星が多く、Exposureをx4にするだけでガイド星がたくさん見えています。
【The Crab Nebula/M1】
撮影データ
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Title:The Crab Nebula/M1
Camera:KissX4 Modified,
Opt:Edge HD 800<f=2032mm/F=10>
Mount:Vixen SXD2 auto guided by advanced unit
AutoGuide:Starbook10 AdvancedUnit/Watec 910HX
Filter:HEUIB-II <FF> ,
Exposure:360*24sec, ISO3200
Date:27/12/2014 , @Kounoyama
Processing:RAP2,Microsoft ICE,StellaImage7,PhotoShopCS6
オフアキのガイドはうまく決まってくれたほうです。星が円い!これだけで感動です。
以前撮影したM1はこんな感じ なので、
今回は、Flatファイルをいわゆるスカイフラット?で撮影したのですが、どうもうまくマッチせずバックグラウンドが荒れ放題でした。全体的なレベルを下げてごまかしていますが。。
画像処理では、ライブセッションで学んだ画像処理の基本をいくつか実践ができて、フィラメント構造がよく浮かび上がってくれました。
【Bode's Galaxy/M81】
撮影データ
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Title:Bode's Galaxy/M81
Camera:KissX4 Modified,
Opt:Edge HD 800<f=2032mm/F=10>
Mount:Vixen SXD2 auto guided by advanced unit
AutoGuide:Starbook10 AdvancedUnit/Watec 910HX
Filter:HEUIB-II <FF> ,
Exposure:360*1+600*9 sec, ISO3200
Date:27/12/2014 , @Kounoyama
Processing:RAP2,Microsoft ICE,StellaImage7,PhotoShopCS6
M81近辺は極端に星が少なくなりますが、ここでも無事ガイド星が入ってくれました。
ここでは10分間の露光に挑戦! F10の鏡筒であり、このクラスの銀河だと10分露光でもヒストグラムのレベルは低いままです。FSQに比べると画像がシャープではないのが少し残念ですが、オートガイドもずれることなく星が円い~!!
以前は0.7倍のレデューサ付きで撮影した対象ですが、2023mmだと迫力がありますね。
以前の写真と比べてHα領域が出ているのはHEUIB-iiフィルター&画像処理のおかげかなぁと思っています。銀河の中央部の反転も防げていますしね。いやぁライブセッションで聞いたことを実践すると写真の雰囲気が変わりますね。
【Spiral Galaxy/M106】
撮影データ
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Title:Spiral Galaxy/M106
Camera:KissX4 Modified,
Opt:Edge HD 800<f=2032mm/F=10>
Mount:Vixen SXD2 auto guided by advanced unit
AutoGuide:Starbook10 AdvancedUnit/Watec 910HX
Filter:HEUIB-II <FF> ,
Exposure:600*8 sec, ISO3200
Date:27/12/2014 , @Kounoyama
Processing:RAP2,Microsoft ICE,StellaImage7,PhotoShopCS6
この対象は、撃沈ですね。。。
中心部はともかく、周りの腕の部分はかなり淡いです。
これならレデューサ付きのF7で狙ったほうがよさそうです。
フラットもあっていないためか背景がまだらな感じです。
ともあれ、今年もいろいろな対象を撮影したいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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