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2014年12月

2014年12月31日 (水)

西はりま天文台と八塔寺遠征 with Lovejoy [C/2014 Q2]

今年も残すところあと1日となりました。年末のばたばた?でブログ更新がすっかり怠ってしまってます。

12月末は天体写真関連では遠征2回と画像ライブセッションへの参加と盛りだくさんでしたが、まずは12/21の遠征記録から。。

この日は1年で一番夜の長い新月期・・ということで、いつもの皆さんと遠征を計画していました。皆さん土曜日が都合よしということで、土曜日決行予定。ところがこの日は昼過ぎまで雨が降る天候。このままいつもの神野山ではドン曇りの予報です。

無理かなぁと思っていたところ、たらちゃんから西方面はいかが?との提案がありそれに便乗しました。
西はりま天文台の臨時駐車場で・・ということで、遠征にいきました。
参加したのは、たらちゃん、天文中年さん、ベアさん、しゃあまんさんです。

この日も一般向けに観望会が開かれていました。残念ながら観望会の時間帯はまだ曇り(というか霧?)のため、那由多での観望はできませんでしたが、特大の鏡を見ることができました。
(晴れていると那由他の鏡は見ることができないそうなので良かったかも?)

【一般人に公開されている世界最大の望遠鏡 ~那由多~】

Img_4006

制作は三菱電機とのことで国産ですが、鏡はドイツ製だそうです。
主鏡は20000mm、F1.2 カセグレン焦点だとF12。すごい望遠鏡ですね。
那由多って、10の60乗ですよね。那由多の次が、不可思議、そして無量大数だったと思います。
ネーミングの経緯は知りませんが、それだけの星が見えるってこと?なんでしょうか。

望遠鏡の先には大きなDellのデスクトップパソコンとFLIの冷却CCDがついてました。
この日は残念ながら星空を見ることができませんが、いい記念になりました。

【那由多のスペック】

Fullsizerender_2

さて、観望会(雨天・曇天版)もおわりそろそろ晴れて欲しいなぁと思っていたのですが、GPVでは真っ黒?にもかかわらず周りは深い霧に包まれています。
このままでは天体写真断念?という状況だったのですが、西はりまよりも西にあり晴天率の高い八塔寺がいいのでは?ということで、車5台で民族大移動開始です。
1時間近い移動の末、22時半頃に八塔寺に到着~。薄雲ながら星が見えています。
この日は、八塔寺星を観る会の方がふるさと館で撮影をされていて、その下のかやぶき屋根の前では西明石天文同好会の方々がすでに撮影をされていてました。
地元の方々ご厚意により、なんとかかやぶき屋根の館の前で撮影することができました。両同好会の方々に感謝です。

少しずつ空も晴れてきて、冬の天の川が見えてきました。
この日は、23時半から撮影をし、雲が出てきた3時ころまで撮影をしました。

【コーン星雲/カタツムリ星雲 NGC2264/IC2169】

Xmastreenewb

この領域は、F327mm、APS-Cだとクリスマスツリー星団とカタツムリ星雲の両方が何とか入るところです。
画角を調整し、うまく視野に収まってくれたので撮影を開始しました。
赤や青、オレンジととてもカラフルな領域です。この画角でとられている方も多いのではないでしょうか?

取り始めが遅く40分ほど撮影したところで南中。そのまま撮影を続けましたが、ガイドズレが発生していることに気づき、途中で撮影を終了しました。
この日は以前購入していた50mmの簡易ガイド鏡をFSQに載せて親子亀方式での撮影としました。このガイド鏡のピント調整ヘリコイドも甘いことも影響していたのではと思いました。
コンポジットに使えそうなのは、18枚撮影中12枚で、180秒露出x12枚でずいぶん露出不足のまま画像処理をしました。コーン星雲が肥大化してますね(汗)
不完全燃焼?なので次の機会にはちゃんととりたいです。

撮影データ
--
Title:Cone Nebula/Reflection Nebula【NGC2264/IC2169】
Camera:KissX4 Modified,
Opt:FSQ-85ED x QE0.73<f=327mm/F=3.8>
Mount:Vixen SXD2 auto guided by advanced unit
Filter:HEUIB-II <FF> ,
Exposure:180sec x 12, ISO3200
Date:21/12/2014 @Hattoji
Processing:RAP2,Microsoft ICE,StellaImage7,PhotoShopCS6



【Comet Lovejoy [C/2014 Q2]】

Lovejoy4b

この日のターゲットはおおいぬ座の下にあるLovejoy彗星[C/2014 Q2]です。参加しているFacebookの天体写真グループには、立派な尾を引いた姿がたくさん掲載されていましたので是非撮影したいと思っていました。
かなり南の空低空にあり、南の視野が悪い神野山やカブリがある猪名川天文台では狙えないので、南天が暗い八塔寺でトライです。
この日の時点でも見事な尾を見せてくれてました。1月には条件がよくなりそうなので、月のないタイミングを狙いたいですね。

撮影データ
---
Title:Comet Lovejoy<C/2014 Q2>
Camera:KissX4 Modified,
Opt:FSQ-85ED x QE0.73<f=327mm/F=3.8>
Mount:Vixen SXD2 auto guided by advanced unit
Filter:HEUIB-II <FF> ,
Exposure:180sec x 6, ISO3200
Date:21/12/2014 @Hattoji
Processing:RAP2,Microsoft ICE,StellaImage7,PhotoShopCS6


最後にくらげ星雲あたりを撮影し始めた途中で空が曇ってしまって撮影終了。

【くらげ星雲付近】

Ic443_20141221b

画像処理しましたが、クラゲの西側?(左側)にあるIC444は淡いですね。
少し強調したこともあって、クラゲのフィラメントの模様が飽和したためか消えています。

撮影データ
--
Title:Jellyfish nebula 【IC443・IC444】
Camera:KissX4 Modified,
Opt:FSQ-85ED x QE0.73<f=327mm/F=3.8>
Mount:Vixen SXD2 auto guided by advanced unit
Filter:HEUIB-II <FF> ,
Exposure:180sec x 24, ISO3200
Date:21/12/2014 @Hattoji
Processing:RAP2,Microsoft ICE,StellaImage7,PhotoShopCS6

いやぁ八塔寺は遠かったですね。でも素晴らしい環境だと思いました。
地元の同好会の方々に大変お世話になり楽しい遠征となりました。

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2014年12月11日 (木)

大台ケ原でオリオン座を狙う その1~ Orion in Oodaigahara Vol.1.

大台ケ原で撮影した対象の第3弾はオリオン座です。
11月末だと時期ちょうどいい時間帯に南中を迎え、撮りたい対象がたくさんちりばめられたエリアです。

前回の大台ケ原では短い時間でオリオン大星雲と馬頭星雲・燃える木大星雲を撮影していました。
今回はどうしよう・・・と思っていたのですが、最近たらちゃんがフルサイズで素晴らしいオリオンを撮影されていたのと、Facebookのグループで知り合った方がすごいモザイク作品を撮影されていた。。のに触発されて初めてのモザイクにトライしました。

ということで、FSQ-85EDxRD with EOS KissX4<f=327mm> の4領域モザイクに初挑戦です。

  

【計画したのに無計画? 4エリア撮影】

今回は珍しくステライナビゲータで計画を立てて見ます。
通常の写真角では100mmマクロをモザイク写野では、327mmの2x2のモザイクを表示させています。
モザイクは重複を15%に設定しています。
Starbook10のアドバンスドユニットでガイドしているためこのステラナビゲータの情報はそのまま使えません。

Orion_plan

ただとても明るい星がたくさんありかつ見慣れたエリアなので、手動でもある程度設定できそうです。
さてどのパーツからとろうか。。ということで最初は左下の「C」エリアから撮影開始です。

と意気込んだものの・・・このエリアほとんど撮影した時点では何も映らないんです。ご覧いただければ一目瞭然馬頭星雲の下のほうがちょろっと写るだけです。
撮影するのも虚しいエリア・・・ということで、時間が限られたこともあり180secを8枚撮影して終了~!
さっそく次はお隣の「D」エリアに行きます。こちらは賑やかなエリアなので撮影も進みます。

撮っていて楽しいエリアなので16枚ほど撮影しました。オリオン星雲の中心部は飽和するので、短めのショットも追加します。
あまり不自然な暗さ?になるのは好みではないので45secを8枚撮影しました。(これでもかなり飽和してしまいました。)
続いて上のエリア「B」を撮影します。ここも8枚で終了。jpegの画像を見ているとバックグランドが、暗くなってきているように見えます。
最後は馬頭星雲からM78までの「A」エリアで、こちらも16枚撮影です。

ということで、合計の露出時間は156分で、4エリアになるので一つのエリアは、24分か48分となります。
普通は同じ枚数を重ねるといいのでしょうが、素晴らしい大台の空で本命のワシ星雲を撮りたいという思いもありこんな感じで撮影しました。まあ無計画なトライですね~。
後で後悔をすることになるのですが、淡い分子分や反射星雲があるBやCエリアにもっと時間をかけるべきだったのかなぁと思います。ただ、AやDエリアは単体でも楽しめる作品になりそうなので、こんな感じで撮影をしました。

【初めてのモザイク処理】

「初めての本格モザイク」なので処理のお作法がわかりません。
以前太陽のHα写真で2枚モザイクをした時はPhotomergeではうまくいかなかったので、今回はMicrosoftのICEを使いました。
jpegの画像4枚を使ったトライアルではうまく繋がりませんでした。
それぞれの対象をRAP2でダークANDフラット処理しPhotoshopで中央部の背景をRGBを45くらいのナチュラルグレーにレベルを揃えて現像します。
4つのtifファイルをICEにD&Dすると、何てことでしょう~。見事なオリオンモザイクの完成です!!
パッと見た感じ、不自然なところなく繋がってます。このツールすごい~。
このままtifにエクスポートして、Photoshopで処理をします。
ここからはいつもの処理になりますが、最初に撮った左下のエリアがどうしても全体的にかぶってます。
モザイクする前のtifのレベルを落としてみますが合成するとやはり被っています。
苦肉の策で必殺グラデーション四角マスク?でレベル調整をしました。パッと見た感じではいい感じに調整できているようです。
いつもの処理とはいえ今回失敗したのが、ベルト3つ星の盛大なるハロです。
HEUIBフィルターを使ったため、発生してしまいました。
このハロの処理と何機も通過している人工衛星の軌跡の消し方がよくわからないので、こんな感じで仕上がりました。
ちょっと思うような処理ができなくて、全体に荒いですね~。いろいろ課題が残りました。

【オリオン座の星雲群】

Orion1210verfb

Title:Herschel's Garnet Star /IC1396
Camera:KissX4 Modified,
Opt:FSQ-85ED x QE0.73<f=327mm/F=3.8>
Mount:Vixen SXD2 auto guided by advanced unit
Filter:HEUIB-II <FF> ,
Exposure:180sec x 8(B)180sec x 16(A) 180sec x 16  /  45sec x 8(D)180sec x 8(C), , ISO3200
Date:23/11/2014 @Odaigahara
Processing:RAP2,Microsoft ICE,StellaImage7,PhotoShopCS6

処理途中でファイルのサイズがすごいことになってました。プロセスでファイルを分割したりしましたが、4ギガを超えて保存できないMessageも現れ・・こんなの9枚モザイクとかしたら恐ろしいことになりそうです。

かなり長文となってしまいました。ご覧いただけた方ありがとうございます。
次回は100mmマクロで捉えたオリオン座をアップしたいと思います。

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