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2014年11月

2014年11月30日 (日)

大台ケ原遠征 in Nov.2014 Vol.2 FSQ-85ED with RD編

遅ればせながら、大台ケ原遠征の写真を処理したのでアップします。

今回のメイン機材はFSQ-85EDで、QE0.73のReducerをつけて f=328mmで散光星雲を狙います。
秋~冬の星座にはたくさんの散光星雲がありますので、何を撮るか考えてこの画角でちょうど収まるサイズの対象をいくつかピックアップしました。

19時を過ぎての撮影ですが、南中前の天体は避け、最初に狙ったのはケフェウス座のIC1396です。
南中を過ぎて少し西に傾き始めています。皆さんご存知の通りガーネットスターがある散光星雲です。
このIC1396はかなり広い領域にわたっていて、ご近所にある北ペリをあわせたくらいの視直径は170'(分)くらいあるようですね。画角ギリギリなんとか入ってくれました。(もう少し右側も入れたかったですが)

【IC1396 Herschel's Garnet Star /Elephant Trunk Nebula】

Ic1396_20141123blog_2

Title:Herschel's Garnet Star /IC1396
Camera:KissX4 Modified,
Opt:FSQ-85ED x QE0.73<f=327mm/F=3.8>
Mount:Vixen SXD2 auto guided by advanced unit
Filter:HEUIB-II <FF> ,
Exposure:240sec*19 , ISO3200
Date:23/11/2014 @Odaigahara
Processing:RAP2,StellaImage7,PhotoShopCS6

暗黒帯のうねうねがあって面白い領域です。そして少し小さいですが右側の真ん中あたりにはElephant Trunk(象の鼻)とよばれる分子雲(vdB142)があります。
もっと長距離で狙わないととらえられない小さな対象ですね。象の鼻?といわれてもピンときません。なんとなく鼻水が滴っている感じですが(爆)
画像処理としては、ちょっと全体にRを出しすぎて立体感がなくなってしまってますね。
まあ派手目のIC1396ということでこの位の処理でいいかなぁと。ただ情報量が多すぎて、ココログのアップロード制限1MByte以下にするのが大変でした。

さて、このガーネットスターを調べてみるとすごい?星だということがわかりました。
赤色超巨星、変光星(3.6等星~5.1等星)、距離5260光年、表面温度2000度、直径は太陽の1500倍で、ベテルギウスよりも大きいです。
写真だと赤というよりはオレンジ色にみえますね。ザクロ石よりももっと明るい感じの色です。

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2つ目はおおいぬ座にあるわし星雲です。
南中高度は45度と低く、神野山や猪名川など南の低空が被ってしまうエリアでは狙うことがむつかしい対象です。大台ケ原で是非とってみたかったのでじっくり狙いました。

【IC2177 Seagull Nebula / わし星雲】

Ic2177_fsqxrd_seagull_ver2sblog

Title:Seagull nebula /IC2177
Camera:KissX4 Modified,
Opt:FSQ-85ED x QE0.73<f=328mm/F=3.8>
Mount:Vixen SXD2 auto guided by advanced unit
Filter:HEUIB-II <FF> ,
Exposure:180sec*32 , ISO3200
Date:23/11/2014 @Odaigahara
Processing:RAP2,StellaImage7,PhotoShopCS6

総露出時間は96分となりました。私の中ではかなり時間をかけたほうです。(汗)
この領域は赤一辺倒ではなく、これほど色豊かな領域なんですね。
385mmだとちょうどいいサイズに収まります。
この写真はお気に入りの一つになりそうです。

いろいろな散光星雲が点在しているエリアなんですね。こんなものを作ってみました。

【Sh2-292/Sh2-293/Sh2-295/Sh2-296/NGC2117/NGC2327/NGC2335/NGC2343】

Ic2177_fsqxrd_seagull_ver2xblog

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3つ目は冬の定番?バラ星雲です。
こちらは西に傾きながら薄明を迎えるまでの撮影となりましたが、強風と架台がバランスを崩した状態で撮影をしていたこともありガイドがずれてます。ライトフレームの後半は強風のため没となりました。ちょっと残念な結果となりましたが、流石にこれまで取った中でもっともよく写ってくれました。

【Rosette Nebula ,NGC2237 / バラ星雲】

Ngc2244_rosette_nebula_sblog

Title:Rosette Nebula /NGC2237
Camera:KissX4 Modified,
Opt:FSQ-85ED x QE0.73<f=328mm/F=3.8>
Mount:Vixen SXD2 auto guided by advanced unit
Filter:HEUIB-II <FF> ,
Exposure:180sec*25 , ISO3200
Date:23/11/2014 @Odaigahara
Processing:RAP2,StellaImage7,PhotoShopCS6

この領域はどのように処理すればいいかよくわからないです。むつかしいですね。
薔薇というより髑髏に見えてしまいます。

とても明るく光害地でもよく写ってくれる対象ですが、奥深いですね。

今回は長文となりました。お付き合いありがとうございます。

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2014年11月24日 (月)

大台ケ原遠征 in Nov.2014 Vol.1 Canon 20mm/LendsBaby 5.9mm編

大台ケ原は、11月末でドライブウェイが閉鎖となるため、今期のラストチャーン
スということで、3連休初日に遠征に行きました。
前回は9月末の新月期でしたので、2か月ぶりです。
あの空を見て以来は、もう一度何とか遠征したいと狙っていました。
11月の京都は紅葉の時期でたくさんの観光客の方がいらっしゃっているようです
が、いざ紅葉が終わった大台ケ原に出発です。

GPVでは夜半に薄雲が通過する予報です。何とか晴れて~。と気合を入れて移動します。今回は大台の主?であるグッチさんと大台3戦3勝のたらちゃん、晴れ男の天文中年さんと現地で合流する予定です。
さて3時間半ほどで現地に着いた時はとてもいい天気でした。いつもながらの遅々とした準備をしている間にどんどんと暗くなり北極星も見えてきました。(汗)
ガイド鏡のセッティングに戸惑い時間が過ぎていきます。その途中で薄い雲がわいては消え・・という感じでしたが、20時過ぎには晴れてきました。

今回はSXD2にFSQ-85EDを載せてとるのとは別に、2台目としてポラリエ君にカメラレンズをつけて狙います。

まずは20mmレンズで先日初めて手にしたケンコーのソフトフィルターを付けて撮影します。
APS-Cなので20mmといっても冬の大三角形はちょっと入らない?画角なのでオリオン座を中心に冬の天の川あたりをパシャリ。

【冬の星座たち(with MC Pro Softon A)】

Orion_soft_ef20mm_180x4b

Title:Winter Constellations
Camera:KissX2 SEO-SP3 3C, UIBAR-II ,
Opt:Canon EF 20mm USM <f=20mm/F=3.2>
Mount:Vixen Polarie
Filter:UIBAR-II <FF> , MC PRO Softon(A)
Exposure:120sec x 4,ISO1600
Date:23/11/2014 @Odaigahara

なんとも幻想的に写りますね。それぞれの恒星の色がよくわかります。
ベテルギウスやアルデバラン、カペラと赤やオレンジの星の色とリゲルやオリオンのベルト星など青白い星の色が綺麗です。
そして、星座の勉強をするにはこちらのフィルターで撮影するとよさそうです(笑)。
空が暗いためか、ソフトフィルターを付けてもエンジェルフィッシュやバーナードループ、バラ星雲やコーン星雲などがあることがわかります。
まあ20mmなのでポラリエ君のノータッチガイドでもなんとか追尾できているようです。


ちなみに、こちらはフィルターを外して撮影したものです。

【冬の星座たち Normal版?】

Orion_ef20mm_180x6b

Title:Winter Constellations
Camera:KissX2 SEO-SP3 3C,
Opt:Canon EF 20mm USM <f=20mm/F=3.2>
Mount:Vixen Polarie
Filter:UIBAR-II <FF> ,
Exposure:120sec x 8,ISO1600
Date:23/11/2014 @Odaigahara

同じレンズ、構図で撮影したものですが、ソフトフィルターを付けたものとはず
いぶん趣も違いますね。比べちゃうとちょっと寂しい気が・・・
今回はソフトフィルターの方に軍配です。

そしてももう一枚はこれ・・・

【冬の天の川】

Odaifisheye20141123rb_2

Title:Winter milkyway
Camera:KissX2 SEO-SP3 3C,
Opt:Lensbaby Circular Fisheye Lens <f=5.8mm F/3.5>
Mount:Vixen Polarie
Filter:UIBAR-II <FF> ,
Exposure:120sec x 8,ISO1600
Date:23/11/2014 @Odaigahara


現地でも冬の天の川が北から南へ横切っていました。ニュージーランドのテカポ でみた南半球の天の川、9月に見た大台ケ原の夏の天の川も見事ですが、冬の天の川もなかなかきれいです。
ここにも冬の赤い散光星雲シリーズがちらちらと写っています。
前回遠征した朽木でも見えていましたが、大台ケ原は全天でみえるのが素晴らし
いですね。散光星雲まで全周魚眼に捕らえられるとは・・・
ただ残念ながら北西方向は大阪方面の光害?が届いているのか空が明るいようです。

この日は風もほとんどなく、露もあまり降りてこなかったし、夜もたっぷり9時間近く撮影できて、本当に今シーズン最高の時間を過ごすことができました。

今回はこの他にも100mmマクロでとったものや本命のFSQ-85EDなどもありますが、処理にはもう少し時間がかかりそうです。

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2014年11月 6日 (木)

驚きの初応募&ダブル入選

 以前のブログでご報告をしておりました通り、今年の8月にNewZealandに遠征?で撮影した写真を何枚か、「記念応募」ということで、初めて星ナビと天文ガイドに送っていました。

 本日お昼休みに携帯電話が鳴って出たら、先日朽木でお会いしたNさんからの電話でした。どうしたのかな?と思っていたら、「テカポの写真、入選おめでとう~」とのことで、

eye エーーーーーーーーーーーーーーッツ そうなんですかぁ」と会社なのにひとしきり盛り上がって電話を切りました。。
 今回星ナビはAmazonの発売日にお届けで申し込んでいたのでまだ見れていなかったのでとても驚きました。

【星ナビ2014年12月号 入選作品】

B

テカポの善き羊飼いの教会裏で、撮影した全周魚眼での写真です。
以前のブログ 記事で投稿したのはjpeg1枚ものだったのですが、2枚をコンポジットして画像処理をしたものを応募しました。

0915_fisheyeb

お恥ずかしながら、「なんであんなに暗い夜空なのに、真ん中あたりが被ってるの?」とおもっていたのですが、どうやらこれは対日照だったみたいです。なるほど(爆)

とそんなこんなで、喜んでいたわけですが、「一応天文ガイドの方も見てみよーっと。」

ということで夜に書店によったら、
<なんということでしょう~こちらも観測写真の部に掲載されているではありませんか~(加藤みどりさん風)>

【天文ガイド2014年12月号 観測写真の部 入選作品】Photo

こちらの記事にも 写真を掲載しておりました。
天文ガイドにComet fileコーナーがあるのを知っていたので、日本からはあまり見えない彗星ならもしかして・・とおもって応募したら掲載をしていただけたようです。
他の方の投稿と違って、縮尺はつけておりません。(汗)

まさか星ナビと天ガの両方に掲載をいただけるとは思いもよらず。。
天体写真投稿の運を使い果たしたようですね。

素晴らしいNZ旅行と星空の思い出に、花を添えることができてよかったです。

この写真は、いつもの神野山で時々ご一緒するシゲボンさんのお店で印刷をしました。
私がちゃんとしたプリンターを持っていなくて、お店で2時間近く粘っていろいろな調整をしていただきながらプリントすることができました。どうもありがとうございます。

そしてNZで星ツアーに連れていただいた星見ツアーを企画 していらっしゃるヨネトさんにも感謝します。

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2014年11月 4日 (火)

秋の銀河 M31とM33 (Garalxy of Andromeda andTriangulum)

10月末の新月期には、所要があって遠くへの遠征ができませんでした。



GPVをみると近畿地方も真っ黒・・ということで、いてもたってもいられず?初めての遠征地である朽木村までいってきました。



その時に撮影したアンドロメダ銀河とその1週前に神野山で撮影したさんかく座
の銀河をアップします。



【アンドロメダ銀河】



20141025_m31b_3




---
Title:M31 Andromede galaxy,
Scope:FSQ-85ED x QE0.75,
Camera:KissX2 SEO-SP3 3C, UIBAR-II ,ISO1600 ,
Exposure:240sec x 19
Date:25/10/2014 @Kutsuki



アンドロメダは、私の撮影した中では最もよく写ってくれたものとなりました。
大台ケ原やしらびそに遠征された方の作品を見ていると、くらべものにはならないのですが、車で1時間以内の場所でここまでとれるとは正直思っていませんでした。



朽木に行って驚いたのは、秋から冬にかけての星野で天の川がよく見えたことです。あとはアンドロメダも肉眼でうっすら見えるだけではなくかなり大きな範囲で広がってみていたことです。(私自身が裸眼&近視気味&乱視のため、アンドロメダも肉眼では一番濃い部分しか見えたことがなかったので)



後でわかったのですが、朽木の周りのエリアでは霧が出ていたようで、近場で撮影された方は、途中であきらめられたようで薄明前に朽木にこられて残念がっていらっしゃいました。
朝方にはふもとの村に雲海が広がっていて、いわゆる地上の光害をカットする霧(雲海)が自然のフィルターとなって暗い空を提供してくれていたのではと思
います。



とはいえ、湿度は90%を超えてぐんぐん上がり最後は、湿度計「HH」と表示されていて、ほぼ100%に近い状態だったと思われます。悲しいかなFSQも自作フードや横田さんのヒータをつけたりしてましたが、結露してしまいました(orz...)



標高も決して高いわけではなく、運が悪ければ、霧の中で撮影中止となりそうですね。また冬場は冬型の気圧配置による悪天や、雪・凍結の心配が付きまといます。
今回の遠征だけで撮影場所を評価することはできませんが、条件によっては撮影地候補として選択肢が増えたのは良かったです。



【M33/Triangulum Galaxy】



M33_fsq_x4_20141018b




Title:M33 / Triangulum Galaxy
Scope:FSQ-85ED ,
Camera:EOS KissX4 新改造 ,HEUIB-II , ISO1600
Exposure:180sec x 21
Date:18/10/2014



こちらは神野山で撮影したM33です。FSQ-85EDでのトライとなり、焦点距離は450mmと、M33を狙うには物足りないのですが、FSQでの写りを試したくて狙いました。



結論からすると、銀河を取り巻く様々な模様や星々の色が鮮やかに表現されていて流石FSQと思っています。
特にHαなどで表現される銀河の中にある赤色の部分も、ちらちらと写ってくれ
ています。
本当は、CelestronのEdgeHD800(RD付 f=1400mm/F=7)で狙うと迫力ありの対象です。
先日手に入れた、FSQのエクステンダー1.5x(f=675mm/F=8)を使うか迷うところですね。

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