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2014年2月

2014年2月24日 (月)

EOSクロップ撮影で捉えた春の4惑星

うちのベランダからは、東の空が見えるので、時々望遠鏡を出して星を見たり、撮影をすることがあります。
といっても、目の前には街灯がありますので、月や惑星、明け方の彗星くらいがターゲットです。

惑星撮影はシーイングのいい南中前後が狙い目なのでしょうが、ベランダの上にはひさしがついていて、高度が30度を超えるとしやから消えてしまいます。
EOSのKISS x4には、クロップ撮影機能がついていて、センサー中心部で約7倍での撮影ができるようです。2000mmのEDGE HD800に直焦点でつけると、14000mm相当⁇になります。
今回はこの環境で撮影しました。


金星
マイナス4.3等星と最高光度で夜明け前の空に輝いてます。
薄明直前でも高度は20度と低く、アイピースをつけて覗いても、三日月がギラギラと揺れているように見えます。
視直径は木星と同じくらいですね。地球に近づいているためでしょうか。
明るいのでクロッブモードの1/60のシャッタースピードだと普通スタックすると露出オーバーですね。
三日月の様子が写ればOKということでしょうか。





火星
4月には小接近するとのことですが、やはり見た目も小さいですね。なんかトウモロコシの粒みたいです。(笑)
高度が30度くらいで撮影をしたので、表面の模様が捉えられませんでした。南中時に撮影すればもう少しマシなのでしょうか?





木星
1月に衝を迎えて観測の好機です。
タイミングをみはからえば、大赤斑やガリレオ衛星の様子なども捉えられるはずです。
ベランダからはすでに見えないので、この写真は2/22に神野山で撮影しました。初めて?安定したシーイングで撮影ができました。この撮影機材と環境なら、このあたりが限界?なのでしょう。もうちょっとシャープな画像をとって見たいのですが、、

いまは、EOSで撮影したmovファイルをQTコンバーターで無圧縮のaviファイルに変換Resistax6でスタックをしてるのですが、なぜか2G以上はエラーで取り込めません。パソコンのメモリもまだ空いているようなので使い方が悪いのかもしれませんね。





土星
惑星といえば、やっぱり土星ですよね。2014年は環も開いていい感じで観察ができます。
去年の後半は太陽に隠れていて観察ができませんでしたが、今は火星の後を追うようにさそり座にいます。
火星接近の頃にいい条件で撮影してカッシーニの隙間がもっとクリアに見えればと思います。





惑星撮影、画像処理も奥深いですね。
動画での撮影に始めてトライしましたが、楽しむことができました。
次はもっといい写真を撮りたいです。



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2014年2月 7日 (金)

春の銀河に憧れて⑧(Sombrero galaxy/M104)

春の銀河第8弾は、おとめ座にあるM104です。

ソンブレロ銀河は、以前BORGの71FL (f= 400mm)でとったことがあるのですが、非常に小さな対象でした。絶対等級は-22等、質量は太陽の1.3兆倍、直径は14万光年という巨大な銀河ですが、4700万光年というかなたにあるので、長い焦点距離の望遠鏡で撮って見たかった対象です。

Image

中心部の暗黒帯の模様を表現するには、ピントも甘かったようです。
それ以外はなんともつかみどころのない銀河ですね。

ガイドは今回はうまくできていたようです。
このサイズでみると、カエルに見えてきました(^◇^)


<撮影機材>
Scope: celestron EDGE HD800
Camera: Canon EOS Kiss X4 (新改造)
Filter: None
Mount: SXD2 autoguided by Advance unit
<撮影データ>
Dates:2013/2
Exposure: 300sec x3+ 480sec x2

ISO:3200
Place:Konoyama


f=400mmと、f=2023mmを比較してみました。
銀河はやはり長焦点距離だなぁ〜


Image_2


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2014年2月 6日 (木)

春の銀河に憧れて⑦(NGC2903/M65.M66 LEO galaxies)

春の銀河第7弾は、しし座にあるNGC2903とM65.M66です。

NGC2903は獅子の顔の前にある銀河です。上下に細く伸びた腕が特徴です。このNGC2903を撮影している時に、何枚もガイドがぶれていたようで、半分くらいがボツになりました。加えてJPGのS画像のみ保存されていたこともあり、、、これはやり直しですね。

Ngc2903_20140201_i


そしておまけ?の1枚になったのが、M65とM66のコンビです。
ここはNGC3628もあわせて、しし座のトリオ銀河で多くのみなさんがこの日も撮影されてましたが、2000mmだと2つしか入りませんでした。レデューサーをつけて1400mmにしたら視野に入りそうですね。

M65_66_20140201b



実はこの対象をとる時、普段使っているガイド鏡(borg 45EDII:f325mmF7.2)をノーブランドのガイド鏡(f200mmF4)に変えてみました。
しかし焦点距離が決定的に不足しているためか、全く歯が立ちませんでした。
F値が明るい方が、ガイド星を簡単に見つけられるのですが、やはり焦点距離も大切ですね。かと言って大きな望遠鏡すれば、重たくて赤道儀に負荷がかかり、OFF-axisにすれば、ガイド星探しが大変。。となかなかこれっという組み合わせが決まりません。
ベストなシステムにするには、もう一踏ん張りが必要ですね。

<撮影機材>
Scope: celestron EDGE HD800

Camera: Canon EOS Kiss X4 (新改造)
Filter: None
Mount: SXD2 autoguided by Advance unit
<撮影データ>
Dates:2013/2
Exposure: NGC2903_300sec x 6

                 M65.M66_300sec x 4

ISO:3200
Place:Konoyama

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2014年2月 5日 (水)

春の銀河に憧れて⑥(M63 Sunflower galaxy)

春の銀河第6弾は、りょうけん座にあるM63 ひまわり銀河です。
銀河の中の模様がひまわりの花みたいだとのことで、Sunflower galaxyと言われるようです。
JPG画像ですが、なんとか模様が写ってくれてます。(≧∇≦)

M63_20140201x


細部を醸し出すには長時間露光、条件のいい空、ジャストピント、RAWファイルが必要ですね。(爆)

この銀河は、2300万光年くらい離れているようです。
りょうけん座にはこのM63<ひまわり銀河>のほか、M51<子持ち銀河>、中心部に巨大なブラックホールがあると言われるM106、M94があります。
M51.M63.M106と撮ったので、次はM94を狙いたいです。


<撮影機材>
Scope: celestron EDGE HD800

Camera: Canon EOS Kiss X4 (新改造)
Filter: None
Mount: SXD2 autoguided by Advance unit
<撮影データ>
Dates:2013/2
Exposure: 480sec×7+300sec

ISO:3200
Place:Konoyama

 

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2014年2月 3日 (月)

春の銀河に憧れて⑤(SuperNova in M82 galaxy)

春の銀河第5弾は、遅ればせながらM82銀河に登場した超新星です。

新月期、晴れ、ということで、神野山に遠征しました。
今回は持ち物リストを作って忘れ物をしないように出かけました。(*^^*)
到着は22時過ぎですでにたくさんの星見屋さんが撮影中です。。

なんだかんだでセッティングに1時間くらいかかりましたが、最初に高度が高くなったM82銀河と超新星を撮影しました。
40cmドブをお持ちの方に見せていただいた時も、眼視ではっきりとその姿を見ることができるくらい明るいようです。

M82_20140201_d_guide

この星が2000万光年先にあると思うと、凄まじい爆発が起きていることがわかります。「同じことが銀河系で起きたらどんなことになるのかなぁ」 「可能性があるならベテルギウスとか?」「600光年くらい離れてるので、すでに爆発してるかも?」と神野山の常連の方々と宇宙論議⁉︎をしてました。
この超新星が爆発したのは1200万年前。有史以前の出来事を今見ていると思うと宇宙の神秘を感じます。

追伸
そして今回の遠征でもまたまた大失敗をしてしまいました。
なんとカメラ(EOS kiss x4)のセッティングが変わっていて、撮れた画像はJPGのSサイズのみ。。。
ガーン(*_*)RAWファイルがない!

ということでこの日撮った5対象は、全てJPGでの記録となりました。

ダーク処理もフラット処理もできないし、JPGのみのコンポジットや画像処理自体やったことがない。。
これって、釣果が坊主ってことですか。。
と、後悔し思い悩んでも仕方が無いので、大事なJPGファイルで処理して見ました。まあこれもまた一興。
一応超新星写ってるし、

この画像処理については後日報告します。

<撮影機材>
Scope: celestron EDGE HD800

Camera: Canon EOS Kiss X4 (新改造)
Filter: None
Mount: SXD2 autoguided by Advance unit
<撮影データ>
Dates:2013/2
Exposure: 480sec×2+300×5sec

ISO:3200
Place:Konoyama

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2014年2月 1日 (土)

春の銀河に憧れて④(NGC4565/Edge on galaxy)

春の銀河第4弾はかみのけ座にあるEdge on galaxy /NGC4565です。
またの名を串団子銀河(笑)とも言うとシゲボンさんに教えてもらいました。どうせなら3つくらい団子が刺さっていて欲しかったですね。。

Ngc4565_20140112_blog

かみのけ座ではこのNGC4565とM64の2つが人気があるようです。

この日撮った中では一番ガイドが暴れて、暗黒帯のディテールがぼかされて残念な姿となってしまいました。

でもこのhorizontalな形はなんとも魅力的ですね。対照的なのはM101。

見かけの大きさはかなり大きいし、M101よりも中心部は明るいので、どうしてメシエさんが見つけられなかったのかが不思議です。
銀河団でたくさんの銀河を見つけて疲れて、近辺を探すのを諦めたのかも?

ようやく1月に撮った4つの銀河をUPできました。

2月も続きます〜

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